第5章バハイとしての日々の生活
1. 神の意志と法令
盲目的服従ではなく、神への愛と理解から
1. われが単なる法典を汝に啓示したと思うなかれ。いやむしろ、われは、勢力と権限の指で、選り抜きのワインの栓を開けたのである。『啓示のペン』が表したことが全てこれを証言する。これを瞑想せよ、洞察力ある人々よ.（バハオラ：Synopsis and Codification of the Laws and Ordinances of the Kitáb-i-Aqdas p.12）
2. わが法律がわが発言の天に太陽のごとく現れる時は、それを必ず忠実に守らねばならない。たとえわが命令が、あらゆる宗教の天をこなごなに引き裂くものであったとしても。神は意のままに成し給う。神は選び給う。その選択に異議を唱えることはできない。最愛なる御方が何をお命じになろうと、それはまことに最愛なるものである。これについては、全創造の主がわれに証言し給う。御慈悲に溢れる御方の芳ばしい香りを吸い、この発言の根源を認識したる者は誰でも、敵の矢をこの目で見んと歓迎し、神の法律の真実性を人々の間に確立するであろう。その法に顔を向け、神の断固とした命令の意味を理解したる者は幸いである。
（バハオラ： Synopsis and
Codification of the Laws and Ordinances of the Kitáb-i-Aqdas、pp. 12-13）
3. 言挙げよ。バヤンの人々よ。われは、汝らがわれを知り認めんために、全世界の人々の中から汝らを選んだ。われは楽園の右側に汝らを引き寄せた。そこから不滅の『火』が様々な語調で、
『全能にして最も高遠なるわれの他に神はいまさず』と叫んでいる。全てに慈悲深き御方なる汝の主の意志の夜明けの上に輝き、その光が卑小なるもの偉大なるものも共に包み込む、
この『昼の星』から閉め出されぬよう、注意せよ。また汝自身の眼でその栄光を視ることができるように眼を清めよ。汝自身以外の眼に頼るなかれ。神は、いかなる者にも能力以上の重荷を負わせ給うことはない。過去の預言者と使者にかくのごとく言い渡され、全ての聖典に記されてきたのである。
（バハオラ： Gleanings from
the Writings of Bahá’u’lláh、LII、 pp. 106-107 落穂集、#52、pp.43-44［改訳］）
4. 善の源は、神を信頼し、その命令に服従し、そしてその聖なる御意志と御意向に満足することである。（バハオラ：
Bahá’í World Faith、 p. 140、or Tablets of Bahá’u’lláh、p. 155）
神への恐れからではなく、神への愛から
5. その崇拝が汝を炎へと導こうと、汝の償いが楽園であろうと、汝の熱愛に何の変化も生じないように神を崇拝せよ。これこそ、唯一の真なる神にふさわしい崇拝である。汝、神を恐れるがゆえに崇拝するなら、これは神がおわし給う聖なる宮廷にふさわしくなく、また唯一なる神の存在に捧げた行為として見なされない。あるいは汝、楽園に目を凝らし、かくなる望みを胸に抱きながら神を崇拝するなら、楽園は人々が望むものであるという事実にもかかわらず、神の創り給うたものを神と混同することになる。
炎と楽園はいずれも、神の御前で頭を下げ、ひれ伏すのである。神の本質にふさわしいことは、炎を恐れたり楽園を望んだりせず、神を神御自身のために崇拝することである。
真の崇拝が捧げられるとき、崇拝者は炎より救われ、神に認められるという楽園に入ることになるが、それが崇拝者の行為の動機であるべきではない。しかしながら、神の好意と恩恵は、計り知れぬ英知の必要に応じて、常に溢れるのである。
最も好ましい祈りは、心を込め、輝きをもって捧げる祈りである。昔も今も、それを長々と捧げることは神のお気に召しはしない。祈りが超脱し、純粋であればあるほど、神の御前には好ましいものである。
（バブ：Selections from the Writings of the Báb、pp. 77-78）
