第3章 若者の使命

 


3章 若者の使命

 

1.若きバハイの布教テイーチング者への祝福

 「青年期に、そして人生の最盛期に常に統べたもう主の大業に仕えるために立ち上がり、心を神の愛で飾る者は幸いである。そのような神の恵みの顕現は、天と地の創造よりも偉大である。確固たる者は祝福され、断固とした者は幸いである。」(バハオラ:Unrestrained as the Wind、序文

 

万国正義院からユースに宛てられたメッセージ

 

2.バハイの若者の能力

 「困難な条件下での若者の忍耐力、活力や精力、それぞれの状況に適応する能力、新しい挑戦に臨み、訪れる人々に暖かみと熱意をふりまく能力、彼等が行う行動の規範を持って、バハイの若者は企画を遂行するための強力な手段となります。まことに、これらの特質を持って若者は、彼等が参加する地域的あるいは全国的なあらゆる事業と仕事の先兵となり、原動力となることができるのです。私達の期待の目はバハイの若者に向けられています。」(万国正義院から全ての全国精神行政会への手紙より、5/25/75Lights of Guidancep.507

 

3.バハイの若者の使命

 「この大業は同等の敬意をもってあらゆる年齢の人々を歓迎しますが、あなた達の世代の若者には、特別なメッセージと使命があります。この大業は、若者の将来の憲章であり、希望や来たるべき、より良き日々を保障するものです。それゆえ、守護者は、若きバハイがパイオニアの仕事に活発であることを非常に幸せに思っておられます。」(ショーギ・エフェンディの代理から信者にあてられた手紙より、6/16/42:Lights of Guidance,p.507)

 

4.バハイの生き方の模範

  「特に若者は休むことなく、また決然としてバハイの生き方の模範になるよう努力せねばならないと彼は感じておられます。回りの世界には道徳的堕落、風紀の乱れ、みだら、下劣、無神論などが見られます。バハイの若者はこれらとは反対に自らの純潔、立派さ、節度ある態度、思いやりや礼儀正しさで、老若を問わず間わず、信教に引きけなけれけねばなりません。世界は言葉に飽きておりあきあきしていて、模範を欲してしがっているのです。そしてこの模範を示すことはバハイの若者の務め努めなのです。」(ショーギ・エフェンディの代理からグリーン・エイカー夏期学校にあてられた手紙より、9/19/46:Lights of Guidance,p.507)

 

5.若者の使命

万国正義院

1966610

 

あらゆる国のバハイユースへ

 

バハイの友らよ

 

あらゆる国で、バハイユースの業績により、9年計画の仕事がますますと達成されています。また、同胞の信者たちの崇敬の的となっています。バハイの時代の初めから、若者は、神の啓示を広めることに極めてきわめて重要な役割を果たしてきました。バブ自身も使命を宣言した時はほんの二十五才で、『生ける文字』[1](注:ハブの最初の十八人の弟子達)の大部分はハブよりも若かったほどです。師(注:アブドル・バハ)[2]は非常に若い頃、イラクとトルコにてバハオラヘの奉仕という重大な責任を負わなればなりませんでした。そして彼の弟、『最も清き枝』[3](注:ミルザ・ミッディのこと)は、神の(しもべ)らが『活気づけられ、池上の全人類が統合されるように』22二十二才の若さで、『最も苛酷なる牢獄』で自らの生命を神に捧げました。ショーギ・エフェンディは守護者としての玉座に呼びだされたどきはオックスフォード大学の学生でした。また、十年計画で不滅の名声を勝ち得た『バハオラの騎士』の太勢は若者でした。ですから、神の大業のための貴重賢重な奉仕をすために、若者は成熟するまで待たなければならないと思ってはなりません。

 

バハイであろうとかなろうと、青年時代というものは、人が人生の進路を決定付ける多くの決意をする時期であります。この時期に、青年は生涯の職業を選び、学業を終え、生計を立て始め、結婚し、家族を養い始める可能性が非常に高いです。最も重要なのは、青年期において、人は探究心に最もあふれ、将来の行動のガイダンスとなる価値観を受け入れる時であるということです。これの要因が、バハイユースに、最大の機会と最大の挑戦そして最大の試練を提供するのです。それは、『信教』の教えを真に理解する機会であり、同輩たちに教えを与える機会であり、この世の圧力を克服し、この世代と来たるべき世代のリーダシップを提供する挑戦であり、バハイの書に示された高遠な道徳基準を生活で具現するのを可能たらしめる試練なのす。まことに、守護者が書かれているとおり、バハイ共同体の生活の精悍さと純潔性と推進力に決定的な貢献ができるのは、バハイユースたちなのであります。また、共同体の運命の行方、神が共同体に付与された潜在能力を完全に明かすことが出来る」のも、バハイユースたちなのであります。

 

現在1020代である若者たちは、特別な挑戦に直面すると同時に、人類の歴史上特異なる機会をつかみとることができるのです。十年聖戦の間、敬慕する守護者がいきいきと描写なさった、その壮大なる過程の第9段階では、『最名』の共同体は閃光のごとく地上の主要な属領や島々の間に広まっていき、その人力と資源を何倍にも増やし、神の大業への集団加入を目撃し、バハオラの行政秩序の構造を完成させました。大業は世界中に確立され、この同じ過程の第10段階の最初の時期には、大業の初期からほとんどの間それを包んでいた無名の状態から出てきたのであります。そして、腐敗した社会の廃れきった概念に挑むべき立ち上がり、秩序なき人類を苦悶させる問題への解決策を宣言しているのであります。現在若者である人たちが生きている間に、世界の状態は変わり、世界における大業の占める位置も変わるでしょう。なぜならば、この過渡期においてわたしたちは、非常に重要な時期に入りつつあるからです

 

バハイの若者には3つの大きな奉仕の分野があります。これらの奉仕を通して、彼らは人類社会の人格を変え、同時に、将来の仕事のための準備をすることになるのです。

 

最初は、他の全ての活動の基盤でありますが、それは教えの学習、生活の精神化、バハオラの基準に応じた人格の形成であります。何世紀もの歴史を有する東洋文明であれ、もっと最近のキリスト教やイスラム教の文化であれ、あるいは、急速に変化している部族社会であれ――われわれの周りの人々の道徳基準が廃れるにつれ、バハイたちは廉直性と寛容の柱としてますます目立たなくてはなりません。バハイの人生は真実性と礼儀正しさで特徴づけられなくてはなりません。

 

奉仕の第二の分野は、第一の分野と密接な繋がりがあるが、特に仲間のユースたち、世界中でもっとも開かれて探求している志をもっている人々に信教を教えることです。ユースは、まだ家族に対して全責任を負っていなかったり、家や仕事や長年築いているものをもってないので、住むところと勉強あるいは仕事する場所を選びやすい状況にあります。世界では、たくさんの若い人々が、娯楽、教育、経験を求めてあちらこちらに旅をしています。バハイのユースは、今日の神の言葉の比類なき宝を持っているので、人類への奉仕にこの確固不動さを生かすことができ、どうしたら一番信教に対して奉仕ができるかということを考慮した心の目標をもって、彼らの居住地、旅行する地域、仕事の職種を選ぶことができる。

