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ユースと新しい社会づくり

新しい社会づくりでは、若い人たちの参加が、なおさら奨励されています。その理由は、結局、これからの社会を担っていくのは若者たちだからです。社会に何か大きな変動があって、その影響を最も長い期間受けるのは若者だからです。また、社会を変えていくための必要なエネルギーと時間を有しているのも、若者だからです。

ユースはおよそ 15-30 歳くらいの年齢層を指しますが、この世代の若者は、勉学を追求し、自分の職業を選び、訓練を受け、社会に巣立っていきます。また、結婚し、子どもを産み、家庭を築き始めます。このように大人の仲間入りをし、社会の一員としての生活を始める段階にありま す。彼らはまた、ジュニアユースの延長線にあり、行動力と躍動感に満ちています。決して「青二才」ではなく、社会を変えていく潜在能力を秘めています。

しかし、一般社会では、若者たちは自分たちだけのグループと文化を作り、社会から離れたところに存在する傾向にあります。高校生は、学校の勉強や受験はもちろん、クラブ活動や友達との付き合    いが生活の主要部分を占めています。大学生や専門学校生も、勉強やクラブ活動、バイト、就職活動のことで頭が一杯です。若い社会人は、仕事に慣れること、お金を貯金すること、結婚相手を見つけること、あるいは家庭をすでに築きはじめている場合は、育児や生計を立てることに必死です。

これら上述の活動は、それ自体は健全で必要な事柄です。しかし、これらの活動だけだと、理想的な社会を築いていくという行動につながるとは言えません。クラブ活動で、それに準ずるものに従事する場合もあるでしょうが、大部分の若者は、社会、特に地域社会とは関係の薄い生活を送っているようです。さらに、社会は、20 代前後の若者をまだ一人前とは見てくれず、大した貢献もできないと思っています。こうなると、仮に斬新な考えを持  ち、情熱を抱いていても、それらを発揮することができません。

その結果、若者は自分たちの世界を作り、お互いにしかわからないような言語を使い、独自のサブ    カルチャーを築いていきます。それが社会からの疎遠となり、家族や地域とのつながりを全く持たず、外で何が起きているかもわからなくなってしまったならば、それは行き過ぎというものでしょう。若者も、地域や社会に関与し、貢献し、共同体を作っていくことを手助けできるはずです。むしろ、彼らの情熱と理想とエネルギーと柔軟性を考えれば、そういった事業の先頭に立ってもおかしくはないでしょう。近代日本を変えた江戸幕末の藩士たちの多くも若者でした。現代の日本や世界を変える原動力も、若者たちでありえます。

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