6. 正義と堅実を持ってバハオラの法律を応用するだけでなく、これらの法律に対する信者の理解と献身を増加させるのは、全国と地方、両方の行政会の重要で緊急なる義務です。このようにして、彼らは、罰の恐れからではなく、バハオラへの愛から、そして『神の道』を知り、
人生をその新しい方向に向けるために、法律に従うようになるでしょう。（万国正義院から米国全国精神行政会への手紙より、10/11/65/:
Lights of Guidance、p. 19）
真の自由
7. 言挙げよ。汝らはほとんど知らないが、人間の真の自由はわが命令に服従することにある。『啓示の天』からわれが下したことを守るなら、人々は確実に、完全なる自由を得るであろう。全創造を包む神の意志によって啓示し給うたものは何であれ、その目的を理解する者は幸いである. . . （バハオラ：Gleanings from the Writings of Bahá’u’lláh、 CLIX、p. 336）
2. 祈りと瞑想
日々の祈り、日々の必須の祈り
8. 毎日夜明けに神と親しく語り合い、全魂を傾けて、敬愛する御方を、不屈に求め続けていかなければならない。求道者は、神の御名を切に唱えるその炎により、あらゆる気まぐれな考えを焼却し、稲妻の如き速さで神以外の総てのものを通り過ぎなければならない。（バハオラ：「確信の書」、p.206-207）
9. 毎朝、毎夕、神の聖句を唱えよ。それを唱えぬものは、まことに、神の聖約に忠実でなかったことになる。今日それより顔をそむけたる者は、まことに、太古からの神より顔をそむけたる者なり。神を畏れよ、おお、わがしもべらの群衆よ。（バハオラ：「バハオラと新時代」、p. 107）
10. 必須の祈りのあらゆる言葉と動作には、人間が理解できず、また文字や書簡が含むことのできない、暗示や神秘や英知があることを知りなさい。（アブドル・バハ：Spiritual Foundations、p. 9）
11. 必須の祈りは、謙虚と従順のもとになり、神の方へ顔を向け神にその献身を表現することになるので、怠ってはならないのである。（アブドル・バハ：Spiritual Foundations、p. 8）
12. 日々必須の祈りは、各々一人で唱えるべきです。声に出すか出さないかは問題ではありません。「故人のための祈り」以外には会衆の祈りはありません。わたしたちは、ミーティングで治癒の祈りやその他の祈りを唱えますが、日々の必須の祈りは各個人の義務であり、誰か別の人が唱えることは、自分自身で唱えることと同じにはなりません. . . （ショーギ・エフェンディの代理から個人の信者へあてられた手紙より、1/31/49:
Lights of Guidance、p. 342）
祈りの意味
13. 舌はこれらを叙述し得ず。言葉もまたこれにはとても達し得ない。筆はこの宮廷にその用をなさず、墨もまた黒点を止むるに過ぎない. . . ただ心だけが、心に知者の状態を知らせうる。これは使者がなし得ることではなく、また文字に含み得ることでもない。 （バハオラ、「バハオラと新時代」、p. 104）
14. われわれは天の言葉、精神の言葉で話すべきである。精神と心の言葉が存在するからである。われわれの言葉が鳴き声と音だけで自らを表現する動物のそれと違うように、心の言葉もまた、われわれの言葉とは異なっている。
神へ話しかけるのは精神の言葉による。祈る時に外界から一切離れ、神に向かうと、あたかも心中に神の声を聞くようである。言葉なしでわれわれは神と語り、気持ちを伝え、会話を交わし、そして神の答えを聞く. . . われわれは皆、真に精神的状態に達した時、神の声を聞くことができるのである。 （アブドル・バハ：「バハオラと新時代」、p. 104）
15. 人がもしその友に愛を感じるなら、それを告げたいと望むであろう。たとえその友が、その愛に気づいていると知ってはいても、その人はこれを告げようと願うであろう. . . 神はすべての人の心の願いを知っておられるが、祈りの衝動は自然のものであって、人の神への愛から湧き出るものである。
. . . 祈りは言葉に出す必要はなく、むしろ思考と行動に現れ得るものである。しかし、もしこの愛と望みがないなら、祈りを強いようとするのは無駄である。愛なき言葉は何の意味もないのである. . . （アブドル・バハ：「バハオラと新時代」、p. 109）
