称号
400 Abhá アブハ
栄光、栄光あるという意味のアラビア語。
400-1
Abhá Beauty アブハ(栄光)の美
バハオラの称号の一つ。
400-2
Abhá Kingdom アブハの王国
栄光の国。死後の世界。天国。死後、肉体を離れた魂が行く所。
401 ablutions
清めの洗浄
祈りなどの前に手と顔を洗い浄めること。バハイでは必須の祈りやアラホ・アブハを95回唱えるという義務を行使する前に洗浄を実施するようアグダスの書で定められている。この規則は、以前はイラン人バハイだけに適用されていたが、万国正義院の指示で、2000年から総てのバハイに適用されることになった。
402
acquiescence
(radiant silent obedience) 輝く黙従
バハオラの教えにおとなしく従うことは輝かしい行為。
403
Adamic
cycle アダムの周期
アダムに始まりバブで終わるおよそ6000年の期間。予言者の時代
(Prophetic Era) とも言われる。クリシュナ、仏陀、アブラハム、モーゼ、キリスト、モハマッドなどの預言者が遣わされたアダムの周期はバブの出現によって終わった。バブの出現はまた、バハイ周期の始まりでもある。
404 alcohol アルコール
[規則]
バハオラはアグダスの書でアルコールや麻薬などの飲用を禁じている。アブドル・バハは、「アルコールは禁じられている。その常用は慢性的病気の原因となり、神経を犯し、心意を消耗させる。」と述べておられる。
405 Alláh-u-Abhá アラホ アブハ
「神は最も栄光に満ち給う。」という意味。この言葉はバハオラがアドリアノープルにいらっしゃる間に始めて使われた。以後、バハイ間の挨拶にもよく使われる。「ヤー バハオル・アブハ」(Ya
Bahá’u’l-Abhá)という最大名は「貴方は最も栄光に満ち給う御方である。」という意味のもので、お祈りの時などに用いる。
406 amanüensis (secretary) 書記
バハイ信教の歴史に出る書記と言われる人は、バブやバハオラが発せられた啓示をその場で書き取る人を指している。バブの書記であったセイェド・ホセイン・ヤズディは18名の「生ける文字」の一人であった。彼は、バブがマークの砦とチリーグの砦に幽閉されていた時に書記を務めた。バハオラの書記ミルザ・アガ・ジャンは長年その任にあった。
407 Archives 史料
国際史料館にはバブ、バハオラ、アブドル・バハ、ショーギ・エフェンディなど、聖なる家族の写真、原本、手書きの書簡や手紙、日常使用された衣服、帽子、ペン、印鑑などが展示されている。
日本でのバハイの歴史を示す貴重な史料は東京バハイセンターの史料室に適切に保管されている。それらの中にはバハオラの遺体にかけられていた布、アレキサンダー嬢の遺品の数々、バハイ年鑑の初版から現在までの1セットなどが含まれる。
409 Ark
神の箱船
バハイの書物にはこの言葉がしばしば出てくるが、それらは「神の大業」、「聖約」、あるいは「バハオラ」という意味で使われている。バハオラの著された「カルメル山の書簡」には「神はまもなく汝の上に神の箱舟を浮かべ、『名称の書』に記されたバハの人々を現すであろう。」とある。この文脈で「神の箱舟」は神の掟を指し、「神の箱船をカルメル山に浮かべるであろう」は万国正義院の設立を意味するとショーギ・エフェンディは説明されている。「真紅の箱船」(Crimson
Ark)は聖約を意味する。バハオラは「アグダスの書」で、バハの人々のために神が用意された真紅の箱舟に同乗する人たちのことについて書いておられる。
410 art 芸術
バハイでは芸術、手工芸、音楽、科学への専念は神への崇拝であり、望ましいこととして奨励されている。
411 Ascension 昇天
バハイではバブ、バハオラ、アブドル・バハなど聖なる人の「死」を指す用語。
412 Attributes
of God 神の属性
神に属している特質。愛、慈悲、正義など、など。人間は神の属性を知ることによって神を知る。神はその存在を神の属性を示すことによって啓示される。バハオラは、神の創造物のすべては神の印、または属性の一つを示すが、人間だけは神に似せて創られたものであり、神の属性の総てを与えられていると教えておられる。
413 Auxiliary
Language, International
国際補助語
全世界に通用する言語。バハイの原則では、自国の言葉の他に、世界中の人が使う補助語の必要性を説いている。国連のような国際機関の主導で各国の言語の専門家が一同に集まり、協議して、一つの国際補助語を選定し、世界各国の学校で自国の言語と共に教えれば、世界中の人が皆、意思疎通のための共通の手段をもつことになる。国際補助語の採択は世界平和の確立に大きく貢献するものである。
414 Ayyám-i-Há アヤミ・ハ
バハイの暦の閏日。2月26日〜3月1日までの4日間(うるう年は5日間)。バハオラは「アグダスの書」で、この期間の後に続く断食に備え、各人は精神を整え、人に親切を示す慈善活動などに従事するよう勧告している。
416
Bahá (Glory, Splendor,
light) バハ
栄光、光輝、光という意味。神の「最大の名称」。バハイのカレンダーで最初の月の名、各月の最初の日の名称でもある。バハオラが最初にもたれた称号も「バハ」であった。
418
Bahá’í バハイ
バハオラの教えに従う者。または、バハオラを神の顕示者として受け入れ、彼の教えに従って生きる人。アブドル・バハは、「バハイであるということは、単に世界を愛し、それに仕え、世界平和と同胞愛のために活動すること」と述べ、また、バハイとしての生き方を、「何人へも悲しみをもたらすことなく、人々に親切であり、純粋な精神で人々を愛せ。敵対や侮辱が起こっても我慢し、値しれない親切と全てをもってその人を愛すべし。この上ない災難が起こっても、それを神の贈り物であり、恩恵であるとして喜ぶべし。他人の落ち度を言わず、只これがために祈り、親切を持ってこれを改めんことを助くべし。常に善を見、悪を見るなかれ。人もし10の善性ありて1の悪あらば、その10を見て1を忘れるべし。もし10の悪ありて、1の善あらば、その1を見て10を忘れるべし。我らの敵なりとも、我らこれが悪を口にすることを慎むべきなり。全て、なすことは親切な気持ちで行い、我らの心を世俗的なものから切り離せ。謙遜深くあれ。お互いの僕となり、自分は何人よりも劣っていると考えよ。いくつもの肉体であっても1つの霊のごとくなれ!お互いに愛し合えば愛し合うほど、我らは神の御前に近づくことになる。しかし、我らの愛、和合、服従は教えのみならず実行されるものであることを心得よ。注意深くそして分別を持って行動せよ。正直であれ。寛大であれ。敬虔(けいけん)であれ。病んだ人の治療となり、悲しんでいる人の慰問者となり、渇いた人には心地よい水となり、飢えた人には至福の食物となり、地平の星となり、ランプの光となり、神の国にあこがれる人の使者となれ。」と示しておられる。
418-1
Bahá’í Cycle バハイ周期
バブの宣言(1844年)に始まり、今後、バハオラの傘の下に顕われる幾人もの神の顕示者を含む将来につながる周期。アブドル・バハは、「この周期は少なくとも50万年続く」と説明されている。ショーギ・エフェンディはこの周期を、アダムの周期、あるいは予言者の時代を受け継ぐ「完成の時代」と称されている。
418-2
Bahá’í Era バハイ時代
1844年5月23日のバブの宣言に始まり、次に新しい神の顕示者が顕われるまでの期間。この期間は少なくとも1000年は続くとバハオラは言われている。バハイ時代の幕開けは予言者の時代(アダムの周期)の終焉と、完成の時代(バハイ周期)始まりを記すものである。バハイ時代は三期に大別できるとショーギ・エフェンディは説明する。第一期は1844年から1921年までの77年で使徒、または英雄、あるいは初生期と呼ばれ、バブ、バハオラ、アブドル・バハが司られた期間であった。
アブドル・バハの昇天から形成期(鉄時代ともいう)が始まった。現代、我々が生きているこの時期は形成時代である。この後に来るのが黄金期で、その時代には最大平和と世界文明が達成される。
418-3 Bahá’í
Faith バハイ信教
19世紀半ばにバハオラによってもたらされた宗教。神の唯一性を信じる独立した世界宗教。バハオラは、太古の昔から人間を教育するために次々と神から遣わされた使者のうちでもっとも最近出現した大教育者である。
バハオラの教えは累進的啓示に表される。すなわち、宇宙を含む総ての創造主である神は唯一であり、その神は人類を導くためおよそ1000年に一度の頻度で次々と神のメッセージを伝える神の顕示者を人間世界に遣わされる、ということである。神の顕示者は、絶対変わらない精神的な教えとその時代と場所のニーズに応じた社会的教えを持ってくる。社会的教えは時代の進歩発展に合わせて変わる。人類は、時代と場所の状況によって違う社会的教えだけを見て、異なった教えととるが、実際は一つの神の教えなのである。バハイの教えの原則は、神は一つ、人類は一つ、真理の独立探究、総ての宗教の根本は一つ、男女の平等、宗教と科学は互いに補完し合うべきもの、国際裁判所の設立、国際補助語の設立、あらゆる種類の偏見の除去、世界平和などである。
バハイ信教の守護者ショーギ・エフェンディ(1921年〜1957年)は次のように述べている。「バハイ信教は、神の唯一性と神から遣わされた預言者たちの一体性を認めている。何ものにも阻まれない真理の追究という原則を支持し、あらゆる迷信と偏見を排除する。また、宗教の根本的目的は科学の有効利用を進め、友好と調和の促進させることであると説き、宗教は平和で秩序ある進歩的な社会のための唯一の基礎であると主張する。更に、男女は平等の機会、権利、特権をもつと教え、義務教育を奨励し、極端な貧富の差を排除するよう教え、国際補助語の採用を奨励し、世界の恒久平和を確立し、擁護するために必要な機関を提供する。」
歴史家アーノルド・トインビーは1959年に、「バハイズムは、イスラム教、キリスト教、その他の世界宗教と同等の宗教である。バハイズムは他の宗教の宗派ではなく、独立した宗教であり、他の認められた宗教と同じ地位をもつ。」と述べている。1992年版のブリタニカ百科事典によると、バハイ信教は205の主権国家と属領に確立されている。バハイ信教の最高機関である世界本部は万国正義院と呼ばれ、イスラエルのハイファ市にある。
418-4
Bahá’í International Community
バハイ国際共同体.