 

3の分野は、ユースの後半時期に彼らによって準備することです。バハイにとって、子供たちを教育することは義務であり、同様に子供たちにとって芸術や科学についての知識を習得すること、生計を立て家族を養うための商業、または技能を学ぶことが義務付けられています。これは、バハイのユースにとって、これ自体が神への奉仕であり、さらに信教を教えることと、しばしば新境地を開くことと組み合わせれた奉仕でもあります。バハイの共同体は、たくさんの技術と資質をもった男女が必要となり、そしてまた、社会生活において活動の範囲が広がるにつれ、共同体は増大し、多様化していきます。それゆえに、バハイユースに、農夫、教職、医者、工芸家、または彼らに開かれた様々ななんであれ、彼らに備わっている能力を人類への奉仕と神の大業のために使い開発することの最善策について熟考させるように。

 

学校や大学での勉学の間,バハイの若者らは,ある学科について,教師よりも深い見識を持ち合わせているという,変わった,少し気まずい境遇に出くわすかもしれません。バハオラの教えは,人間の生活や知識において,非常に多くの面に光明を投じていますので,バハイはとしては.....与えられた情報を盲目的に受け入れるのではなく,それについてまず,よく考える習慣を学ばなくてはなりません。バハイは,この時代の神の啓示を知るという有利な点があります。そしてそれは,現代思想家を悩ませている非常に多くの問題に,サーチライト[探照灯]の如く光を投げかけているのです。したがってバハイは,正しい謙虚な態度を教師らに示しつつも,聞いたことを常にバハイの教えに関連させながら,回りの人々からあらゆることを学ぶ能力を養わねばなりません。なぜなら,バハイの教えは,人間的な誤りという粕(かす)から,金を選り分けることを可能にしてくれるからです。

 

バハイのユースは祈り、瞑想、奉仕、布教についての勉強を通じて内面的な成長をすること平行して、バハオラの世界秩序の機能について実践して学ぶ機会があります。彼らは、19日ごとのフィーストと同様、会議やサマースクールで役割を担うことや委員会での奉仕を通じて、バハイの協議、人類の新しい道というすばらしい技術を磨くことができます。

 

「協議」というものは、すべての自己中心的な気ままな情欲を鎮圧し、礼儀正しく、偏見のない心と同様、率直さと発想の自由さ、多数決の決定に誠意をもって従順であるということが深められます。この分野において、バハイユースは、能力、精神力、真の協議によってもたらされる和合へ近づくことを証明し、対照的に、現代社会を特徴づける派閥主義、ロビー活動(裏工作)、秘密裏の駆け引き、一方的な行動の無益さを証明するかもしれません。またユースは、バハイ共同体を総括することに貢献し、老人、中年、若者、子供が十分に統合され、有機的な全体を構成している社会を促進する存在であります。彼らは、現代社会を複雑にし混乱させている世代間の反目や不信を繰り返すことを拒否し、癒し、命を与えるという宗教の本質を再度証明するのです。

 

9年計画は,丁度3年目を迎えたところです。ユースはその目標を達成するという重要な役目をすでに果たしました。私たちは今、大きな愛と、もっとも高い希望と私たちの熱烈な祈りの確証をもって、彼らが住んでいるところがどこでも、またどんな環境にあろうとも、聖なるメッセージの知識の中で彼らが自分自身を深める歩みについて、個人個人で、そして協議をもって考えること、師の手本にそって彼らの個性を磨くこと、神と人々へ一番奉仕できる技術や商売や職業を身に付けること、バハオラの大業への奉仕を強化すること、そして彼らの同じ世代の中の探求者にそのメッセージを放つことを呼びかけます。

 

万国正義院 1968年6月10日

 

 

 

万国正義院

1968年 10月9日

 

 

すべての土地のバハイの若者へ

 

親愛なるバハイの友らへ

 

」(万国正義院から世界各国のバハイ若者への手紙より、6/10/66:Lights of Guidance,p.513)

 

6.バハイの学者の必要性

  「バハイ信教の若い男女は、その教えの深遠で、思慮深い学者であらねばなりません。そうすれば、人々が対面している全ての問題には救済策があるということを彼等に納得させるように布教テイーチング出来るでしょう。

  「バハイの若者は、行政機構について理解しなければなりません。そうすれば、常に成長しつつある大業の事柄を、賢明かつ能率よく管理することが出来ます。又、彼等は、バハイの生き方の模範を示さねばなりません.....」

(ショーギ・エフェンディの代理から個人の信者へあてられた手紙より、5/12/44:Lights of Guidance,p.509)

 

7.バハイの学者の必要性

  「大業はバハイの学者をもっと必要としています。バハイを信じ、献動的で、人々にそれを伝えたいと願うだけでなく、バハイの教えと意義について深い理解があり、世界の人々の現在の思想や問題に、その信条を関連することのできるバハイの学者がこの大業にはもっと必要です。大業には、世界の全ての問題の救済策があります。もっと多くの人々がそれを受け入れない理由は、私達バハイが必ずしも、人々の心の即座の要求に沿うようにそれを提供できないからです。あなたのような若いバハイは、このメッセージを渇望し、それを伝えようとする言葉をよく理解できる世代にメッセージを伝えるよう、あなたのような若いバハイは、伝導するように準備しなくてはなりません。彼は、アブドル・バハの講演を勉強することをお勧めになります。なぜなら、彼の民衆の心に訴える彼の近づく方法に勝るものはありませんから.....彼は又、もっと効果的に大業について教えることができるように、演説者公衆講演者として訓練を受けるなさることをお勧めになります。」(ショーギ・エフェンディから個人の信者へあてられた手紙より、10/21/43:Lights of Guidance,p.515)

 

8.若者への期待

  「今日、守護者が熱心に期待の目を向けておられるのは、若者です。そして、彼が、信教を促進するための全ての責任を負わせようとなさっているの若者です。この機会に立ち上がり、神の偉大な大業に仕えるよう、最大の努力を尽くすべきです。」(ショーギ・エフェシディの代理からインドのバハイの若者へあてられた手紙より、6/6/33:Lights of Guidance,p.509)

 

9.若者の将来

  「現在の世界の状況やその経済不安定、社会紛争、政治的不満や国際的不信によって、若者はその眠りから目覚め、将来はどうなるのかという問いをかけるようになるでしょう。もしなんらかの災難が世界を一掃したら、確かに、若者こそが最も苦しむことになるのです。それゆえに、彼等は、世界の現状に目を開き、今勢いのある盛んである悪のカを調べ、そして、立ち上がり、を合わせて、必要とされる改革をもたらさねばなりません。その改革とは、人間生活の社会的政治的局面と同時に、精神的局面を含む合むべきべきものです。」(ショーギ・エフェンデイの代理から個人の信者へあてられた手紙より、3/13/32: Lights of Guidance,p.508)