祈りの時間
16. 朝夕、神に嘆願することは心を喜ばせ、祈りは精神性を高め、芳香を生みだす。汝は当然、それを続けるべきである。
アブドル・バハ：The Divine Art
of Living、p. 33）
17. 汝の主の好意を信頼せよ。困窮し捕らわれたる者が懇願するごとく、真夜中も早朝も、神に嘆願し懇願せよ。汝は常に、神の王国に向い、祈り、嘆願し、祈願すべきである。これは、汝の魂が神の最高の贈物へ昇っていくための手段である。
（アブドル・バハ：The Divine Art
of Living、 p. 33）
18. 特に、一人で祈りを捧げる時や、真夜中のように日々の諸事から解放されている時、祈りはまことに生命を与えてくれる。（アブドル・バハ：Selections from the
Writings of ‘Abdu’l-Bahá、
p. 202）
19. 正午の時刻はもちろん、地方の標準時刻によってではなく、太陽の位置に応じて決めるべきです。短い必須の祈りは、正午と日の入りの間、
いつでも唱えることができます。 （万国正義院からイギリス諸島のバハイへの手紙より、8/8/69: Lights of Guidance、p. 343）
祈りの対象と祈りへの返事
20. おお心霊の子よ！われ汝のために欲せざることを、
われに求むるな。われ汝のために定めたるものにて満足せよ。もし汝それに満足せば、それは汝を利するものなれば。 （バハオラ：かくされたる言葉）、アラビア編、#18）
21. 最も高潔なる祈りは、神や地獄を恐れるためでもなく、恵みや天国を望むためでもなく、ただ神を愛するためにのみ捧げられるものである. . . 人がある人間を愛するとき、その愛する者の名を口にせざるをえない。従って神を愛するようになると、その御名を口にしないことはいかに困難なことか. . . 精神的なる人は神を賛美すること以外には何事にも喜びを見い出しはしないのである。 （アブドル・バハ：「バハオラと新時代」、pp.109-110）
22. あなたがこの世界で天使のようになり、理解ある心の持ち主らに王国の神秘を明かすための燈台のようであらんために、神が聖なる美徳にてあなたを強くして下さるよう、神に祈りなさい。（アブドル・バハ：The Divine Art of Living、p. 30）
23. 祈りは精神のようなものであり、物質的手段は人間の手のようなものである。精神は手の媒介を通して動作する。唯一の真なる神がすべての供給者であられるが、生命に必要なものを供給する手段となるのは地球である。『天は汝らの生命に必要なものを保有する。』[1]しかし、生存に必要なものが与えられるよう命ぜられると、いかなる手段であれ、入手可能となる。人が物質的手段を拒絶するとき、これは、まるで喉（のど）の渇きを水やその他の液体以外の手段で癒そうとしているようなものである。全能なる神は水の供給者、そしてその造物主であり、水が、喉の渇きをいやすために使われるよう、お定めになったのである。しかし、その使用は、神の意志次第である。もしそれが神の意志に応じるものではないなら、人は、大海でも癒すことのできない喉の渇きで苦しめられるのである。
（アブドル・バハ：Spiritual
Foundations、pp. 7-8）
24. しかし、われわれは、神の英知がわれわれのために望まないものを求めると、祈りはかなえられない. . . われわれは祈る――『おお、神よ。われわれを裕福になし給え』と。もしこの祈りが全ての人にかなえられたら、人間の諸業務は停止するであろう。通りで働く者は誰もいなくなり、土を耕す者はなくなり、建設をする者もなく、列車を走らせる者もいなくなるであろう. . . 世界の業務は支障をきたし、活力は損なわれ、進歩は妨げられるであろう。しかし、われわれが何を求めるにせよ、神の英知にかなっているものは全て、神がかなえて下さるであろう。
