「子を亡くした母親へ」
おお、愛されし神の侍女よ。息子を亡くすということは、まことに心が張り裂かれんばかりの悲しみであり、人間的忍耐の限界を超えるものであるが、真実を知り、理解する者は、このことを知っている。
つまり、汝の息子は、消失したわけではない。いやむしろ、この世から別の世界へと足を踏み入れたのである。そして天なる領域で、息子に会うことであろう。その再会は永遠のものである。この世では、別れというものは避けられず、焼け付くような悲しみをもたらすのである。
神に誉あれ。汝には信仰があり、永遠の御国に面を向け、天上の世界の存在を信じている。ゆえに、嘆くなかれ。思い患うことも、ため息をつくことも、泣き伏してもならない。動揺したり悲しんだりすることは、聖なる領域にいる彼のたましいに影響するからである。
その最愛なる子は、隠されたる世界から、汝にこう話しかけている--「優しいお母さま。聖なる摂理の力により私は、小さく陰鬱な檻から、自由になりました。草原を飛ぶ鳥のように、聖なる世界に翔んでいきました。そこは広大で明るく、常に楽しく、喜びに満ちています。だからお母さま、嘆いたり、悲しんだりしないでください。私はいなくなってしまったのでもなければ、消えたわけでもないし、壊されたわけでもありません。肉体の衣を脱いで、この精神的世界に旗印を掲げたのです。この別れの後には、永遠の交流が待っています。お母さまは、私が光の海に浸されているのを、主の天国において見出すでしょう」。