 

10.若者へのテイーチング布教

  「若者に神の啓示について伝えることは、一般の人々にテイーチング布教することと同様、微妙な難問です。世界の人々は、道徳面で、バハイの環境とは対照的な環境に浸されています。もし私達が撮初から厳格すぎたら、全とは言わずとも、ほとんどの人々は拒絶され、本来なら受け入れていたかもしれないメッセージからるよう導かれているはずの人々が、顔を背けてかえってしまう背いてし蒙うでしょう。だからと言って、私達は、教えを真面目に実践しようとしない人がバハイになることも望みません。私達は、臨機応変に対応し、強い人々に積極的に、弱い人々には徐々にテイーチング布教しなければなりません。」(ショーギ・エフェンディの代理から個人の信者へあてられた手紙より、8/7/50:Lights of Guidance,p.512)

 

11.バハイの若者の急増

  「バハイの若者が立ち上がったことは、布教テイーチング活動仕事の様相を変えました。彼等の同世代の若者に受け入れられる様な方法で神のメッセージを提供する献身的で信心深いバハイ著者たちによって、厳然たる障害傷害は破壊され、克服されました。このメッセージは若者の世代から広がり、今も社会全体に広まっているのです。全ハイ世界全体が、この成長ぶりにスリルを感じてわくわくしています。古い世界の価値や標準を拒絶し、バハイの若者はバハオラの規範を熱心に学び、適応し、そして、古い秩序の放棄によって起こる空白を満たすために、神の計画を提供しようと熱望しているのです。」(万国正義院より世界のバハイヘのメッセージ、1973年、リズワン:Lights of Guidance,p.514)

 

12.若者は世界を動かしうる。

  これらの期待は、私達の注目を請い求めている緊急の、そして広大な機会を強化しています。私達を従事させる挑戦を心に描くためには、それがいかに不完全であろうと、およそ50年にわたっての、神の計画の加速的展開、イランで繰り広げられている、語られずにいる精神ドラマ、そして近きつつある20世紀の終わりの意識によって刺激された創造的エネルギーによってもたらされた、好的な状態の集合について、私達の神聖なる書の見地から、反省するだけで良いのです。

  「疑いの余地なく、来たるべき世紀の社会の形成に重要な貢献をするのは、あなた方に出来ることなのです。若者は、世界を動かすことが出来ます。」(万国正義院から世界のバハイの若者へのメッセージより、1/3/84:Unrestrained as the Wind,p.183)

 

13.世界平和

  「将来の平和と、世界の幸福のための非常に重要な責任が、今日の若者に負わされています。バハイの若者が支持する大業の力によって、彼等はその友人達への立派な模範とならねばなりません。」(万国正義院から米国全国精神行政会への手紙より、4/15/65:Lights of Guidance,p.517)

 

14.日本は燃え立つであろう!

  「.....私が彼に読み上げたほとんど全ての嘆願の終わりに、彼はかの国における大業の将来についてなんという約東を私達一同に与えられたことでありましょう。今ここで、それらの中でも最も強調され、最も霊感に満ちた言葉を述べてみます。これらは、私の耳に今だに鳴り響いている彼の言葉そのものであります。―――――『日本は燎原の火の如く燃え立つであろう。日本は神の大業を広げるのに、最も驚くべき能力に恵まれている。日本は他の国(彼はその国の名を述べられたが現在は秘しておくようにと命じられた)と共に、世界がやがて目撃するであろう人類と国々の精神的目覚めに、先駆者としての役割を演じるであろう。』

  「又、他の機会に―――――なんと鮮かに私はこれを想い起こすことでありましょう―――――彼は体力の疲れから目をとじ、椅子にもたれかかりながらも、手を振り友らの前で力強く朗らかに、こう言われました―――――『ここで我々は平穏に、静かに、じっと座っているが、目に見えない御方の御手は種々の国々で、営に活発に活躍し勝利を得つつある。日本のように遠い国に於いてでさえも。』」

(ショーギ・エフェンデイから日本のバハイヘあてられた手紙より、1/26/22:「燎原の火:日本」,p.75)

 

15.勉学と職業の計画

  「バハイの若者は、神の大業への奉仕の一部として、又、信教の関心を促進するのに捧げられるであろう一生の環境において、彼等の勉学、そして職業の訓練について考えるよう、勧められるべきです。

  「それと同時に、勉学の期間中に、若者は、特定の数週間、数か月間、あるいは1年、またはそれ以上の期間を提供することが出来、その期間中、布教テイーチング旅行や、遠い村々で子供のためのクラスを指揮する、といった様な他の方法でバハイの共同体への奉仕に專念することが出来ます。彼等は、その様な奉仕を提供するように勧められるべきで、そんな奉仕自体、将来への実に立派な経験でありましょう。又、全国精神行政会は、その様な提供を受け、それから最大の可能な利点を得るように実行を系統だてる様なふさわしい委員会を指図するべきです。」(万国正義院からすべての全国精神行政会への手紙より、1974年、ノウ・ルーズ:Lights of Guidance,pp.512−513)

 

16.祈りの不可欠性

  「.....いかにして精神性を高めるかどいうことは、まことに、あらゆる若い男女が遅かれ早かれ満足のいく答えを見つけなければならない問いです。まさに、その様な満足のいく答えが与えられていない、または見つけていないからこそ、現代の若者は当惑し、したがって、人間の道徳的、精神的生活の基盤を根こそぎ破壊している物質主義的な力によって押し流されているのです.....社会が陥っている、この悲しいほど不健全な状態を、宗教は改善し、変えようとするのです。

  「と言うのは、宗教的信念の核を成すものは、人間と神を結びつける神秘的な感情だからです。この神との交信状態は、瞑想と祈りの手段によって生じ、保たれます。それでこれ故にバハオラは礼拝の大切さをそれほど強調されたのです。

  「信者は、単に教えを受け入れて、それを守るだけでは十分ではなく、バハイとしての精神状態を発達させなければなりません。それは特にとりわけ祈りによって得ることができるのです.....

  「それ故に、信者、特に若い信者は、祈りの必要性を十分に悟るべきです。なぜなら、祈りは、彼等の内面的発達に絶対的に不可欠で、また、既に述べた様に、神の宗教の基盤であり、目的であるからです。」(ショーギ・エフェンディから個人の信者へあてられた手紙り、12/8/35:Lights of Guidance,p.510)

 

17.若者の将来の責任

  「今10代、20代にいるあなた方は、将来、おおいに大業の重荷があなた方の背に負わされることを悟らねばなりません。あなた達は、信教を司る者、布教テイーチング者、そして学者にならねばならないでしょう。今こそ、あなた達の将来の任務に備える時です。 

  「彼は、あなた方が精神的な教えや道徳的な教え、そして行政に関する教えを深く勉強し、同時に、各々のバハイ共同体の生活に、出来る限り活発に参加することを期待されています。」(ショーギ・エフェンデイの代理によって書かれた手紙より:Lights of Guidance,p.511)

 

18.精神的成長のための必要条件

  「バハオラは彼の聖典の中で、精神的成長のための不可欠不何欠な必要条件を非常にきわめて明確に示されました。これらは、アブドル・バハによって、講演や書簡において、くり返し強調されています。これらの必要条件は次のようにまとめることが出来るでしょう。

1.純粋にして献身的な心で、日々の必須の祈りのいずれかを毎日唱えること。

1. 