例えば、とても貧弱な患者が、命や容態に全く危険な食べ物をくれるよう医者に頼むかもしれない。彼は肉料理を懇願するかもしれない。その医者は優しく、賢明である。医者は、それが患者にとって危険であることを知っているので、それを与えるのを拒む。その医者は慈悲深いけれども、患者は無知である。医者の親切のおかげで、患者は回復する。彼の生命は救われたのである。しかし、その患者は、医者が自分の嘆願に応えるのを拒んだから、その医者は不親切で良くない、と抗議するかもしれない。
神は慈悲深い御方である。神の最高の英知に照らし合わせて必要とされるなら、神はその慈悲により、全ての僕（しもべ）らの祈りをかなえて下さるのである。（アブドル・バハ：The Divine Art of Living、pp. 31-32）
25. 導きのために熱心に祈るだけでは十分ではありません。この祈りの後には、行動の方法について瞑想せねばならず、そして行動そのものが伴わねばなりません。行動が即座に結果をもたらさなくとも、あるいはそれが完全に正しくはなくとも、それほど問題ではありません。なぜなら、祈りは行動を通してのみかなえられるからであり、もし行動が間違っていたら、神がその間違いを通して正しい道を示すことができるからです。（ショーギ・エフェンディの代理から個人の信者へあてられた手紙より、8/22/57: Lights of Guidance、p. 345）
瞑想
26. 一時間の黙想は、七十年間の敬虔な崇拝に優る。
(バハオラ： Kitáb-i-Íqán、p. 238）
27. バハオラは、あらゆる現象には神からの徴（しるし）があるとおっしゃる。知性の徴は黙想であり、黙想の徴は沈黙である。人は二つのことを同時にすることはできないからである。人間は話すことと瞑想を同時にすることはできないのである。
瞑想が自分自身の精神との会話であることは、明らかである。瞑想する心の状態になり、ある問題を精神に投げかけ、そして精神は答えるのである。光が輝きいで、真実が明かされるのである。
こうした瞑想の能力が欠けた生存物に対して『人間』の名を用いることはできない。瞑想の能力のない者は単なる動物にすぎず、獣よりも卑劣なのである。
瞑想能力を通して人は永遠の生命を得る。それを通して、人は聖霊の息を受け取るのである―—聖霊は、黙想と瞑想のうちに与えられる。
人の精神は、瞑想中に自然にものを知らされ、力を捧げられるのである。今まで知らなかったことが明かされ、神の霊感を受け、天の食物をいただくのである。
瞑想とは、神秘の扉を開く鍵である。その状態に入ると、人は己を忘れ、あらゆる外部の事物から絶縁する。その主観的な状態の中で、人は精神的生命の海に浸り、物事自体のうちにある秘密を明かすことができるのである。これを説明するために、人には二種類の視力が与えられていると考えてみよ。内的な視力がはたらいているとき、外的な視力は物を見ないのである。
こうした瞑想力は人間をその動物的性質から解放して物事の実相を認識し、神との交信を可能にする。
この瞑想能力は、目に見えない世界から、様々な科学や技術や芸術をもたらす。瞑想の力により発明は可能となり、巨大なる企画は実行され、政府が円滑に執行されるのである。この力を通して、人は神の王国そのものに入るのである。
それにもかかわらず、人間にとって全く無益な想念もある。それらは大海の中をあてもなくうねる波のようなものである。しかし、もしも瞑想の力が内なる光に包まれ、神の属性によって特徴づけられたら、必ず、すばらしい結果を生み出すであろう。
瞑想の力は鏡のようである。もしも世俗的な事物について瞑想するならば、それらを反映する。従って、人間の精神が世俗の事柄について瞑想するなら、そうした世俗のことだけが知らされる。
しかし、もし精神の鏡を天の方へ向けるならば、天界の星座や真理の太陽の光が心に映し出され、神の国の美徳が得られる。
それゆえ、瞑想の力を正しい方向に向けておくべきである。世俗的なものの方へではなく、『天の太陽』の方へ向けるべきである。そうすれば、神の国の秘密を発見し、聖書の寓話の意味や精神の神秘を理解できるであろう。
われわれが、まことに天の真実の姿を映し出す鏡となり、また天の星を映し出すほど純粋にならんことを。（アブドル・バハ：｢パリ講和集｣、pp. 174-176）
3.