バハイ外の社会に対して、世界中の国のバハイ共同体(全国精神行政会)を代表する機関で、万国正義院の指示のもとに活動する。国際レベルでそれぞれ専門分野別に活動する。書記局はハイファの世界本部に置かれ、国連関係の仕事はニューヨークとスイスのジュネーブにある支部で行われる。広報関係はハイファにある本部(国際広報局)のもとにニューヨークの国連本部にある支部と、世界各地の主要都市に置かれた支局で行われている。
418-5 Bahá’í
Principles バハイの原則
真理の独立探求、人類は一つ、神は一つ、総ての宗教の根本は一つ、すべての種類の偏見の除去、男女の平等、国際補助語の設立、宗教と科学は互いに補完し合う、経済問題の精神的解決、国際裁判所の設立、世界平和の設立、初等教育の義務化など、バハオラの教えの基本を項目として掲げたもの。
418-6 Bahá’í
Scriptures バハイ経典
バブ及びバハオラの著した書物、書簡などのすべて。アブドル・バハの書かれたものも経典に近いものと考えられる。バハオラが啓示した経典は150冊以上に及ぶ。バハイの経典中で最も聖なる書はバハイの法律の書である「アグダスの書」で、次に重要なものは「確信の書」である。「バハイ祈りの書」、「かくされた言葉」、「落穂集」などの経典も多くの人に親しまれている。
427 Baha’u’llah バハオラ
427-1 Knights
of Bahá’u’lláh (title) バハオラの騎士 [称号]
1953年5月、十年聖戦の開始時に守護者ショーギ・エフェンディが示された信教の処女地に、パイオニアとして最初に移住した人に与えられた称号。この称号をもつ人々の名前は特別の巻物に記され、1992年バハオラの昇天100周年記念式典の時に、バハオラの霊廟入り口の敷居の下に埋められた。日本になじみのあるバハイでこの称号を与えられた人の中にはアッバス・カテライ夫妻、ジェナべ・コールドウエル氏、チャールス・ダンカン氏などが挙げられる。
427-2 World
Order of Bahá’u’lláh バハオラの世界秩序
644
429 bastinado バスチナド
イランで用いられる刑罰の一つで足の裏を鞭で打つ刑罰。上向に寝かせた受刑者の両足を長さ2メートル、太さ5センチほどの丸太に縛り付け、その足の裏を鞭で何度も皮膚が裂ける強く打つ。その後、裸足で歩かせる。バブもバハオラも何回となくこの刑を受けられている。
430 Bayán
(The Persian) ペルシャ語のバヤンの書
バブの宗教制の母なる書。バブにより「彼の法律の書」というタイトルが付けられている。
アブドル・バハは、「アグダスの書で確認され、言及されているもの以外は、バヤンの書はアグダスの
書にとって代えられた」と述べておられる。
431 B.E. バハイ暦 421、800
1844年バブの宣言がバハイ暦元年となる。バハオラはバブの暦をそのまま使うよう定められた。この暦は太陽暦で、一日は日没から始まり、翌日の日没で終わる。一ケ月は19日で一年は19ヶ月に閏日4日の365日となる。閏年の時は閏日が5日になる。
432 begging 物乞い
乞食をすること、乞食に施すことは「アグダスの書」で禁じられている。バハオラの教えでは人の役に立つ仕事に従事することがバハイの義務とされており、「怠惰で汝の時間を無駄に費やすな。汝自身や他の人々の利益になることを行え。神の目にとって最も軽蔑すべきは座って何もせずに物乞いをする人々である。」と「アグダス」に明記されている。
433 betrothal 結納金
バハオラは、結婚は結納金の支払いなしには成立しない、結納金額は、都会に住むものは19メガスル(1メスガルは約3.5グラム)の純金、村に住むものは19メスガルの銀と、「アグダスの書」に定め、この金額を増加させたいものは95メスガルまで増やす事ができるとしている。
434 burial 埋葬 土葬 [規則]
遺体は埋葬するよう「アグダスの書」で命じられている。死者の扱いに関するバハイの規則の主なものは、土葬にする、埋葬地はその人が亡くなった場所から一時間以内で運べる所‐運搬方法についての規定はない−、遺体は白い布でくるむ、指には規定の指輪をはめる、などである。死者を葬る際、決められた特別の祈りを唱えるようになっている。
435 burial grounds or, cemetery 埋葬用墓地
日本の法律が土葬を禁じているわけではなく、原則として土葬を禁じている市町村でも、「但し、その人の宗教が火葬を禁じている場合は土葬を認める。」としている。しかし、現在、ほとんどの霊園は土葬を受け付けないので埋葬場を確保するのは容易でない。日本バハイ全国精神行政会では、土葬できる墓地を日本各地に取得しようとしている。現時点では、沖縄に一ヶ所、芦屋に一ヶ所、横浜に一ヶ所(外国人専用)、北海道に一ヶ所バハイの墓地がある。
436 calligraphy 書道
アラビヤ語やイラン語の詩などを美しく、上品に、芸術的に書く技法。日本の書道に似ている。バブやバハオラは書道の字脳も高く、達筆で有名である。バハイで最も有名な書道家はミシュキン・カラムで彼の書いた最大名はバハイの間に広く知られている。
437 Celestial Concourse 最上の集合
英語では、Concourse
on High、Supreme
Concourse、The
Supreme Concourse of heaven.という言葉で表されるが意味は同じ。天国のある場所で、神の顕示者を含めた神に選ばれた人々が集まるところ。
438 chastity 貞節 純潔 性的禁欲
バハイは生活態度において高い道徳基準を要求されている。ショーギ・エフェンディは、「貞節と言う言葉は単に、衣服、言葉、娯楽、芸術、文学などで中庸を保つと言うだけでなく、謙遜、純潔、上品、節制、清らかな心も意味する。人は貞節を守るため情欲的な心や退廃的傾向に陥らないように常に注意し、自分をコントロールしなければならない。」と述べておられる。
439 consultation 協議
バハオラは協議を信教の根本的原則の一つとして確定し、「協議は道を示すランプであり、理解を授けるものである。」と述べて、すべての事柄について協議をするよう勧告しておられる。バハイの協議の原則は愛と正義と協調の精神で、各人の考えや感じたことを互いに出し合い、意見を分かち合い、その中からよい結論を引き出す。大切なことは、自己中心的な行動や勝手気ままな言動を抑え、礼儀正しく、洗練された方法で、自由に率直に自分の考えを述べることである。また、多数決で決められた事項に関しては心からその決議に従うこと。協議に際し、アブドル・バハがその会合に同席していると思えば、素晴らしい精神的雰囲気をかもし出し、勝手気ままな言動を抑えるのに役に立つ。
440 contribution 献金 貢献
バハイ基金とは信教のいろいろな機構がもつ基金である。バハイの崇高で精神的な活動目標を推進するためには物質的な資金が必要である。地域、又は国レベルの機関が設立されたら、大業推進のために基金を設立し、会計係を決める。金額は規定されていないが、献金するということは各バハイに課せられた精神的義務であり、特権である。バハイでない人からの献金は受け取れない。つまり彼らにはこの特権は与えられていないのである。
442 (Three)Condition
of Existence 存在の3態様
地球に存在するものは大別して、鉱物界、植物界、動物界の三種類に分別されると、アブドル・バハは説かれる
。
445 Covenant 聖約 [バハイ用語]
神と人間の間の聖なる約束である。聖約には大聖約と小聖約とがある。大聖約とは、神は人類を見捨てることなく、常に神の顕示者を遣わして人類を導くと約束し、一方、人類はそれに応えて、遣わされた顕示者を受け入れ、その導きに従うと誓っているということである。小聖約とは、神の顕示者が彼の信奉者と結ぶ約束で、神の顕示者の後継者や機構などに従うことが含まれる。バハオラは遺訓の中にバハオラの聖約の中心(後継者)についてこう述べておられる。「我が『最も神聖なる書』に我が啓示した次のことについて考えてみよ!『我が存在の海の潮が引き、我が啓示の書が終わったとき、神が意図された者の方へ汝の顔を向けよ。その者とは、この「古来の根」から分岐したものである。』この聖なる節の対象は『最大の枝』アブドル・バハの他ならない。」アブドル・バハは彼の遺訓のなかで聖約の中心として守護者ショーギ・エフェンディを指名された。
446 creation 創造 001参照
バハイ信教ではすべてのものは神によって創造されたと教えている。この考えは、一神教であるすべての宗教、すなわちユダヤ教、キリスト教、イスラム教などでも教えている。
447 death
(life after) 死後の生 538参照
バハイは、人間の死は終わりではなく、次の存在の段階への移動であると考える。つまり、次の世は物質から離れた精神の世界で、魂はその世界で生き続けるというのである。
448 declaration 宣言 受け入れ
a.