1.敬意を持って注意を払い思慮深く、聖典を少なくとも毎朝毎夕、規則正しく聖典を読むこと。

1. 

1.3. 教えをより深く理解し、より忠実に実行し、そ他者他の人により正確に伝えるために祈りそれについて深く瞑想すること。

 

4.教えの中で示されている高い標準にそうような振舞い

4.  が徐々に出来るように毎日努めること。

 

5. 神の大業を人に教えること。

 

6.大業における仕事と自分の職業において、自己犠牲的な

奉仕をすること。

  「信教で、祈りと瞑想という最も根本的な部分がいかに私的で個人的な事柄として説かれているであるということは顕著な著しい点です。バハイにはもちろんマシュリゴウル・アズカー(注:礼拝堂)[4]や19日毎のフィーストのよな祈祷のための集会がありますが、日々必須の祈りは、私室でひとりで喝えるよう定めてあり、教えについて瞑想することも、同じく様に、グループ療法の一種ではなく、個人が各自私的に行なうべきことです。」 (万国正義院から、ある全国精神行政会への手紙より:Irish Baháí News, New Day,No.41,Nov/Dec,1983)

 

19.バハイ若者よ、立ち上がれ!

  「パイオニアの先頭にるバハイ若者が、神のために立ち上がり、そして彼らの原動力によって、困難で厳しい状況に耐える能力によって、又、最小限の必需品で満足することによって、彼らが仕えようとする人々や共同体を奮い立たせるような模範を示すこと、そしてその人々のそれぞれの生活に永続する影響を及ぼすこと、そしてこの計画を成功させる決定的段階において、神の大業の重要な利益を効果的に促進することを、私たちは心から望んでいます。」

(万国正義院からの手紙より、3/25/75:Lights of Guidance,p.514)

 

20.若者の責任

  「アメリカ、その他世界の全ての地域に於けるバハイの若者の活動、希望、そして理想は、私にとっていとしく、親しく大大切なものであります。来たるべき日々、神の大業の利益を促進し、又、その全世界的活動をうまく作動させ、その範囲を広げ、その完全な状態を守り、そしてその美徳を賛美し、その目的をはっきりと示し、その理想と目標を忘れることのできない永続的な業績へと変えるという、最高かつ挑戦的な挑まねばならないが責任...が、彼らにはあ負わせられているのです。彼らの仕事は偉大です。それは、偉大にして神聖で、巨大にして魅惑的なものなのです。」 (ショーギ・エフェンデイ:個人の信者にあてられた手紙10/26/32の追伸より:Unrestrained as the Wind,p.83)

 

21.若者の任務

  「将来の大業の進歩と拡大に関して、守護者は、その全ての期待の中心を、あなたのような若く、活発なバハイに向けて置かれておられます。そして、彼は、若い信者たちの間で献身的な奉仕の精神を維持する責任を、若者に背負わされています。その精神なしでは、いかなる仕事をも首尾よくなすことはできまん。その精神があれば、たとえ苦労しても勝利は必然的です。したがって、あなたは、心に燃え盛る信仰のたいまつを持たらすため最善を尽くすべきです。なぜなら、その信仰を通して、あなたはきっと、導きと力と最終的な成功を見いだすでしょうから。

「.....彼らのひとりひとりは、その能力に応じて、メッセージを伝えることができます.....あらゆる人は潜在的布教テイーチャー(布教者)なのです。人は、神が彼にお与えになったものを使い、そして自分に託されたものに忠実であることを証明するだけで良いのです。」

(ショーギ・エフェンディの代理から個人の信者へあてられた手紙より、9/1/33:Unrestrained as the Wind,p.83)

 

22.この世代の若者の特異性

  「この世代のバハイ若者は、特異な点があります。あなた方は、歴史の力がその最高潮へと向かい、人類が小平和の確立を見る時期に生きるのであり、その間に、神の大業は、人間社会の再建設においてますます著しい役割を果たすことでしょう。来たるべき年月、今はまだ想像することもできないような状況と展開に直面し、大業の指揮をとるように要求されるのは、あなた方なのです.....

  「.....今こそ、その大陸におけるあらゆる国家、階級、そして信条における若い人々の心に火をつけ、その活発な支持を得る機会であるのです。この努力における成功への鍵は、まず最初に、あなた方が、大業の教えを、個人や社会の問題に当てはめ、あなた方の友人らが理解し喜んで聞けるような方法で説明することができるように、大業の教えについて理解を深めることです。第二に、あらゆる点において、教えに示されている正直や信頼性、勇気や忠実、忍耐強さや純潔そして精神性といった高い標準を手本にして振舞うように努めることです。そして、何よりも、バハオラの全てを支配する力がここにることを常に意識しながら生きることです。そうすれば、あなたがあらゆる誘惑を克服し、あらゆる障害を乗り越えるのを可能にしてくれるでしょう。」(万国正義院からオーストリア、インスブルックにおけるヨーロッパ、青年大会への手紙より、7/4/83:Unrestrained as the Wind,p.85)

 

23.現代の若者に必要な事

  「現代の若者が直面する危険はますます重大になりつつあり、即座の解決が要求されているという事について.....彼は全く同意しておられます。しかし、経験がはっきりと示すように、このまことに遺憾で複雑な状況に対する救済策は、因習にとらわれた、聖職者を持つ宗教に見つかりはしません。教会の教条主義はきっぱりと捨て去られました。若者を統制し、ひどい物質主義の落とし穴から彼らを救うことが出来るものは、バハオラカ世界に啓示なさったような、本物で、真建設的な、生きた信教のです。宗教は、これまでと同様、今だに世界の唯一の望みでありますが、それは、私達の教会の指導者らが虚しくも説教しようとするような宗教のことではありません。真の宗教から隔離されたら、遺徳はその効力を失い、人間の個人的、そして社会的生活を導き統制することが出来なくなります。しかし、真の宗教が真の倫理と統合される時、道徳的進歩は単なる理想ではなく、実現可能なものになるのです。

  「私達の現代の若者の必要とするものは、純粋な宗教的信仰に基づいた倫理であります。これらの二つのことが正しく統合され、十分に活動しないかぎり、人類の将来への望みはありえません。」(ショーギ・エフェシディの代理から個人の信者へあてられた手紙より、4/17/26:Lights of Guidance,pp.511−512)