教えの学習（ディープニング）
学習の重要性
28. 毎朝、毎夕、神の節を唱えよ。それを唱えぬものは皆、誠に神の聖約と彼の遺訓への誓いを果たしそこねたことになり、この日、それらより顔を背けるものは皆、誠に、太古の神から顔を背けるものなり。神を畏れよ、おお、わが僕らの群衆よ！
日中と夜間の過度な読書と敬虔なる行為により、うぬぼれたりせぬように注意せよ。もし、人が喜びと輝きの精神で神聖なる書よりたった一節を唱えたとしたら、それは、人にとって、危難の中の救い主、御自力にて存在し給う御方なる神の全ての聖典を物憂げに読むよりもましである。疲労や倦怠に襲われぬ程度に神の節を唱えよ。極度の疲労をきたしたり、魂をまいらせたりせぬよう、汝らの魂に重荷を負わせてはならない。むしろ、啓示されたる節の翼に乗って、神の徴の夜明けの地へと舞い上がれるように、それらの荷を軽くするように努めなさい。これは、神へのより近き道になるものである、もし汝、理解するならば。（バハオラ：Spiritual Foundations、p. 1）
29. おおわが僕（しもべ）らよ、汝の旋律の美が汝自身の魂を輝かせ、全ての者の心を引きつけることが出来るように、神に近づいた者らによって受け取られた神の節を詠唱せよ。私室で他人から邪魔されず、神によって啓示されたる節を誰が唱えようと、全能なる御方の散在する天使達は彼の口によって発された言葉を四方にまき散らし、あらゆる廉直なる者の心臓を鼓動させるであろう。初め、その効果に気づかないままでいるかもしれないが、与えられたる恵みの効力は遅かれ早かれ、その影響を魂に及ぼさねばならない。この様に、力と英知の根源なる神の意志によって神の啓示の神秘は定められたのである。（バハオラ：Gleanings from the Writings
of Bahá’u’lláh、CXXXVI、 p. 295）
30. その秘密を明かし、その奥に隠されたる英知の全ての宝を発見できるように、汝、われの言葉の大洋に汝自身を浸せ。この大業――神の力の潜在力が明かされ、神の統治権が確立された大業――の真実性を受け入れる決心にためらわぬように注意せよ。 （バハオラ：Synopsis and Codification
of the Laws and Ordinances of the Kitáb-i-Aqdas、p. 27）
31. おおわが僕（しもべ）らよ！わが神聖なる、わが神の力によって定められた啓示は、高価で、卓越した輝きのある無数の真珠がその底に隠された大洋のようなものである。捜し求める者の探求の熱望と彼が払った努力に比例して、神の変更不可能なる、隠されたる書簡に前もって定められたる恩恵を授かることが出来るよう、奮起し、この大洋の岸辺に到達しようと努めるのは、あらゆる探求者の義務である. . . この偉大なる、底知れぬ、波打つ大洋は、汝に近い、驚く程近いのである。それは汝の生命の血管よりも汝に近いことを見よ！. . . （バハオラ：Gleanings from the Writings of Bahá’u’lláh、p. 326）
32. この日に、明白な証拠や説得力のある天のごとき議論についての教育と勉学よりも重要なものはない。なぜなら、そこに、生命の源と救いの道があるのだから。（アブドル・バハ：Importance of Deepening、p. 9）
33. おおアブドル・バハの最愛なる者よ！汝が、友人らの集まりで雄弁な話をし、神の神秘を解明し、大業への奉仕に熱心に従事していることは疑いの余地もない。これらの努力は、彼の目に見えぬ援助のほとばしりが降下するのを引き起こし、そして磁石のごとく神の恩恵を引きつけるであろう。聖霊の生き生きとさせる息によって汝が日に日に強化され、より雄弁な講演をすることを可能にさせられることを、われは望んでいる。（アブドル・バハ：Importance of Deepening、p. 10）
34. もしあらゆる市において、目覚めた者らが、機会があれば集会を開き、神の証拠を常に提示するなら、これは、意識の拡大に大いに役立つであろう。ただし、話のテ－マをこのことに保つべきである。（アブドル・バハ：Importance of Deepening、p. 11）
35. ペルシャ、ヨ－ロッパ、そして全世界で真の文明を築き、広めながら、汝が光に強き信奉者となり、真に精神的となり、神の神々しい兵士となれるよう、バハオラの教えの原則が知性と心によって悟られ、理解されるまで、それらを一つ一つ注意深く理解するべきである。