人がバハイ信教を受け入れる、すなわち、バハオラを神の顕示者と認め、その教えを受け入れることを意味する。バハイ共同体への加入を表明する入信カードをDeclaration
Card と言う。
b.
Declaration of the Báb はバブの宣言。すなわち、バブがご自身を人類のための神からの使者と宣言されたことを言う。
c.
Declaration of Bahá’u’lláh バハオラの宣言。
449 deeds 行い
バハオラは「かくされた言葉」ペルシャ編5で「われまことに汝に告ぐ。あらゆる人間のうち最も怠慢なるも
のは、おろかなる争いを行い、兄弟よりも自ら勝らんことを望む者である。言あげよ、おお兄弟たちよ!言葉にあら
ずして、行いで汝のかざりとせよ。」と諭し、行動を伴わない言葉を戒めておられる。
450 deepening ディープニング
バハイ信教の教えについてより深く勉強し、知識を深めることを指す。ショーギ・エフェンディは次のように述べている。「大業の教えについて知識を深めると言うことは、バハオラやアブドル・バハの書かれた教えをよく読み、そこに書かれていると同じ言葉で他の人に伝えられるようにすること。信教について深まると言うことは、信教の歴史、書物、教えについて深く勉強するだけでなく、掟や原則の内容を十分に理解し、訓戒、教義、目的などについて熟考し、祈りや諭しのことばを暗記し、バハイの行政秩序の基本的な知識を身につけることである。
451
detachment 超越 離脱 俗脱
神以外の、世俗的なすべてのものから離れること。物事を損得勘定で考えないということ。自分自身の喜びより、神の喜ぶことを行うこと。この世のことへの執着は、魂が神に近づくのを妨げる。離脱とは、この世を否定することや、托鉢をすると言うことを意味するものではない。バハオラは、「この世の飾りで自分を飾りたいとか、気に入った衣服を着たいとか、いろいろしたいことはあろう。それをすることで人と神の間を妨げられるようなことがなければ、そうすることに問題はない。逆に、愛着は物に対するものだけではない。自分の成功、知識、地位、自分自身などについて自慢することは人が神に近づく障害となる。これらについて自慢しないということは離脱を意味する。」と述べておられる。
452 Dispensation 宗教制 [バハイ用語]
神の顕示者の権威が継続する期間。神の顕示者の宣言によって始まる。それは次の顕示者が出現し、前の顕示者の後を引き継ぐ宣言をするまで続く。同じような意味で佛教では律法の時代といい、それに続く時代は末法の時代という。Mosaic
Dispensationは、一般ではモーゼの律法時代と訳されている。
453 (The)
Dispensation of the Báb バブの宗教制
1844〜1863年の19年間。(1844年のバブの宣言から1863年のバハオラの宣言までの期間。)
454 The
Dispensation of Bahá’u’lláh バハオラの宗教制
1863年4月21日、バハオラのレズワンの宣言に始まる。これは1000年以上後に次の顕示者が宣言するまで続くと、「アグダスの書」で説明されている。
455 Divine
Physician 聖なる医者
神の顕示者のこと。人間世界の病気を治す聖なる医者、バハオラを指す。アブドル・バハはある講話の中で次のように述べている。「人間世界は一人の人間にたとえられる。その体は病気にもかかるし怪我もある。患者は優れた医師に診断してもらわなければならない。神の預言者は真の医師である。いかなる時代においても預言者は常に人々の病状に対して処方を書いてきた。彼らは病気をよく知り、病気のかくれた原因を見出し必要な治療を指示した。」
456
Divine
Plan (Tablets of) 聖な計画の書簡
アブドル・バハが、第一次世界大戦中に北アメリカとカナダのバハイに宛てられた14通の書簡。バハオラの世界秩序を実現させるための布教計画と激励が示されている。この書簡について守護者ショーギ・エフェンディは、これは「命令」であり、「布教にとって最高のもの」と述べている。つまり、この書簡に「バハイの大業の炎を東西両洋に伝え広め、バハオラの出現の福音を五大陸に広めること」とあるのは命令ということである。
14通のうち8通は1916年に、残り6通は1917年に啓示されたが、当時、イスラエル国内は戦争で混乱しており、6通の書簡はバブの霊廟に保管されていた。従って後の6通が発表されたのは、第1次世界大戦終結後の1919年、4月の年次大会の時であった。この書簡が発表され、その呼びかけに直ちに応えたのはマーサ・ルート女史とハイド・ダン女史であった。
457
divorce 離婚
バハイは離婚を強く戒めているが、正当な理由のもとに離婚を考えざるを得ない場合であっても、一年間の忍耐の期間を必要とする。この忍耐の期間の開始は適切なバハイ行政機関によって規定される。これは一般社会の法律の基づく手続きとは関係なく、バハイとして従うべき原則である。詳細はアグダスの書の「概要と体系化」で説明している。
458
drugs
and alcohol 麻薬とアルコール類
バハオラは、医者が特別の理由で用いる場合を除き、麻薬類などの使用、アルコール類の飲用を禁じておられる。アブドル・バハは、アルコール類の飲用は心意を消耗させ、神経を弱め、慢性的病気をもたらすと説明されている。
460
economic
problems, (spiritual solution to)
経済問題の精神的解決
バハイの社会的な教えの一つ。問題解決の第一歩は極端な貧富の差を無くすこと。これには累進課税法の採用や、精神的教育で愛の心を育てることにより、持てる者は恵まれない人々を積極的に援助するという環境を築く必要がある。アブドル・バハは、「神の正義が現され、やがてすべての人類は心地よい喜びのある生活を送れるようになるであろう。しかし、それは、全ての人が同じになると言う意味ではない。今後も引き続き金持ちや貧乏人は存続するがその度合いが調整されると言うことである。しかし、もっと先になると、金持ちと貧乏人の差は更に縮小される。ホゴゴラの制度が行き渡ればこの資金はこの問題解決に使われるようになるだろう」と説明。
461
education 教育
バハオラは、真の世界文明を構築するために教育は最も大切なものと述べている。完全で実りある教育は、実用的、および学問的知識だけでなく精神的な教育を必要とする。アブドル・バハは、実際的および学問的教育と、人を愛し神を愛することを教える精神的教育のうちより重要なのは精神的教育であると説明している。
461-1 education
of children 子どもの教育
バハオラは、「すべての父親には、読み書きの技術や聖なる書簡に示されたあらゆることについて息子や娘を指導する義務がある。自らに命じられていることを怠るものについては、もしその父親が裕福であれば、信託人らは教育に必要な費用を父親から徴収し、裕福でなければそのことは正義院に委ねられる。 まことに、われは正義院を貧しき者や困窮者の避難所とした。...」と「アグダスの書」に明白に規定しておられる。
463 election 選挙
バハイの選挙では立候補やキャンペーンは禁止されている。全ての有権者は選挙権と被選挙権を有す。守護者は、バハイは選挙に際し、心を神に向け、神以外のすべてに対する愛着を捨て、神の導きを求め、その援助と恩恵を懇願し、和合と親睦のうちに心から選挙に参加しなければならないと説明する。投票の秘密は守られ、個人の名前に言及したりすることは一切許されない。他の人に影響を与えたり、特定の人のために投票を依頼したりすることを止め、敬愛する御方の書簡の中で言及されているメンバーの資格を十分考慮し、友人の意見を通してでなく、個人的な交際を通してお互いをよりよく知り合う必要性を強調すべきである。
463-1 election
of delegates 代議員選挙
全国年次大会の代議員を選ぶ選挙。各地の地区大会で行われる。その国の代議員数は万国正義院によって決められる。日本では2000年までは76名、2001年から38名になった。地区大会では、代議員選挙の他に各地方精神行政会の活動報告と今後の計画や新しい全国精神行政会への提案事項などについての協議がなされる。
463-2 election
of officers 役員選挙
地方精神行政会、全国精神行政会は議長、副議長、書記、会計などの役員を必要とするが、これらの役員はメンバー間の選挙で選ばれる。無記名投票。5票以上の得票をもって決められる。
464 epoch エポック(画期的)時代または時期
守護者ショーギ・エフェンディはバハイの宗教制の期間を使徒時代、形成時代、黄金時代の3つに区切って説明された。使徒時代は1844年から1921年までの77年間。この時代は更に、バブの時代(1844〜1853年)、バハオラの時代(1853〜1892年)、アブドル・バハの時代(1892〜1921年)の三つに分けられる。
1921年からは形成時代で、これも区分けされている。
第1期(1921年から1944年、または1946年):アブドル・バハ亡き後、守護者ショーギ・エフェンディの主導のもとでバハイ行政秩序の確定と布教計画を行った時期を指す。
第2期(1946年〜1963年): バハイが西洋諸国から世界の隅々の国に広がった時期で、特に1953年から1963年にかけての十年聖戦の終わりには信教は世界の殆どの国と主要な島々に広がり、万国正義院の前身・バハイ国際評議会の設立から万国正義院の発足へと続く。
第3期(1963年〜1986年): 万国正義院の発足と社会経済発展計画の推進、大陸顧問制度の発足、國際布教センターの発足、万国正義院の建物開始と完成。
第四期(1986年〜2001年): この時期に入ってからは国毎の布教計画は万国正義院が示される指針に従って、各全国精神行政会と大陸顧問の協議によって作られるようになった。この期間中にバハオラ昇天100周年が記念され、その後、3年布教計画、4年布教計画、12ケ月布教計画が進められた。