 

24.バハイの学者の必要性

  「バハイが大業を真に有能に教えたいと思うならば、彼らはより世界事情に通じていて、世界の現状とその問題について聡明に、又、理知的に話す必要があります。私達には、バハイの学者が必要です。―――つまり、私達の教えが真に何であるかについてより一層深く理解し、また私達の教えを、社会の指導者達の現在の思想に関連させることのできる、博識で教養のある人々のこと―――が必要です。」(ショーギ・エフェンディの代理から個人の信者へあてられた手紙より、7/5/49:Importance of Deepening,p.49)

 

25.バハイの学問

  「バハイの学問は、バハイ共同体力が無名の状態から頭角を現わすにつれて、その発達と強化のために、将来大変重要なものになり得るであろうと、万国正義院は見なしておりす。」

(万国正義院の代理から個人の信者にあてられた手紙より、1/3/79:Unrestrained as the Wind,p.59)

 

26.技術と技能の保存と伝達

  「さらに、このコミュニケーション時代の[世界を]統一する概念や急速に発展するテクノロジーに熟達しようとする一方、彼らは過去の目ざましく不可欠な業績を保存する技術を未来へ必ず伝達することことができ、実際そうしなければならないのです。社会が機能していく上で起こるべき変化は、若者達が、自らが受け継ぐ世界めためにどれだけ有効に準備できるかに人きく依存しています。」 万国正義院から世界のバハイの若者へ、5/8/85:Unrestrained as the Wind,pp.187−188)

 

27.布教テイーチングの義務

  「布教テイーチングの義務は、本来若いバハイ達の責任です。ですから、彼らの訓練は、彼らが有能な布教テイーチング者になることを目指すべきです。というわけでそれで、なるべく大勢の若いバハイがサマースクールに参加すべきなのです。これらのサマースクールは、将来のバハイ大学の設立の基盤をなすからです。」

(ショーギ・エフェンディの代理から米国とカナダの全国行政会へあてられた手紙より、5/15/36:Unrestrained as the Wind,pp.83−84)

 

バハイ世界のユースに呼びかけてから2年間のうちに、信教の運命に顕著な進展がありました。これらのもっとも最たるものはバハオラの旗のもとかれの大業に身を捧げたいと熱望する若い男女の増えつづける軍への群れをなす入隊です。若者の熱心さ、意気込み、確固不抜さ、献身さは、私たちの心に大きな喜びと確信をもらしてくれました。8月の最終日と9月の最初の日々の間、バハオラのこの聖なる岸辺への到着100周年を記念するために、世界中から集まった2千人近い信者が集まったときに、私たちははじめて、ボランティアで手伝ってくれた若者たちに、よい性格、無欲の奉仕、専心の努力という資質が例示されているのを観察できる機会を得て、私たちは彼らの愛情あふれる援助とかれらの見本に対して感謝の気持ちを表現したいと願っています。多くのユースはパイオニアの申し出をしましたが、ひとつのやっかいな疑問が何度も出てきました。つまり、28.教育とパイオニア

  「教育を受け続けるべきか、それとも今パイオニアとして行くべきか、という疑問です?―――疑いなく、この同じ質問は、人生を信教の進歩のために捧げたいと望むあらゆる若いバハイの心のうちにあるものです。全ての状況に当てはまる決まった答えはありません。最愛なる守護者は、この質問について、いろいろな答えを各個人にお与えになりました。明らかに、事情はそれぞれの場合に応じて異なるものです。各々の個人が大業のためにいかにして最善に奉仕できるかを決めねばなりません。この決心をするにあたって、次のような要因についてよく考えてみると参考になるでしょう。    

 

バハイになるにあたって、人の人生全体は、神の大業の進歩のために捧げられるものであり、またそうしなければならないのです。人の持つあらゆる才能や能力は、究極的には、この最優先さるべき他ならぬ人生の    目的に委ねられるのです。このわく内で、教育を今続けることによって後により有能なパイオニアになることができるか、それとも、布教テイーチングの可能性のあるうちに、パイオニアの差し迫った必要性が教育    への期待に勝るかどうかを、他の要因も踏まえて考慮せねばなりません。パイオニアとしての申し出を促す精神はしばしば学業の達成よりも重要でありますから、これは容易な決心ではありません。

 

兵役の義務は、パイオニアの申し出をするタイミングを決める要因であるかもしれません。

 

人は、扶養のために自分に依存する者らを含む、他の人々に対する未解決の今後の義務があるかもしれません。

 

パイオニアの計画を、引き続いての教育のプログラムと結合させるのが可能かもしれません。又、パイオニアの経験は、正式の教育のプログラムを一時中断したとしても、長い目で見ればより成熟した見解で勉学を後に再開できるという点で有益であるかもしれないという可能性も考えられるでしょう。

 

他からの申し出がないけれども自分が特にそれに貢献出来る資格がある、特定な目標の差し迫った必要性も又考慮すべき要因のひとつです。

 

パイオニアの必要性は、疑いなく、将来何世代にも渡って私達とともにあるという事実、したがって、将来、パイオニアの奉仕は大いに要求されるであろうということも考慮すべきです。

 

協議の原則も又当てはまります。両親、地方そして全国行政会、又、パイオニア委員会といった人々と協議する義務があるでしょう。

 

最後に、犠牲的奉仕の原則と、バハオラの大業に奉仕するために立ち上がる者らにバハオラがお定めになった裏切ることのできない約東を心に留めて、自分の行動の進路をどうすべきかについて祈り、瞑想すべきです。実際、答えはその他の方法では見つからないことがしばしばあるものです。

 

若者達が、バハオラへの奉仕の道を歩むにつれて下したがってなさねばならない多くの重要な決断について、私達忘れずにいるということを確信しなさい。全ての者が神の力によって導かれ、若者達が御慈悲に溢れる御方の祝福を引きつけるように、私達は、神聖なる敷居において、心からの願いを捧げます。

 

最も深いバハイの愛を込めて

万国正義院 からあらゆる国のバハイの若者への手紙より、10/9/68:Unrestrained as the Wind,pp.106−107)

万国正義院

198374

 

インズブルックの大会に集まった欧州のバハイユースの代表者たちに、わたしたちは高い希望を持って挨拶を送ります。この世代のバハイ若者には、特異な点があります。あなた方は、歴史の力がその最高潮へと向かい、人類が小平和の確立を見る時期に生きるのであり、その間に、神の大業は、人間社会の再建設においてますます著しい役割を果たすことでしょう。来たるべき年月、今はまだ想像することもできないような状況と展開に直面し、大業の指揮をとるように要求されるのは、あなた方なのです.....