（アブドル・バハ：Paris Talks、p. 22）
36. バハオラの驚異的な啓示の意味についてより十分な理解を得ることは、その忠実な信奉者ら一人一人の第一の義務、そして絶え間のない努力の目的であらねばならず、それは、わたしの変わることなき確信です。それほどとてつもない組織、それほど荘厳な啓示、それほど神聖な委託物について正確にまた徹底的に理解することは、明らかな理由により、われわれの限られた知性の及ばぬことです。しかし、彼の信教が秘める真理と、その基礎がおかれている原則について、より明確に理解することにより、われわれが信教の普及に努めながら、新たなインスピレーションを得、さらに生命の糧を得るように努めることが、われわれは出来ますし、また、それはわれわれの本務なのです。
（ショ－ギ・エフェンディ：The World
Order of Bahá’u’lláh、p.
100）
37. あなた方のグル－プが日毎にその数を増し、その導きの光を周りの地域に徐々に発散し始めることを彼（ショーギ・エフェンディ）は心から望んでおられます。
しかし、その段階に達する前に、あなた方は、大業の教えと文献に関する知識を深めることに全力を尽くすべきです。バハオラと師（アブドル・バハ）の文書は広大な海のようであり、それらを深く学習すればするほど、より貴重な宝を見つけるでしょう。そしてそれらの宝を得て初めて、わたしたちはそれらを他の人々と分かち合うことが出来るのです。（ショ－ギ・エフェンディの代理から米国オハイオ州コロンバス市のバハイへの手紙より、3/4/31：Importance of Deepening、pp. 29-30）
学習のありかた
38. 大業についての知識を深めるとは、それを他人に、その純粋な形で与えることが出来るほど、バハオラと師（アブドル・バハ）の文書をよく読むということです。大業の意味について表面的な考えを持った人が多数います。したがって彼らはそれを、彼ら自身の様々な考えといっしょにして提示します。大業はまだその初期にあるので、わたしたちはこの過ちに落ち込み、敬慕するこの運動を傷つけないように、最大の注意を払わなければなりません。大業についての学習には限界がありません。文書を読めば読むほど、より多くの真理をその中に見つけることができ、以前の考えが間違っていたことが明確になるでしょう。
（ショ－ギ・エフェンディ： 万国正義院から個人の信者への手紙の中での引用より、5/27/66：Unrestrained as the Wind、p. 61）
39. 知識は愛である。学習し、勧告に耳を傾け、考え、神の英知と偉大さについて理解しようと努めよ。種を蒔く前には、土を耕さねばならない。（アブドル・バハ：Importance of Deepening、p. 19）
40. 最初にすべき事は、精神性への渇望を得ること。それから、人生を生きよ！人生を生きよ！人生を生きよ！この渇望を得る方法は将来の人生について瞑想することである。聖なる言葉について勉強し、聖書を読み、聖なる書を読み、特に、バハオラの聖なる発言について勉強せよ。祈りと瞑想、この二つには多くの時間をかけなさい。そうして汝は、この偉大なる渇望を知るであろう。そうしてこそ、汝は人生を生き始めることが出来るのである！（アブドル・バハ：Importance of Deepening、p. 19）
41. 神聖なる経典を通して息をする精神は、飢えた全ての者らへの食物である。預言者らに啓示をお与えになった神は、神の豊富な毎日のパンを、彼に忠実に求める者ら全てに確実にお与えになるであろう。（アブドル・バハ： Paris Talks、p. 57）
42. 神の教えは通常の言葉で表現するには深遠すぎる。来たる年代に理解され、保存されるために、天の教えは、たとえ話で表現されている。精神的な者らがそれらの意味の大洋に深くもぐる時、彼らはその内的な意味の真珠を表面にもたらすのである。精神的な心を持って神の言葉を勉強することより偉大な楽しみはない。（アブドル・バハ：’Abdu’l-Bahá
in London、p. 78）
43. 神の大業は大学で、信者らは学生のようである。大学は、科学や芸術や文学の習得のために設立される。もし科学がなく、学者が養成されていなかったら、大学の目的は達成されない。学生らは、勉学の成果を、振舞いや行動で示さねばならない。そうでなければ、彼らは人生を無駄にしたことになる。さて、友人達は、より偉大な栄光と成果を神の宗教にもたらすように生き、振舞わねばならない。彼らにとって、神の大業は人々の人生を変える精神的な力であるべきで、集会や委員会、無駄な話合い、不必要な論争や政治的な策動の対象になるべきではない。（アブドル・バハ：Importance of Deepening、pp. 18－19）