第5期(2001年〜): カルメル山のアークとテラス式庭園の完成、地方精神行政会と大陸顧問補佐およびそのアシスタントらの協力によってレーニング・インスティチュートが促進されバハイ文明に変更が起きることが予想される。
466 equality
of men and women 男女平等
バハオラの社会的教えの一つで主要なもの。アブドル・バハはアメリカに滞在中、ニューヨークでの女性参政権の集まりで次のように説明しておられる。女性は男性よりいろいろな面で劣っていて、ある分野の複雑な仕事には適さないと言われていたこともあったが、それは事実ではない。神は人間に男と女を作り、各々に特有の優れた面を賦与された。それらは互いに補完しあって一つの家族を構成するよう意図されたものである。神はその者の行為を基準に価値を判断されるのであって、男女間の差別はされない。教育について考える時、女性の教育は男性のもの以上に大事である。何故なら、母親は、幼児の時から子供と接する時間も多く、子どもにとって最初の教育者であるから。
467
evil 悪
悪ということについてアブドル・バハはこう説明しておられる。悪は善の欠けている状態である、ちょうど、暗闇は光が欠けているからであると同じように。「・・・人間の全ての性質と賞賛すべき完全性は純粋なる善の存在を意味するものである。悪というものは存在しない。無知は知識が欠けている状態である。過ちは指導が欠けている状態で、忘れやすいということは記憶が欠けている状態である。間が抜けているということは道理が欠けているのである。」
468
evolution 進展 進化
物理的、また精神的な進歩。アブドル・バハは、「この世の全てのものは静止の状態ではいられない。全てのものは進んでいるか衰退しているかのどちらかである。」と述べ、精神的進化について、「人間の死後も精神は存在しつづける。精神は次の世においても進歩し続ける。進歩しないということは衰退していることである。そのものが成長していく過程において、そのままでいるということはない。」と説明し、実際的進化については、「人間はその昔、人間以外のものであったという事はありえない。ある時点では今の人間のようではなかったかも知れないが、人間はもともと人間である。人間が母親の胎内にあるときから、やがて赤子として生まれてくるその間にいろいろ形を変えてきているが、どのような形をしていても人間は人間であるように。」と述べておられる。
469
expansion and consolidation 拡大と教化
新しい人々にババイを伝え布教することによってバハイ信教が成長し広がっていく。布教とは、新しくバハイを受け入れた人々が引き続いてもっと深くババイを知り、自分たちで布教するようになるまで援助すること。
470 extension teaching 域外布教
地精会や地区布教委員会が、自分たちの管轄地域外に布教すること。
473
fast・fasting 断食
[規則]
バハイのカレンダーで毎年3月2日〜3月20日までの19日間は断食の月である。15歳以上のすべてのバハイはこの期間、日の出から日没まで(約12時間)断食を義務付けられている。断食期間中は祈りと瞑想に勤しみ、人間の魂に新鮮な環境と活力を与えるよう努めることが求められる。断食は肉体的な欲望の抑制であるが、基本的には精神的行為である。
下記の者は断食を免除される。
病人、70歳以上の人、妊婦、授乳中の女性、月経中の人、重労働に従事する者、旅行者
474
Feast フィースト
バハイの暦で一年は19ケ月(一ヶ月は19日)と閏日4日(うるう年では5日)である。各々の月には神の属性からの名称が付いている。一日は日没から始まる。毎月の第一日目には各共同体で全バハイが集るフィーストが開催される。フィーストは三部から成り立ち、第一部は祈りの部、第二部は協議、第三部は社交の部である。フィーストへの参加は義務ではないが、信者間の友好と調和の促進、精神の高揚、情報の交換、行政上の業務や提案などを協議する非常に重要な意義のある集りなので特権とみなし、積極的に参加するよう勧められている。バハイたちはフィーストを通して互いの友好を深め、精神的な栄養を得、また、様々な行政機構との連絡を保ち、情報を交換して、互いに助け合う。バハイでない人もフィーストの祈りの部や社交の部に参加することができる。フィーストを行う場所はバハイ・センターや個人の家など、その地域の事情によって決める。ショーギ・エフェンディは19日毎のフィーストは新しい「世界行政秩序」の基礎であると述べている。
フィーストを主催するホストの役目:
1. その月の名称に相応しい読み物をバハイの聖典や祈りの書から選んで用意する。フィーストの場において聖典の内容などについて解釈はしない。
2.
ホストはフィーストの精神の部と社交の部のための用意をする責任があるが、第二部(行政の部)はそ
の共同体の地方精神行政会が担当する。
3.
ホストはお祈りや聖典を読む人を予め決めて、その人たちに依頼しておく。
475
fireside ファイヤ・サイド
信教を広めるため各自の家庭で持つ暖かい雰囲気の個人的な話し合い。 ショーギ・エフェンディ曰く、「各自の家庭で人々に布教するという方法は、信教を広める方法としてもっとも効率がよいということが実績で示されている。もっとも効果的な布教方法はファイ・ヤサイドである。そこでは新しく来た人々にバハイの親切を行動で示し、相手に負担を感じさせることなく質問に対応でき、真のバハイの精神を感じてもらえるからである。」
476 Formative
Age 形成時代 464参照
バハイ時代は三つの時代に区分けされるが形成時代はその二番目の時期で、アブドル・バハの昇天後から始まる。今、我々が生きている時代は形成時代である。
476
free
will 自由意志
神は神を信じ、神の命令に従うか、神を信じないかなどついて、人間が各自で選択するよう自由意志を与えられた。人間はその意志をもって、正義、公平、善などの道を歩むかそれに反する道を歩むか自由に選択する。しかし、神は人間の意志で決められない一定の法則も定められた。つまり、例えば睡眠、死、病気、老い、不運などは自由意志の範疇にはないが、神を受け入れるか否か、善か悪かの選択は人間の意志に任せられたのである。
480
funds 基金
バハイ基金に献金することは信者の義務である。どの基金にいくら献金するかは各人の判断に委ねられる。バハイの基金には次のようなものが含まれる。
480-1 Arc Fund アーク建設基金
カルメル山中腹に半円形に並ぶ建造物(国際布教センター、万国正義院、聖典研究センター、国際史料館、国際図書館)を建設するために設けられた特別な基金。これらの建物は国際図書館を除いた他のすべてが2000年末までに完成したためこの基金は解除された。
480-2 Cemetery
Fund 墓地基金
日本の全国精神行政会が設けている特別基金で、埋葬可能な墓地を各地に取得するための資金を作るもの。
480-3 Continental Fund 大陸基金
万国正義院のもとにある特別基金で、大陸間での信教の拡大と強化の事業に必要な経費を作るためのもの。
480-4 Deputization Fund 布教代行基金
布教は総てのバハイの義務であるが様々な理由で積極的に布教に携われない人は、この基金に献金することにより自分の任務を果たすことができる。たとえば、ある程度の経済的援助があればもっと多くの時間を布教に費やすことができるというような状況にある人なども多いので、この基金が活用される。
480-5 Earmarked
Fund 使用目的指定基金
献金は通常、全国、あるいは国際の一般基金に入れられる。献金したい基金がある場合は指定する必要がある。指定された献金は献金者の同意がない限り他の目的のために流用することはできない。
480-6 International
Fund 国際基金
万国正義院の持つ基金。信教の国際的事業に要する資金をまかなう他、ハイファやアッカにあるバハイの建物や庭園の維持運営費、事務費、世界本部で働らく800名のスタッフの費用など全てこの基金から支出される。
480-7 National
Fund 全国基金
全国精神行政会が持つ基金。その国の信教のための事業全般をまかなう基金。全精会事務局諸経費、通信費、バハイニュース発行緒経費なども全てこの基金から支出される。
480-8 Special Teaching Project
Fund 特別布教基金
布教のための特別プロジェクトを支える基金。
480-9 Welfare
Fund 互助基金
特に経済的援助が必要なバハイに対し、全精会はこの基金から援助をする。この基金によって、個人的な問題を持ち出すことなく、誰からのお金かを明かす必要もなく互いに援助することができる。
481
funeral
service 葬式
バハイの葬式についての規定:
1.
遺体は絹、または木綿の白い布5枚で包む。財源が乏しければ一枚でも良い。
2.
遺体は石、または木製の棺に納め埋葬する。(最終的には死者の身内の人たちで決める)
3.
遺体は死亡地点から1時間以内で運べるところに埋葬する。(死亡地点とは、死亡した市長村の境界線から埋葬する場所の市町村の境界線までを言う。)
4.
故人が15才以上の時は埋葬用の指輪をはめる。(特別の指輪は全国事務局にある。)
5.
埋葬の前に埋葬のための特別の祈りを唱える。
6.
日本で一般的に行われているような葬儀は必要ないが、希望なら行っても支障はない。
7.
バハイの葬式で欠かすことのできないことは、埋葬のための特別の祈りだけである。
488 Golden
Age 黄金時代 464参照
バハオラの世界秩序が確立し、世界の人々が一つになる時に達成される時代。世界の大半はバハイ信者である。
489 (The
list of)
Good Deeds 善行のリスト
「アグダスの書」の概要と体系化のIV.
種々の法律、法令、忠告D.