 

 

 

.....今こそ、その大陸におけるあらゆる国家、階級、そして信条における若い人々の心に火をつけ、その活発な支持を得る機会であるのです。この努力における成功への鍵は、まず、あなた方が、大業の教えを、個人や社会の問題に当てはめ、あなた方の友人らが理解し喜んで聞けるような方法で説明することができるように、大業の教えについて理解を深めることです。第二に、あらゆる点において、教えに示されている正直や信頼性、勇気や忠実、忍耐強さや純潔そして精神性といった高い標準を手本にして振舞うように努めることです。そして、何よりも、バハオラの全てを支配する力がここにあることを常に意識しながら生きることです。そうすれば、あなたがあらゆる誘惑を克服し、あらゆる障害を乗り越えるのを可能にしてくれるでしょう。

 

万国正義院

 

 

 

万国正義院

1983年1213

 

選ばれた全国精神行政会へ

 

万国正議院は、バハイ世界全体のパイオニアにおける若者の奉仕について、協議をし、バハイユースが無償の派閥でない組織とともに、乗り出した他の土地での奉仕につての見解を示唆することを要求してきました。

 

過去において、いくつかの全国精神行政会によって摘要された政策は、若いバハイがバハイでない奉仕グループによって提供された活動で奉仕するために登録することを水をさしていました、というのも行政会は、これらの若い人々は直接的なティーチングに結びつけることができず、そのようなプログラムの中で海外で奉仕する間、大部分、バハイの活動に参加できないという印象をもっていました。おそらく、バハイが含まれるいくつかの例では、バハイ共同体の一員として、彼らの人生のそれぞれの側面にそれ相応のものが与えられるために、どのように機能するのかはっきりわかっていませんでした。

 

しかしながら、経験の光によって、私たちは若いバハイたちに以下のようなボランティア組織のプログラムに登録することを奨励することになんの懸念もないことがはっきりしました。それは、国連ボランティア、合衆国ピースコープ、CUSO(カナダ大学海外奉仕)や類似のカナダの機関、イギリスのBTP(英国ボランティアプログラム)やほかのボランティア組織などです。ギリシャ、オランダ、スカンジナビアの島々でも現在試験的に描かれているものがバハイの開発のゴールと一致しているいくつかの同じような組織があると思われます。

 

このような奉仕の信教へのいくつかの利点は、言及する価値があります。ボランティアは、詳細なオリエンテーションや時には開発途上国でバハイ共同体の着手されるプロジェクトを助けることができる基本的な技術を学ぶでしょう。どこで彼らが奉仕をしようとも、これらのボランティアはバハイの活動に参加できるべきで、バハイ共同体の強化に貢献でます。布教の自由はグループのリーダーによる地域の通訳に依存するところが大きいのですが、しかし、ボランティアが直接的な布教と結びつかない場合でも、バハイとして知られること、仕事や奉仕に対するバハイの精神や行動を示すことで、好ましい注意を喚起し、また多くの場合、バハオラの教えに個人を惹きつける道具となることもあるでしょう。そして、最終的に海外での奉仕の期間は、このような奉仕の醍醐味を感じ、ボランティアは同じくにもしくは他の途上国でのパイオニアの仕事を直接的に促進する十分な機会になることもあります。

 

すでに、少なからぬ数のバハイのメンバーがこれらの機関とともに奉仕するために海外へでかけ、ボランティア組織で海外で奉仕中に他の人たちが信教を支持するようになったことは、よく知られています・・・

 

パイオニアのオリエンテーションコースを開催した全国精神行政会は、そのプログラムの中に田舎の開発という項目を含み、過去同様、ボランティア組織で奉仕をした人々をオリエンテーションの計画の参加へ招待し、途上国での奉仕の仕事についての経験を彼ら一緒に分かち合うという、恩恵に浴することができるかもしれません。

 

万国正議院は、この手紙の情報でバハイユースがバハイでない組織提供のプロジェクトに参加するという過去の疑問についての誤解を払拭するということに期待しております。

 

万国正義院書記局

 

 

 

 

 

万国正義院

198413

 

世界のバハイユースへ

 

親愛なるバハイの友らへ

 

国連によって1985年が国際ユースの年と指定されたことは、共同体の若いメンバーが関わっている活動に、新しい展望を開きました。国連が、このように若者に焦点をあてた希望は、国際的な開発や企画や関係に若者が含まれることを通して戦争のない世界への彼らの熱望を認識させるのを助けるような、世界の行事への意識的な参加を励ますことです。

 

なんと適切で、なんと興奮することでしょうか、あなた方、祝福された美の熱烈な信者、の前に、このような驚くべき機会がもたらされ、あなたが、入念に打ち込んで自分自身を際立たせるような活動の舞台において、あなたの努力の範囲が引き伸ばされるような機会があるとは!

国連によって提唱されているテーマである「参加すること、開発すること、平和」の中に、

あなたがバハイとして到達する目標がこの絶望する現代の熱心な探求という対象であるという確信になるでしょう。

 

あなた方はすでにほかの活動のフレームワークを準備する7年計画を推進しておられるので、あなたは今それを摘要さす新しい機会に動かされるでしょう。国際ユースの年は、

プランの次の言葉に表現されています。このようにあなた方が着手する活動や、今からでさえ準備をするものでも、若者の年を推進するのと同じように、この計画への活力を増すあなたの貢献を高めています。だから、あなたの対応の勢いに、なんの遅れもないように。

 

7年計画の期間のハイライトは、イランでの弱まらない迫害に引き続く、信教に一致した

驚異的な宣布です。教えに対する新しい興味が幅広く起こっています。同時にすべての社会層から、自分の本当のアイデンティティー、いいかえれば、あからさまには認めないけれど、自分の人生の精神的な意味、を必死で探している人々がますます増えてきました、

そしてこれらの探求者の中で顕著なのは、若者たちです。この知識は、バハイ主導のための実りある道を開くだけではなく、若いバハイに大業を教えることに特別な責任があること、また、彼らの仲間の精神的な渇望を満たすであろう美徳に鮮明な表現を与えるような人生を生きることを示唆しています。

 

このような美徳を保つために、過去において、たくさんの無垢の血が流されました。

そして今日においても、イランにおいて老いた人も若い人による、たくさんの血が

犠牲にあって流されています。例えば、去年の夏のシラーズの6人の若い女性の事件を考えてみてください。彼女たちは、18歳から25歳までの年齢で、彼女たちの生涯は絞首刑執行人の輪なわによって弾圧されました。彼女らにかけられた容疑というのは、改宗を拒んだこと、つまり彼女らは自分たちの「愛すべきもの」を否定するのを拒んだのでした。

また、子供たちや若者たちによって何度も何度も示される驚愕に値する不屈の精神の話を

見てください、彼らは自分たちの信条を支持していることで、教師や聖職者によって尋問、虐待を受け、学校から追放されました。さらに、彼らの共同体にこんなに残酷にも押し付けられた拘束の下で、若者たちは、国中のバハイ組織が自由につかえる信号サービスに全