44. もしあなたが、バハオラとアブドル・バハの言葉を、非利己的な心と注意を持って読み、それに専念すれば、あなたは、以前には知らなかった真理を発見し、世界の偉大な思想家を悩ませてきた問題への洞察を得るでしょう。神は、その本質において理解できないし、肉体的な形を装うこともありません。わたしたちは、神の顕示者達の知識を通して神に近づけるのみです。あなたが、彼らの神聖なる教えの源泉を深く飲むことができるようにわたしは祈ります。あなたの快復と成功のために、わたしは心から祈っております。（ショ－ギ・エフェンディから信者への手紙より、1/30/25：Importance of Deepening、p. 21）
45. バハイの若者は神の大業をいかにして教えるかについて訓練されなければなりません。信教の根本に関する彼らの知識が深められ、科学や文学における彼らの教育の標準を高めなければなりません。西洋の至る所での講演で、アブドル・バハが用いた言葉や、彼が示した模範について、バハイの若者は徹底的に精通しなければなりません。彼らはまた、神聖なる書や書簡に記されているティーチングの不可欠条件についても熟知しなければなりません。（ショ－ギ・エフェンディから東洋の精神行政会への手紙より、6/9/25：Importance of Deepening、p. 21）
具体的学習内容
46. これらの神の助言に応じて振舞えるように、朝夕、ペルシャ語とアラビア語の両方の「隠されたる言葉」を唱え、熱心に祈り、涙して嘆願するのが、全ての者にとって似つかわしいことである。これらの聖なる言葉は聞くためではなく、実行するために啓示されたのである。（アブドル・バハ：Importance of Deepening、p. 11）
47. われわれは隠されたる言葉を暗記し、比類なき主の勧告に従い、そして、唯一の真なる神の敷居においてわれわれの隷属の状態にふさわしく振舞うべきである。（アブドル・バハ：Importance of Deepening、p. 11）
48. もし汝、ペルシャ語とアラビア語で啓示された「隠されたる言葉」に従って振舞えば、汝は神の愛の火のたいまつとなり、謙虚、謙遜、消失、そして無私の権化となるということを確証せよ。（アブドル・バハ：Importance of Deepening、p. 11）
49. 隠されたる言葉は神の神秘の宝庫である。汝がその内容について熟考する時、神秘の扉は開かれるであろう。（アブドル・バハ：Importance of Deepening、p. 12）
50。汝が工夫した教育の方法、即ち、永遠の主なる神の存在と単一性を証明することから始め、そして預言者や使者達によって宣言された使命の妥当性を確立し、そして最後に宇宙の印、驚嘆事や驚異について説明することは非常に好ましく、汝はそれに応じて続けるべきである。栄光の主からの確証は確実に与えられるであろう。神聖なる書簡の原文、明快な言葉や言明の原文を記憶することはとても誉め称えられるべきことである。汝は、教育し、解説し、教えるために最大の努力を尽くすべきである。（アブドル・バハ：Importance of Deepening、pp. 9-10）
51. 神聖なる書簡に注意を向けよ。『イシュラカト(輝き)』、『タジャリャト(光輝)』『楽園の言葉』、『歓喜の知らせ』、『タザラト(飾り)』、『ケタベ・アグダス（最も神聖なる書）』を読むがよい。そうして、今日、これらの天の教えは、病み苦しむ人類への治療薬であり、人類という身体の傷を癒す鎮痛剤であることがわかろう。それらは生命の精神、救いの箱舟、永遠の栄光を引き寄せる磁石、人間の内なる自己を動機づける勢力なのである。（アブドル・バハ：Importance of Deepening、p. 12）
52. 『イシュラカト（輝き）』、『タラザト（飾り）』、『ビシャラト（歓喜の知らせ）』、『タジャリャト（光輝）』、
そして、 『カリマト（楽園の言葉）』の書簡が、それらの地域で翻訳され、出版されたとわれわれは聞いている。汝らはいかにあるべきか、いかに生きるべきかの模範を、これらの書簡のうちに見い出すであろう。（アブドル・バハ：Selections from the
Writings of ‘Abdu’l-Bahá、p.