種々の法、法令、忠告3、種々の忠告のa.〜y. 特にq.@〜xxiiの項目。具体的には次のとおり。
l
正直である。
l
信頼される者である。
l
誠実である。
l
公正であり、神を畏敬する。
l
公明正大である。
l
思慮深く、賢明である。
l
礼儀正しくある。
l
他人を厚遇する。
l
忍耐強くある。
l
世俗を超脱する。
l
神の意思に完全に従順である。
l
騒乱を起こさない。
l
偽善者にならない。
l
放漫にならない。
l
狂信的にならない。
l
己を隣人に優先させない。
l
隣人と争わない。
l
情欲に溺れない。
l
逆境にあって、嘆き悲しまない。
l
権威あるものと争わない。
l
腹を立てない。
l
隣人を怒らせない。
490
Greatest
Name 最上名「アラホ・アブハ」
「アラホ・アブハ」は「神は栄光に満ち給う」と言う意味のアラビヤ語。イスラムでは数多い神の名前の中で最も偉大なものが一つあると言う伝承がある。しかし、この最大名の正体は隠されていた。バハオラは、最大名はバハであることを確認している。ショーギ・エフェンディは、最大名はバハオラの名称であると説明している。「ヤ・バハオル・アブハ」は「おお、諸々の栄光の中で最も栄光ある御方」と言う意味。
491 Greatest Peace (Most
Great Peace) 大平和 488
永遠に続く世界平和の確立と人類の一体性の確立、および、バハオラの世界秩序の達成を意味する。政治的話し合いと妥協によってもたらされる政治的平和と異なり、大平和はバハオラの精神的教えが多くの人々に広く深く受け入れられ、人々の間の信条、人種、階級、各国間の相違を乗り越えて融和の心が世界中の人々の心に生まれ、各人が他の人々を自分自身と同じように思いやるようになった時に達成される。すなわちバハオラの世界秩序が達成された時で、バハイの黄金時代であり、神の王国が地上に達成された時である。この時代の到達の前には政治的話し合いと妥協による世界平和(小平和)が達成されなければならない。
492 Guardianship 守護者制度
守護者制度は「アブドル・バハの遺訓」の中に明白に述べられている。守護者はアブドル・バハと同様、バハオラの言葉を解釈する権威があり、その他、バハイ共同体全体を指揮する様々な任務が与えられている。守護者を継ぐものについては守護者がバハオラ直系の子孫の長子中からふさわしい人物を指名することになっている。ショーギ・エフェンディには子供がなく、また、次の守護者を指名する遺訓も残されていなかったため守護者はショーギ・エフェンディ一代で途絶えている。
493 hadrat ハジラテ [イラン語]
イランでは聖なる者の名前にはこの敬称を付ける。「聖なる」という意味。
494
Hájí ハジ
メッカに巡礼した男性に敬意を表してつける呼び方。女性の場合はハジェとなる。
495 healing 治癒
病気は医学的療法と祈りによる精神的療法の双方によって癒される。バハオラはアグダスの書で「病気になったときは、常に、有能な医者に相談せよ。まことに我は物質的な手段に頼ることを廃止せず、むしろこの『ペン』を通してそれを用いるように断言したのである。その『ペン』は神によって神のまぶしいほどに輝かしい大業の夜明けの地となされたのである。」と述べ、医学的療法の適用に関する考えを示しておられる。
496 heaven
and hell 天国と地獄 518
バハイは、人間の魂が経験する最高の状態を天国、最悪の状態を地獄として象徴すると教えられており、一般に言われているような天国と地獄は存在しないと考える。
497 heavenly 天国の
天国とは完全の状態、または魂が神の近くにある状態をいう。
500 Heroic
Age 英雄時代 464
バハイ時代の最初の一時代(1844〜1921年)。使徒時代、または初期の時代とも言う。
502 Holy
Family 聖なる家族
バハオラの家族を指すが時代によって誰を指すか異なる。今日ではバハオラ、アブドル・バハ、ナバーブ(バハオラの奥様)、純粋な枝(アブドル・バハの弟)、バヒヤ・カヌーム(アブドル・バハの妹)だけをこれに含む。
503 Holy
Spirit 聖霊
神と神の顕示者を結ぶ媒体(光線のようなもの)。
504 Huqúqu’lláh
(Right of God) ホゴゴラ
アグダスの書125参照
神の権利。バハイが100メガスルの金を得たなら、そのうちの19メガスルは神のものであり、神に捧げられるべきであると定められている。これは最初、神の顕示者としてのバハオラに捧げられ、その後は聖約の中心としてのアブドル・バハに捧げられた。アブドル・バハはその「遺訓」で、ホゴゴラは神の大業の守護者を通して捧げられることを規定している。現在はバハイ信教の長としての万国正義院に納められ、神の大業の促進とその利益のために、また様々な博愛目的の活動に使われる。
505 independent
investigation of truth
真理の独立探求
バハイ信教の重要な原則の一つ。他人の意見に左右されずに自分の心と理性を使って真理を追究する姿勢で物事の成否を判断すべきということ。
506 infallibility 不謬性
間違いを犯さないという意味。守護者の不謬性についてショーギ・エフェンディは、科学や経済などといった学問的種類のものに関してでなく、バハオラの言葉の解釈やその適応方法とバハイ信教の保護といった信教の問題に限ると説明されている。万国正義院の決議は不謬性で守られている。
507
intermediary 媒介(者) 仲介者
バハイでは神の顕示者(バブやバハオラなど)を神と人間の間を取り持つ仲介者と呼ぶ。
508
interpretation
(Providing an explanation of the Sacred Writings) 解釈 聖典の解釈
バハオラはバハオラの教えの解釈者としてアブドル・バハを任命した。アブドル・バハは彼の遺訓で、守護者ショーギ・エフェンディをバハオラやアブドル・バハの言葉の解釈者と述べ、更に、万国正義院について、「アグダスの書」に明白に記されてないすべての事柄は万国正義院に紹介されなければならないと述べている。
509
Islám イスラム
西暦7世紀にアラビアで預言者モハメッドによって創始された宗教。
510 isolated Bahá’í アイソレーティッド・バハイ
その地域に他にバハイ教徒がなくその一人だけの状態にあるバハイのこと。同じ市町村にはいないが、近隣の市町村にバハイがいる場合はアイソレーティッド・バハイとは言わない。
511
Judaism ユダヤ教 010参照
預言者モーゼによって創始された宗教。
533
justice 正義
公正、実直などと同義で美徳の一つ。正義を重んじることはバハオラの精神的教えの中でも中心的なものである。バハオラの著「隠されたる言葉」には「すべてのもののうち、わが目に最愛なるものは正義である。汝もし、われを求むるならば、正義にそむくな。またわれ汝を信頼しうるよう、それをなおざりにするな。...」とある。バハオラは、正義は人類の一体性に基づいた世界的共同体を築く基盤となるものであり、世界の構造と秩序の安定は正義の上に成り立つと説く。
534
khánum カヌーム
男性に付けるカーン(古語で支配者、王子、長を意味する)にあたる呼称で、女性につける。奥方、ご夫人の意味。
535 Laws of
Bahá’u’lláh バハオラの掟
バハオラの掟は「アグダスの書」に示されている。掟は多岐にわたる。一般に知られている掟としては結婚に関するもの、土葬に関するもの、断食、毎日の必須の祈りなどがある。
536
Lesser
Peace 小平和
世界の為政者たちの話し合いで達成される平和。これに対し、世界の多くの人々がバハオラを受け入れ、バハオラの教えに従って生きるようになった時に達成される平和を最大平和という。
537
Letters
of the Living 生ける文字
バブが最初の18名の使徒に与えた称号。バブの最初の信者となったモラ・ホセインや、18人中の最後の信者クデュース、18人中で唯一の女性タヘレなどが含まれる。彼らは全てバブの信教のために殉教した。
538
life
after death 死後の生
人間の死後、魂は生存を続ける。アブドル・バハの説明は次のようである。魂はいろいろな要素が合成されてできたものではないので死によって肉体に分解が起こっても魂に影響はない。魂は物質的創造の秩序の枠外にあり、科学的証明はできない。この世に生きている間にその人がどう生きるかによって魂の進歩には違いがでる。肉体から分離した後、魂はただひたすらに神に近づくべく精神的な進歩を続けるのである。天国や地獄は魂の精神的状態を指す。「より神に近い」魂の状態が天国、あるいは楽園で、「神から遠くにある」状態が地獄である。
539
Lote-Tree,
Divine 聖なるロートの木 サドラトゥル・モンタハ参照
「超えることのできない木」。もともとは、古代、アラブで道の終わりに植えられた木を指す。バハイの書では、人間も天使も超えることのできない木ということで神の顕示者、特にバハオラのことを意味する。
545
(Twin)
Lote Tree 聖なる二つのロートの木
バブとバハオラを象徴する。
547
love 愛
引き付ける力。聖なる属性。人間は神の愛によって創造された。すべての創造の元は愛である。愛には4種類あるとアブドル・バハは説明する。神の神自身に対する愛、神の神の子に対する愛、人間の神に対する愛、人間の人間に対する愛で、これらの愛はすべて神から発するものである。
549
marriage 結婚
バハイの法では15歳以上であり互いに結婚を望んでいて、双方の両親の同意があれば結婚を認められる。両親の承認は結婚相手、あるいは両親がバハイ信者でなくとも必要である。また、バハイの結婚の儀では当人がバハイでない場合でも、バハイの行政会が認めた二人の立会人の前で「我々は神の意思に従います。」という誓いの聖句を唱える必要がある。
550
martyr 殉教者
信念を貫いて殉死した人。バハイ信教の初期の時代には二万人以上のバハイが殉教している。バハオラはバハイの教えを広めるために立ち上がった人にも殉教者と同じ地位を与えると言われた。
550-1 King
of the Martyrs 殉教者の王 097参照