エベルギーを尽くしましたことは記すに耐えないことです。どのような立派な講演でも、

これらの無欲で純粋な行動や献身よりも、彼らの精神的な傾倒と忠実さを証言するのに適したものはありません。事実上、バハイの要求される信仰の代償がこのように大きいところは、地球上の他にないでしょう。またイランの逞しいバハイの若者よりもより意思があるもの、犠牲の杯の輝ける所有者を見つけることができないでしょう。このことは、あなた方、イランの友たちの勇気によるこのような鼓舞する見本を目撃する尋常でない時期に生きていて、その反対に行動の自由さを行使することができるユースに、バハイの行動範囲に“風のごとくとらわれず”さっそうと勇み出ることが十分期待されることはないのでしょうか。

 

あなたがた全員が、いや増す熱望だけを持って信教を伝えること、より素直な心のみを持って聖典を勉強することに、個人個人の努力をすることを屈せずにやり通せますように。

あなたが、大業を担う活動に可能な限りの自由時間を費やしながら、将来の人類の奉仕になる学業と訓練を遂行できますように。すでに生涯の仕事に専念し、家族を持った人は、

家族の精神的な糧において、また国内外の奮闘しているパイオニア地域に積極的にカか和英をかかわりをもつことにおいて、バハイの理想を生活の中で体現することに励めますように。すべての人が、近い将来の課題について身を捧げる活発な裁量を表明することによって、信教における目下の需要に応えることができますように。

 

これらの抱負をさらに進めると、布教活動の大きな動きに必要なのは、バハイのユースによって尽くされる奉仕のパターンに反映される規則正しさです。若者のもつあちらこちらに動きたいという素直な衝動は、あふれ出る熱意と組み合わさって、布教旅行者としてもっと計画的に、より多くのこれらの活動に参加するようになるという兆しであります。

動きの一つの典型は、国内外で実行される、信教を伝え人々の生活状況を改善する改ざんするための短い期間のプロジェクトでもあるでしょう。また、若くて家族の責任がまだない人にとっては、ある一定期間、例えば1年か2年の間、国内外の布教や開発分野においてバハイの奉仕活動への参加に興味をもたれる方もおられるでしょう。もしこのようなパターンが引き続く若者世代によって受け継がれたら、これは共同体の力と安定を発することになるでしょう。しかしながら、どのような奉仕の形態にもかかわらず、若者は常に、すべての場所で、どのような状況下でも十分に奉仕にかかわっているということを理解しなくてはいけません。あなたの多様な追求の中で、あなたはどのようなレベルでもバハイ機構の愛情深い援助と導きを確信していくことでしょう。

 

あなたの成功する能力に、私たちの熱烈な祈りと、揺ぎない確信を、祝福された完全性への奉仕の道におけるあなたのすべての努力において、あなたを囲む不朽の愛を送ります。

万国正義院

 

 

万国正義院

198558

 

世界中のバハイユース

 

親愛なるバハイの友

 

我々は愛のこもった敬意を表すと共に、国際ユース年に開かれる若者の大会でお会いできるであろう皆様のご多幸をお祈り申し上げます。この特別な年に向けての挑戦に対し、世界各国の若者たちは熱意をもやし臨機の才を持って待ち望んでいます。そして我々は大きな喜びと高い希望に深く心を動かされております。

 

我々は、この期間中にすでに全国又は地方レベルでバハイの活動に取り組んでいる若者たちや、仲間らと協力しながら活動を行っている他の国々の若者たちを心より称賛いたします。そして若者たちが精神価値と有能な能力を得るために固い意志を持って努力するように願っております。もし若者たちがそれを実行すれば、彼らの熱心な意欲そのものが世界の発展に好影響を及ぼし、実り多い進歩的かつ平和な将来が導かれるでありましょう。

 

今年若者たちによって繰り広げられる活動が、1986年の国際平和の年に向けてふさわしい前触れであり、前進をたどる著しく特徴あるものであることを願っております。

 

信教がまだ世に知られていない時代から信教が広まることにより、共同体の責任が急速に増加しています。今現在信教に必要なものは、若者たちが信奉する新しい神の啓示の一変させる能力を大いに又確実に反映させるという避けられない義務を若者に課することであります。さもなければどういったバハオラの主張の実例が認識されるのでありましょうか。若者はどの社会においても、最もエネルギーにあふれ、最も素直で、有望ある要素であります。しかし、その若者たちがバハオラの治癒のメッセージに注意を向けようとしなければ、疑い深い人間らにどのように受け入れられるのでしょうか。

 

暗黒の地平線が約束された人物、救世主の源泉を否認した世界に直面しており、若者の見解に深刻な悪影響を及ぼしています。彼らは哀れなほどに希望を失い、無益である自暴自棄の悪癖にふけり、危険な解決策に頼るが、神の知識と聡明な洞察力を賦与されたバハイの若者に改善策を率直に求めています。バハイの若者は躊躇することなく、絶望した仲間らに復興の喜びと築き上げられる希望、そしてバハオラの驚くべき啓示の燦然たる確信を伝えなければなりません。

 

言葉、行動、態度、偏見を持たないこと、高潔な人格、一言でいえば他人に対して奉仕を捧げる崇高な精神、これらはバハイの本質である特性と行動であります。そしてこれらの本質はバハイの精神生活と外面的行動、そして友人あるいは敵対者との相互関係を確実に特徴づけています。

 

凡庸な低い見解を捨て、若者たちは熱望しているすべての事柄に卓越しなければなりません。若者たちは学校の教室であろうと、大学の集会場であろうと、職場であろうと、休養又は娯楽中であろうと、バハイの活動や社会の奉仕中であろうと、向かう先々の環境を向上させるよう決意することを願っております。

 

実に、若者たちが前途に控えている挑戦を自信を持って受け入れられるようにさせよ。粘り強さと、愛の奴隷である態度を持って卓越さとそれに対応する謙虚な気持ちを吹き込み、今日の若者たちはこれからの人類の発展に必要不可欠である職業、専門職、芸術、技術において最善の地位に進展するよう努力しなければなりません。これを確実なものにするために大業の精神は、人類が全力を尽くすすべての重要な分野に啓発を投げかけることでしょう。さらに若者たちは情報化時代の概念の統一化と著しい技術進歩を熟達させることを目的としながらも、実際に過去のすばらしい、重要な業績を保存する技術を将来に伝達していくことを保証しなければなりません。社会が機能していく上で起こる変化は、若者が将来受け継ぐ世界のためにどれだけ有効的に準備を整えることができるかということに大きく依存しています。

 

我々はこれらの見解をあなた方各位の瞑想と将来の協議に委ねます。

 そして我々は祈りを込めた敬意、保護と信頼の確証を捧げます。

 

万国正義院

 

 

 

万国正義院

19921028

書記局

 

親愛なるバハイの友よ

 

万国正義院は1992年9月15日付の手紙であなたが気にかけておられる事柄について熟考いたしました。手紙の内容は、特にユースイヤーオブサービスに関するもので、若者への訴え方、そして若者にバハイ活動に参加させる方法についてのものでした。我々は以下を伝えるよう指示を受けました。