550-1 Station of Martyr 殉教者の地位
一般のバハイ信者が到達することのできる最高の位は殉教者の地位である。この地位を授かった人々は信教のために命を捧げた人たちと、バハイの布教のために一生を捧げた人々である。一生を布教に努め、布教のため南米に行き病死したメイ・マックスウエル夫人や、布教のためイランに行き布教中に病死したランサム・ケラー夫人たちも、実際に殉教したわけではないが殉教者の地位を授けられた。
552
martyrdom 殉教
神の大業のために身を捧げ、信仰を守って生命を捨てること。バハオラの書簡には殉教についてこう述べられている。「殉教とは、信教のために血を流すとか殺害されるという意味だけではなく、信教のために献身したと神の目から見られたときは殉教とみなされる。...自ら進んで殉教者になりたいと願い出る者がいるがそれは慎むべきである。...布教は、大業のために殉教すると同様に価値のある行為である。」
553
meditation 瞑想
聖なる言葉(バハオラの言葉)を心に思い浮かべながら黙想すること。
554
mind 心意
個人の感情、考え、認識、意思や理由付け。
アブドル・バハの説明によると、人間を動物とは別のものとする人間の精神は道理をわきまえた魂である、これら二つの名―人間の精神と道理をわきまえた魂―は一つのものを表し...、心意は人間の精神の力である。精神はランプで、心意はランプから差し出る光である。精神は木であり、心意は果実である。太陽の光線が太陽の本質として不可欠なものであるように、心意は精神の完成したものであり、その本質的資質である。
555 Mullá [Priest or clergy of the Islam religion]
モラ
イスラム教の聖職者、僧侶。
556 New
Era 新紀元
バブの宣言1844年5月に始まる。
557
nightingale 小夜鳥
バハイの書物にでてくる時、神の顕示者、特にバハオラのことを意味する。
558
obligatory
prayer 必須の祈り
毎日、祈るよう義務付けられている祈りのこと。日々の必須の祈りを唱えることはバハイの重要な義務の一つであり、必須の祈りはバハオラの著された多くの祈りの中でも特に深い意義と威力が込められたものである。日々の必須の祈りは3つあり、それらはその長さ、唱える回数や唱える時刻などにおいて異なる。
信者はこれら3つのどれか1つを唱えなければならない。どれを用いるかは自由であるが、選んだ祈りに伴う規定に従わねばならない。
短い必須の祈り 「神様、あなたが私を創り給いましたのはあなたを知り、あなたを崇拝するためでありますことを証言いたします。今こそ私の無力なこととあなたの御力の大いなることを、また私の貧しさとあなたの御豊かさを証言いたします。あなたの他に神はいまさず、あなたは危難の中の御救いに存し、御自力にて存在し給う御方にまします。」
560 Old World Order 旧世界秩序
現在の世界制度のこと。この制度はやがてバハオラの新世界秩序にとって代わられる。
561
one people 人類は一つ
バハオラの根本的教えは、神は一つ、人類は一つ、宗教は一つである。 バハオラは、「地球は一つの国にして、人類はその市民である。」、「汝等は一本の木の果実であり一つの枝の葉である。」と説いている。
562
oneness of mankind
人類の一体性 561参照
563
oneness
of religion 宗教は一つ
神は一つしか存在しない。その神が時代、時代の必要性に応じて神の意思を伝える顕示者(預言者)を遣わされる。モーゼ、キリスト、仏陀、モハメッド、バブ、バハオラはみんな同じ神から遣わされてきた。彼らのもたらした宗教は彼らの名のもとに広まったがその根源は同じである。宗教は2種類の原則を教える。一つは神の言葉の本質的で精神的な教えで、これは時代や環境が変わっても変わらない真理を説いた道徳律である。もう一つは時代によって必要な規則である。この規則はその必要性がなくなれば変わる。この部分を見れば教えの内容が違うが、すべて同じ神から遣わされた預言者である。従って、すべての宗教はその根本において同一である。
564
paradise
of Heaven 天の楽園
場所のことではなく神に近い状態のことをいう。人の魂は死後、神に向かって進歩し続ける。生前、神が良しとされるような生き方をした人々は、より神に近いところに行ける。
566 peace message 世界平和への確証
1985年、国連の国際平和年を期して万国正義院は世界に向って「世界平和への確証」と言う声明文を発表した。この声明文は各国の言葉に訳され、世界中の一般の人々や為政者に送られた。日本でも時の天皇陛下や300名余の国会議員に渡された。声明文は、「今や、世界は世界平和を実現させることが出来る成熟期に入り、世界平和が手の届くところまできている・・・。」と宣言している。
565
persecution 迫害
イランでは憲法でバハイを認めず、バハイに対する迫害や差別待遇はバブが出現した時から現在まで、時には非常に厳しく、あるときは少し緩やかになることはあったが、ずっと続いている。バブの時代には2万人の殉教者がでた。21世紀に入った今も、バハイはイランで市民としての権利を全面的に与えられてはいない状態にある。
570
Pilgrimage 巡礼
聖なる場所や廟への訪問。バハオラは「ケタベ・アグダス」でバグダッドのバハオラの家とシラズのバブの家をバハイとしての巡礼の地と定めておられる。(現時点ではこれらの家を訪問することは難しい。)バハオラ亡き後、アブドル・バハはこれにバージのバハオラの廟を加え、「もし経済的に負担でき、そうすることに何の障害もなければ、これら三つの場所に巡礼することはバハイの義務である。」と述べられた。また、「聖なる場所には、確かに、殉教者や精霊たちと関連があったことにより神の恩寵が降り注いでいる。精神的、肉体的にそれらを敬うことで、人の心は大いにやさしく、しなやかにある。」と説明しておられる。
現在、信教の世界本部への巡礼は9日間のプログラムで行われるが、3日間の短期訪問もある。双方とも、事前に世界センターの巡礼事務所に申し込み、許可をもらう必要がある。9日間巡礼は許可が出るまで5年くらいかかるが、短期訪問は自分の都合の良いとき実施できる。
570-1 Application
for the 9 Day pilgrimage
9日間の巡礼申し込み
9日間の巡礼を希望する者は、郵便かFAX、あるいはemailでハイファの巡礼事務所に申し込む必要がある。申し込みには住所、氏名、電話・FAX番号、emailアドレス、生年月日、バハイ登録番号、国籍、同行者がいる場合は彼らの氏名、生年月日、申込者との関係、バハイであるか否かなどの情報を記す。申請すると約一ヶ月で受付番号が送られてくる。順番が一年後くらいに迫った頃に期日を知らせる手紙が送られ、巡礼の予定表が示される。示された予定表に基づき自分の都合のいい月を選んで巡礼事務所に知らせると、一ヶ月ほどで正式の巡礼日が通知される。詳しくは全国精神行政会事務局発行の「9日間巡礼プログラム」と「巡礼申し込み手手続きと処置についての方針と指標」参照のこと。
570-2 Application
for the 3 Day visit
3日間の聖地訪問申し込み
3日間の聖地巡礼は9日間の巡礼との混同を避けるため短期聖地訪問と呼んでいる。短期訪問も巡礼と同様、巡礼事務所の許可が必要であるが、通常は自分の都合の良い日に訪問できる。短期訪問ではバブとアブドル・バハの霊廟、テラス庭園、巡礼館、バージのバハオラの霊廟とその周囲の庭園などを訪問できるが、国際資料館、バージのマンション、マズレエの家、アブードの家、アブドル・パシャの家などの中に入ることはできない。詳しくは全国事務局発行の「3日間の聖地訪問手引き」を参照のこと。
571
Pioneer パイオニア
「導きの光」には、バハイ信教を広める目的で自国を離れ、他国に移った人は誰でもパイオニアと呼ぶ、とある。国内で、バハイ信教のために自分の家を離れ、他の都市に移り住む人はホームフロント・パイオニアの呼ばれる。
572 political
activities 政治活動
バハイは政治活動に参加する事を禁じられている(「アグダスの書」参照)。政治、及びイスラム教の宗教活動に巻き込まれないよう諭されても、それに従わない者はバハイの選挙権を剥奪される(「導きの光」183番)。
573 prayer 祈り
バハイは、祈りについてそれは神との対話であり、精神の栄養であると教えられている。モハメッドは、「祈りは人々を天に昇らせる梯子である。」と言っている。バハオラは祈りの心得で、「おお我が僕よ、汝に授けられた神の聖句を、神の御側近く使え人々が唱えるように唱えよ。されば、汝の祈りの調べの麗しさは、汝自身の魂に火を灯し、また、すべての人々の心を引き寄せるであろう。…」と言われた。アブドル・バハは「祈る時、外界の一切のことを忘れて神に向うと、我らの心にあたかも神の声を聞くごとき感がある。真に精神的状態に達したとき初めて神の声を聞くことができるのである。」と言われた。
574
prejudice 偏見
バハイの基本的教えの一つに、あらゆる種類の偏見の除去がある。アブドル・バハは、分派的、宗派的、愛国的、政治的な偏見など、あらゆる偏見は人間の結束を根底から破壊するものである、人類世界の統一を達成させるため人々は偏見から解放されなくてはならない、過去の戦争のほとんどは偏見によってもたらされたと説く。
575-1 national
prejudice 民族的偏見
ある特定の民族だけが優れていて、それ以外の民族は劣っている、あるいは、ある民族は他の民族に比べて劣っているという考え方やものの見方。
575-2 racial prejudice 人種的偏見
ある特定の人種だけが優れていて、それ以外の人種は劣っている、あるいは、ある人種は他の人種より劣っているといった固定観念。
575-3 religious
prejudice 宗教的偏見
自分の宗教は他のどの宗教より優っていて他の宗教は真実でない、あるいは、この宗教は真実を教え、他の宗教は真実でないといった固定観念。
582
Progressive
Revelation 累進的啓示
唯一の神は愛を尽くして人間を創造され、その人間が正しい生き方をまっとうできるようにと、必要に応じて、人々を導く神の使者である神の顕示者を地上に遣わされる。この道彦で人類は成長するが一定の段階にくると次の段階のための神の顕示者がおくられ、時代と共に導きの内容は高度となり、複雑になっていく。すなわち、神の顕示者の啓示は累進的に進んでいる。バハオラは現時代のための神の顕示者であり、彼の教える神は一つ、宗教は一つ、人類は一つといった教えや世界平和の確立などは今の時代のためのものである。
584 Prophet
預言者 002参照
神の言葉を預かってきた人。
神託を告げる人。バハイではこれらの人を神の顕示者と呼んでいる。
588
purpose
of life 人生の目的
人生の目的は、神を知り、神を崇拝し、神の意志に従って生きることであるとバハオラは教える。日々必須の祈りの一つにこう示されている。「神様、あなたが私を創り給いましたのは、あなたを知り、あなたを崇拝するためでありますことを証言いたします…。」 神を崇拝するということは神を賞賛することであり、自分のためになること、また人類の為になる奉仕活動や生産活動に従事することも神を崇拝することである。
589
Qiblih ゲブレ
必須の祈りのとき顔を向ける方向。バハオラは「アグダスの書」で、自分が亡き後は自分の眠る地に顔を向けるようにと指示されている。バハオラのご遺体の埋葬されている最も神聖な廟はバージにある。守護者ショーギ・エフェンディは、ゲブレに向かうことの精神的意義について、太陽に向う植物のたとえを用いて説明している。
590
qualifications
for voting 選挙資格
満21歳以上で、行政会によってバハイと認定されている人なら誰でもバハイの選挙、被選挙権をもっている。
591
Qurán コーラン [回教の経典]
006
イスラム教の経典。モハメッドの啓示を集めたもの。114章から成り、各章は独立した啓示である。ショーギ・エフェンディは、バハオラの書物を十分に、知的に理解するためコーランに示されていることについて学習するようバハイたちを奨励されている。
592
Rabbání ラバニ [聖なる]
「聖なる」という意味。アブドル・バハはショーギ・エフェンディにこの称号を与えられた。
593
real
education 真の教育
バハイは教育の基盤は精神的教育であると教えている。道徳と善行を身に付け、立派な人格を養い、あらゆる人を愛し、優しく全人類に奉仕できるような人間を育てることこそ真の教育である。
595
reality
of man 人間の実体
バハオラは人間の実体は人間の肉体ではなく精神であると教えている。人間の肉体は死と共に死滅するが魂は永遠に存在しつづける。
596
religion 宗教
神の実体の証明。神の教え。宗教とは心意に崇高な思考を促し、人格に磨きをかけ、人間の永遠に続く名誉の基礎を作る、人間の生命そのものを構成する教えである。
「宗教は人類の間の和合と調和と協力の原因でなければならない。もし宗教が、不和、憎しみ、仲違いや、争いの原因になるならこの世に宗教がないほうがよい。」、「神の聖なる意思の天国から啓示された宗教の目的は、世界の人々の一体性を確立するものである。・・・宗教には二つの目的がある。それは人間の精神的発達と世界に秩序をもたらすことである。」とバハオラは説く。
599
return
(of Manifestation)
再来
神の顕示者(預言者)はすべて再来を予言している。キリストは2000年後に現れると予言し、仏陀も自分の律法の時代は1000年、その後は末法の時代と予言し、再来を予告している。
バハオラはご自分の到来により、これら、彼以前の顕示者らが約束した再来は成就されたと宣言し、さらに彼の昇天から1000年以降に新しい神の顕示者の現れることを予言している。
600
revelation 啓示
神の顕示者が人類にもたらされた神の掟と教えと伝言。この点についてバハイ信教の学者たちの意見では、父である神と彼に選ばれた伝言者である神の顕示者の間に神秘的な交信がある。この神と、神の顕示者との間の神秘的関係は人間にはわからない。内的精神が目に見える形になったものが啓示された言葉である。
601
service 奉仕
代償や報酬を期待しない有益な行為。バハオラ曰く、「全人類の奉仕のために全力を注ぐ人は、真の人間と呼べる人である。地球のすべての人々の利益の推進に立ち上がった人々に祝福と幸福あれ。」 奉仕の精神で行う労働は神への崇拝と同じ行為とみなされる。
602
(funeral)
service 葬式
バハイの葬儀に関する教え。遺体を死亡地点から1時間以上のところへ移動することを禁止。遺体は白の絹、または綿布で包み、指には「私は神のもとからきたものであり、恵み深い御方、憐れみ深き方という神の御名にしっかりとつかまり、神以外のすべてから離脱して神のもとに戻る。」という聖句を刻んだ指輪をはめる。棺は、水晶、石、硬い上質の木でできたものとすべき。埋葬の時に「故人のための特別の祈り」を唱える。万国正義院は、硬い木やコンクリートで棺を作ってもよい、最終的には自分で選択することができると説明されている。
605
Shaykhí イスラム教シェイキ派
シェイキ・アハマッド・アソイが創始。彼はシーア派の有力な僧侶であったが、イスラム教一般の解釈と異なり、モハメッドの再来が近いという確信を持っていた。シェイキ・アーマド・アソイの後継者セイェド・カジムの優秀な弟子の一人がバブの最初の信者となったモラ・ホセインである。
607
Shí’ih
(Shí’áh) Islám シーア派 [イスラム教の一派]
090エマーム参照
イスラム教は大きく二派に分かれている。スンナ派の方がシーア派に比べ、はるかに大きい。この二つの派はモハメッドの死後、誰が後継者になるのかということから生じた。スンナ派が帝王の血族を後継者としたのに対し、シーア派はモハメッドの血を引く者が後継者に選ばれるべきと主張し、モハメッドの一人娘の婿であるアリが後継者(初代エマーム)となった。二代目はアリの息子・ハッサン。彼は毒殺された。第三目エマームはアリの二番目の息子・ホセイン。ホセインはカルバラでスンナ派の攻撃を受けて殉教した。11代目のエマームがイラン国外で殉教した時、12代のエマームになるはずの者はまだ幼少であったが、その後、姿を現さず「お隠れ」になった。バブは自分を12代目のエマームと宣言している。
608
Social
and economic development
社会経済開発
バハオラの教えに啓発されて推進する社会経済開発事業。アブドル・バハがイランのバハイに送った指示によってイランに於ける社会経済開発は大いに発展した。バハイの社会経済発展はいわゆる経済発展が目的ではなく人類全体の生活の質向上を目指すもので、この目標のため世界本部に社会経済開発センターが設置されている。
609
soul 魂
魂は人間の本質的実体である。魂は元素などの組み合わせでできているものではないので肉体の死後も分解するようなものではなく、存在し続ける。
魂と肉体の関係は騎手と馬、あるいは、鳥と鳥籠にたとえられる。鳥かごが壊れて後、鳥は鳥篭から飛び立って広い大空に飛び上がる。魂は人間の生命発生と共に生まれ、肉体と共に成長し発展を続ける。この世において、魂は精神的特性(神への愛、博愛、慈悲などといった人徳)を磨くことにより発展し、神に向ってひたすら進む。この進歩はあの世に於いても続く。そして、この世の人たちの祈りはその魂の進展に役に立つといわれている。
610
Source
of All Good 全ての善の源
全ての善の源は神を信頼し、神の命令に従順であり、神の御意志とお喜びに満足することであるとバハオラは説いている。「アグタスの書」中の「概要と体系化」に、良い行いを持って自己を際立たせることの重要性と、30項目の善行リストが記載されている。その他にIV-D-3-a~pの16項目も重要である。ここに、「全ての善の源はバハオラの言葉に忠実に生きることである。」ということの意味が述べられている。
611
spirit 精神 609魂参照
人間の実体は肉体ではなく精神であるとバハオラは説いている。人間は精神的存在である。アブドル・バハは、人間の実体は、肉体ではなく思考(精神)であると言う。
612
spiritual
axis 精神軸
日本からオーストラリアを結ぶ南北の縦の軸。1953年、ハイファを訪れた高野博康氏は守護者ショーギ・エフェンディに面会した年、守護者は日本とオーストラリアを縦に結ぶ半径500キロほどの精神軸の存在を発表された。さらに、1957年7月オーストラリア全国精神行政会に宛てた手紙で守護者はこの精神軸について述べておられる。(「燎原の火-日本」91ページ参照)精神軸の認識が深まると共に、日本とオーストラリア、および双方の近隣諸国との相互協力活動が活発になっている。
613
Sufi スーフィ
回教神秘主義派。人間は様々な苦行を通じて神に接近し、最終的には神と同化できると考える人たち。「自力本願」を唱え、神と人間の間に立つ仲介者(神の顕示者)の必要性を否定している。
615
Sunní
Islám スンニ派
イスラム教多数派。預言者モハメッドは遺書を残さなかったため、モハメッドの死後、後継者問題で二派に分かれた。AD632年のことである。正統派と呼ばれるスンニ派は合議によってモハメッドの後継者(カリフ)を選出したがシーア派は預言者モハメッドの血を分けた血縁者が正統派であると主張した。現在、イランとイラクにはシーア派が多いが、その他はほとんどスンニ派に属す。
617
Súrih
of Joseph (コーランの)ヨセフに関する章
コーランの章の中でも特に難解な章として名高い。旧約聖書の創世記に出るヤコブの息子・ヨセフに関する部分。兄弟たちのねたみで奴隷として売られたヨセフがエジプトの国王になる話。モハメッドは、この章を書くことにより自分が神から遣わされた者であるということを証明している。
618
Súriy-i-Mulúk Tablet
of Kings 国王への書簡
バハオラはアドリアノープルに滞在中に世界の多くの為政者に書簡を送られた。バハオラはこの書簡の中で自分が現代の顕示者であることを宣言している。
615 teaching 布教