 

万国正義院は、若者らにユースイヤーオブサービスの活動に従事するようにと過度なプレーッシャーを与えるべきではないというあなたの考えに同感であります。またバハイの布教、あるいは奉仕のために学業を断念するという考え方は信仰の目的とは全く一致しません。あなたが提起された様々な点と要因は関連しており、若者らと彼らの親、そしてもちろんバハイ行政機構のメンバーはこれらについて理解する必要があります。例えば、若者、成人に関わらず、すべてのバハイには共通する精神的義務と責任があります。義務の一つに、バハオラが個人に指示された信教の布教いうものがあります。バハオラはその義務を「すべての行動の称賛に値する」と述べられ、また、私たちに布教を行う時は「風のごとく自由奔放である」ことを力説されました。たとえそう述べられていても、若者はバハオラが教育と技術の習得を指示されたことを深く認識し、これらの目的を達成することは神への奉仕であることを重視するべきであります。

 

特定の事柄は、若者らと彼らの親、バハイ行政機構各々の責任に関連しており、若者らと彼らの親、バハイ行政機構によって対処されるべきです。

例えば、

·         若者は神への精神的義務と責任を守るという義務があると同時に、専門的職業又は技術的職業を得るために学問を終了するという義務もあります。

·         親は子供が教育を受けられることを保証する義務があります。それに加えて可能であれば、学業や職業訓練の期間中に必要な用具を提供しなければなりません。また親としての義務である精神的指導と経験に基づいたふさわしい指導を持続して行い、バハイの子供らと共有する精神的義務の指導も行わなければなりません。

 

バハイ行政機構は共同体の業務を管理し、関心事を保護するだけではなく、バハイの友らが精神的義務と責任を果たすよう励まし、また熱心に勧めなければなりません。またバハイ行政機構は、神の大業を広めるよう、そしてそれを行うために犠牲を払うよう友らを励まさなければなりません。それに加え、バハオらによって課せられた人類の精神的、学問的教育を促進するという明確な義務もあります。

 

これらの義務や責任は根本的なものであり、若者や成人やバハイ行政機構は、これらの義務や責任を分担し、各々の役割と責任に従って行動するべきです。各個人にはそれぞれの活動範囲があり、各自は独自の判断を下し、独立した行動を行います。若者はどの専門分野を学ぶかを決め、学業、職業と精神的義務とのバランスを保たなければなりません。親は若者が目標に達成できるよう物質的援助と精神的指導を行わなければなりません。そして精神的義務を守るよう励まさなければなりません。バハイ行政機構は神の大業を促進し、個人の信者が布教と信教の強化のために奉仕を行うよう努めなければなりません。その時に十分認識しておかなければいけないことは、もしこのような行動を怠った場合、人類の平和と将来の文明発展の望みはないということです。それゆえに行政機構は、友らが必ず奉仕に従事するよう勧め、この時代が危機にさらされた時代であることを注意として促し、総括して信教と人類の繁栄を達成させるために個人による行動のきわめて重要さを指摘しなければなりません。

 

これらの事柄をまとめたものが、若者が熱意と理想主義の特質を持って大業の発展のために果たす特別な役割の要因です。若者の貢献は信教の初期の頃から疑う余地のないものであり、信教の最大の勝利に必要不可欠なものです。簡略されたバハイ歴史概念から若者の勇ましい行動の実例が伺えます。今日のバハイの若者が同様に行動するわけにはいきませんが、成人としての責任を負う前に、このような英雄的行為に激励を受け各自の役割を果たすべきです。

 

しかし、場合によっては、若者はバハイの奉仕活動の呼びかけに応じたいと願っても重要な大学の課程途中で、学業を後回しにできないこともあります。また親の扶養下にいる若者の中にはイヤーオブサービスに従事するために休学することも、後に学業に戻ることも親が物質的援助を十分工面できないがために断念せざるをえない場合もあります。また他にも若者の奉仕活動の妨げとなるものがあります。そして学業をある期間延期させた場合、その期間中に若者が信教を広めたり社会へ布教活動を行うなど有益な貢献をした場合、若者は将来の的確な計画を決めることができます。同じような例がユースイヤーオブサービスに従事した若者の間でよく聞かれます。彼らは信教の布教や、企画発展のために貴重な貢献をするだけでなく、一生の仕事についても決心をすることができます。若者の中にはまず学業を終了し、その後大業に特別な奉仕を捧げることを望む者もいます。この場合も前例と同様に全く順調に事が進むものであります。

 

あなたの手紙の中で取り上げられた重要な点は、判断と行動の調和の重要性です。バハイ行政機構のメンバーは友人、大人、若者に大業の奉仕を力説し、激励するという重要な義務を避けるわけにはいきません。特に布教の分野になると必然的に熱心になります。もちろん個人個人のアプローチは異なり、時には話し方が無思慮なこともあります。その場合は、このアプローチは遺憾に思われる行動であリ、直ちに対処されるべきです。しかしこの場に居合わせた人は、動揺をきたされたかもしれませんが、バハイの一個人としての義務があり、奉仕に関しての理解とその時の特定の努力目標、そして状況に応じた判断を下し、それに従って解決していかなければなりません。

 

重要なことは、親は若者が分別のない決断をしないように助力し、彼らの精神的権威を働かすことです。また親はバハイとして、若者への信教の精神的影響力の重要さについて正当に考察することです。そして若者が心と魂の鼓舞に応じるようある程度の自由が必要であることを認識しなければなりません。彼らが15歳になると、真剣に精神的義務と責任を持ち、彼ら自身の魂の進歩目的のために神に対して最高の責任を負わなければなりません。分別を持って考える能力は若者個人によって、また、年齢によって違ってきます。この能力を他の若者より、早く身につける若者もいれば、遅れて身に付ける者もいます。一般的に親はこれらの事柄を他の誰より正確に認識する立場にあります。家庭内で若者を指導しようとする時、親は自分の子供の精神的責任感と衝突しないよう努力しなければなりません。

 

万国正義院は若者らが計画と行動の適切な調和を確保できるよう指導する目的で数多くの手紙を書いてきました。その中の一つに1996年6月10日にあらゆる世界のバハイの若者あてに送られた手紙がありあます。あなた方が特別な関心をもたれるかもしれないことを考慮に入れ手紙をここに同封いたします。

 

かつてない問題と、困難に包まれた世界で、親として子育てという大変な務めに挑まれているあなた方へ深い共感を抱くと共に、万国正義院はあなた方を代表して、神聖なる敷居にて熱心な祈りを捧げることを保証いたします。

 

バハイの愛をこめて

万国正義院書記局

cc. 国際布教センター

 

 

 

 



[1] 訳注:ハブの最初の十八人の弟子達。

[2] 訳注:アブドル・バハ。

[3] 訳注:ミルザ・ミフディ。

[4] 注:礼拝堂とその回りの付属施設を含む機構。