バハオラの癒しのメッセージを他の人々と分かち合うこと。バハオラは「神の大業を教え広めよ。なぜなら、神はすべての人にそのメッセージを宣布することを義務と定め、それを全ての行為のうちでもっとも称讃すべき行為とみなし給うたからである。」と述べ、アブドル・バハは「布教は神の贈り物のうちで最もすばらしいものである。」と説明している。布教は心を燃え立たせるもの、精神的変革のプロセスを推し進める行為である。布教はある人を共同体に加入させた時点で終わるのではなく、その人が信教の確固とした、熱心な信教の支持者となるまで続けられるもの。
620 test
(spiritual) 試練
試練には2種類ある。一つは精神を試すもので神からの恩寵によるもの。他の一つは悪行に対する報いである。試すのは教育的なもので、魂の発展のために与えられるものである。行動をもってその人の精神の健全さを計る手段である。神の正義からして、その者の能力では耐えられない試練を与えられることはない。悪行の報いとして与えられる試練は強烈な懲罰である。
621 Threshold 聖なる敷居
バブやバハオラの霊廟の入り口部分(敷居)は床より少し高くなっている。このような明らかな部分をさすこともあるが、また精神的な入り口を指すこともある。バブやバハオラの霊廟でお祈りをする時、多くの人はこの敷居に額ずいて祈る。
622
Transliteration 音訳
ショーギ・エフェンディによって使われているアラビヤ語とイラン語の発音記号が付けられた英語訳などは、1894年にジュネーブの第十回東洋人国際大会で承認されたものである。ショーギ・エフェンディはここで決められた記号を忠実に守ることによって発音の混乱を防ぐようバハイに助言している。
627
tribunal,
international 国際裁判所
バハオラの唱えられた新しいい世界秩序では、国家間の軋轢は国際裁判所を通して正義と道理に従って調停されるようになる。アブドル・バハはこう説いている。「それぞれの国家、および政府から選ばれた代表者たちによって最高裁判所が設立されねばならぬ。そして、この大会議の委員等は一致協力すべきである。国際的性質を帯びた紛争はすべてこの法定で話し合われるべきであって、戦争の原因となる事件の一切を仲裁調停するのがその本務である。この裁判所の使命は戦争を防止することにある。」
628 true
seeker 真の探求者
神以外の全てのものへの欲望を絶ち、心から神と神の顕示者の知識を求める人々。バハオラは「確信の書」の中で真の探求者は何をすべきかについて、「探究者は先ず、自分が今まで学んだ全ての知識から生じる心の曇りを取り除かなければならない。」と説いている。「落穂集・そのニ」59ページ〜67ページ参照。
629 trustworthiness 信頼に値する
バハオラは、頼れるとか信頼できるということは、人生を成功させる最高の秘訣であると教える。
630 Unity
in Diversity 多様性の中の調和
人間社会の文化、思想、人種、国民、風俗習慣といったものが同一でなければ調和できないという姿勢を捨て、これら違った背景を越えて愛と調和を持つようにしなければならないというバハオラの教え。音楽を演奏するとき様々に音色の違った楽器を用いれば一層すばらしい音楽となるように、違った文化、風俗習慣、人種などの背景を持った人々が互いに調和することによってより素晴らしい世界が生まれるという概念。
631 Unity
of Religion 宗教は一つ
バハイ信教の基本的教えの一つ。すべての宗教は一つの神から始まり、すべて聖なる精神的真理に支えられている。すべての人がこの原則的考え方を認めることが人類の幸福と世界の進歩のために必要である。すべての人類のための最高の医師である神は、全ての人が一つの大業のもとに団結するよう望んでおられる。
632 universal language 国際補助語
国際補助語の採択はバハオラの教えの原則の一つである。バハオラは「アグダスの書」、その他の多くの書簡で国際共通語の必要性について述べている。たとえば、「第六のエシュラダ(輝き)は人間の間の融和と一致である。それに至る最上の方法は互いに共通の言語を通して理解し合えるようにすることである。さきに我が文書中において、現代通用している言語の一つを選ぶか、あるいは新しい言語を創ることによって一つの言語を採択し、世界中の学校でこれを教え、世界を一国となし、一家となすべく正義院の議員に命じた。」という文章がある。アブドル・バハはパリのエスペランティストの集会で次のように述べている。「今日、ヨーロッパに於ける軋轢の主な原因は国語の相違にある。人は、この人はドイツ人だ、あの人はイタリヤ人だという。また、我々はイギリス人に会い、さらにフランス人に会う。彼らはみな同じ人種に属しているが、しかも言語が彼らの間の最大の障壁となっている。もし国際補助語が使用されれば、彼らはみんな互いを一国民のようにみなすであろう。」
633
universal
participation 全員参加
信教への奉仕における活動にすべての信者が積極的に参加する状態。アブドル・バハは全員参加を強調し、よく、「皆さんは一つの体をもつ魂のように、互いに愛し合い、励まし合い、共に汗を流すよう」にと言われた。
634 Virtues Project バーチューズ・プロジェクト
道徳教育の一つの方法として、カナダの三人のバハイ(ポポフ夫妻とジョン・カベリン氏)が開発したもの。彼らはバハオラの道徳教育をもとに、バハイの精神を取り入れてこの方法を開発した。この原則は、子供たちの道徳教育に最も適した教師は子どもの両親である、したがって、まず両親が道徳教育法を学ぶ必要があるという考えである。現在では、このプロジェクトは世界中に普及し、公共機関でこれを取り入れているところも多い。この方法は、道徳を重んじる子供を育てるだけでなく、才能や特技を伸ばすうえでも役に立ち、教育界の注目の的になっている。
635
Visitation, Tablets of 訪問の書簡 ???参照
636 wealth 富
アブドル・バハはアメリカ旅行中に、「私たちは貧しい人々のことを思いやり、援助の手を差し伸べなくてはなりません。彼らを助けるために組織をつくり、彼らがさらに貧しくなるようなことのないよう手助けをしなければなりません。貧しいものを作らない最善の方法は、少数が大金持ちで多くが貧困者であるというような状態がでないよう国の法律を制定することです。」
637
wills 遺言 遺書
バハイは遺言を書いておくよう「アグダスの書」で命じられている。遺産をどのように相続させるかについて特に遺言で示していない場合は「アグダスの書」に規定されているような配分となる。
638
withdrawal
from membership メンバーからの脱退
脱退の意思表示があった場合、その承認について最終的には担当の地方精神行政会が判断する。バハイ信教に関心を無くしたということと、バハオラを信じないということとはまったく別のことであり、後者の場合はその人が脱会を思いとどまるようにあらゆる面で適切な対応をすべきである。
640
women 女性たち 466参照
太古の昔から女性の地位は非常に低く抑えられてきた。今日でもアジアの多くの国で女性の地位は男性よりも低いと思われている。バハオラは、神は男女間に差別を許していない、男の子も女の子も同等に教育が授けられるべきであるとし、男女平等の原則を説いている。男女は各々異なった特性を持っている。たとえば、男性は肉体的に強靭であり、女性は慈愛深い。双方は互いに補完しあうようできている。
641
work 仕事
バハオラは、芸術活動や職業に従事することは万人の義務であると教える。人は商売、手工業、専門職などの職を持たねばならない。奉仕の精神をもって仕事に従事することは神への崇拝と同じである。バハオラの「隠されたる言葉」には、「職業によって生計を得、全世界の主なる神の愛のために、自らとその同族のためにそれを費やす者らこそ最も善き人々である。」とある。
642 World
Commonwealth 世界連邦 ???参照
地球全体を統治する世界国家。バハオラが描かれた人類社会の統一の形態で、それぞれに異なった国民、人種、信条、階級の背景をもつ人々が一つに結ばれ、世界を一つにまとめた国家として成長する。それは、世界中の国の代表者によって運営され、それぞれの国の自治権や個人の自由は保障される。この中で全ての国は自国の利益よりも世界連邦国家の利益を優先させる。
644
World Order of Bahá’u’lláh
バハオラの世界秩序
バハオラの世界秩序の構想は最初「アグダスの書」に示され、次にアブドル・バハが彼の「遺訓」でより明確された。そして、守護者ショーギ・エフェンディは「バハオラの世界秩序」という題名の本をまとめた。バハオラの世界秩序の原則は「人類の統合」(人類は一つ)であり、この原則に基づいて世界連邦国家を設立することである。この世界連邦国家では、各々の違いを認め合い、多様性の中の調和を尊重する。各人は地球人として世界の進歩発展に貢献する市民となる必要がある。守護者ショーギ・エフェンディは、このような世界国家の設立は人類進歩が頂点に達したことのしるしであり、ここに達するまでに、人類は想像を絶するような大惨事や大災害を経験するであろうと言っている。
646
Ya,
Bahá’u’l-Abhá ヤ・バハオル・アブハ
最大名。アラビア語で「最も栄光に満ちた神よ!」の意味。嘆願の言葉でもある。「アラホ・アブハ」と同義。
647
Year
of Patience 忍耐期間 またはYear
of Waiting 待機期間
バハイの法では離婚申請が認められ、正式に離婚が成立するまで1年間の別居して互いを見直し、関係を修復する努力をするよう定められている。この期間を待機期間、あるいは忍耐期間と呼ぶ。離婚を考えた夫婦は自分たちの住む地方精神行政会に相談する。行政会が認定すると別居した日から忍耐の期間となる。忍耐期間中の子供の養育費や妻の生活費などの問題も地方精神行政会の協議で決めることができる。忍耐期間中に双方が考え直し元に戻るようになれば大いに喜ばしいことで、彼らの結婚は継続する。
650
youth
member 青年
満15歳から20歳までのバハイをユースと呼び成人バハイや子供と区別する。1996年7月10日付けの万国正義院からのユースに関する手紙によると、ユースは第一に信教を学ぶ、第二にバハオラの教えに従った生活をし、精神化と人格形成に努める、第三にバハイを布教すると同時に将来のための準備をする義務がある。