79 or Importance of Deepening、pp. 12-13）
53. 汝は知識の習得について尋ねた。神の書や書簡、そしてこの信教の真実性を実証するために書かれた論説を読みなさい。それらに含められるのは、「ケタベ・イガン（確信の書）」――それは英語に翻訳されているが――やミルザ・アブル・ファズルの著作、そして他の信者らの著作である。来るべき日々、多数の神聖なる書簡や神聖なる著作集が翻訳されるであろうし、汝は、これらも同様に読むべきである。同様に、神の愛の磁石が神の知識を汝に引きつけるように、神にお願いしなさい。魂が、一旦すべての事において高徳となり、清められ、神聖になると、神の知識の門は、その魂の目の前に広く開けられるであろう。（アブドル・バハ：Selections from the Writings
of ‘Abdu’l-Bahá、pp. 190－191）
54. 神の言葉について汝の心の中で熟考し、瞑想し、敬意を持って神を求め、神の神々しい大業において利己心を捨て去らねばならない。これらは、汝を、全人類への導きの印、最高なる地平線から輝く、輝かしい星、そしてアブハ天国にそびえる樹となすものである。（アブドル・バハ：Selections from the
Writings of ‘Abdu’l-Bahá、p.
241）
55. あなたが勉学をされる間、わたしたちの最愛なる大業の歴史と教えについての徹底した研究に、出来る限りの時間を当てられるよう、わたしは強く希望します。これが、来たるべき日々、バハイ信教への奉仕において、将来の活動を成功させるための必要条件です。わたしは、あなたがこの奉仕において傑出されることを期待し、祈っております。（ショ－ギ・エフェンディから個人の信者へあてられた手紙より、5/18/26：Importance of Deepening、p. 21）
56. ナビルの感動的な話[2]に集められた、豊富で信頼すべき資料を出来る限り利用し、そこに記録されている事実についてマスタ－し、理解するように若者を励まされるよう、わたしはあなたに強く希望します。その本は、若者のティーチングの分野における、将来の仕事の基礎として、また、若者の精神的生活と大業への奉仕における活動のための生命の糧としての資料です。（ショ－ギ・エフェンディから信者にあてられた手紙より、11/9/32：Importance of Deepening、p. 22）
57. 来年は、バハイ行政機構の必要事、原則、そして目的と同時に、『夜明けを告げる人々』に専念なさることを、わたしは強く勧めます。あなたの国における大業はまだその初歩段階にあります。それは、ヴィジョンや能力や理解のある男女を必要とします。あなたの新しく設立された学校が、これだけでなく他の活動分野においても計り知れない貴重な奉仕ができますように。わたしは心のそこから、あなたの高遠なる努力のために祈っております。安心して、あくまで最後までやり抜いて下さい。（ショ－ギ・エフェンディから信者への手紙より、9/25/33：Importance of Deepening、pp. 22-23）
58. 信者達の不和が引き起こした状況を知って嘆いている次第であります。『バハイ行政機構』［Baha'i Administration］と題された本で説明されている行政的秩序の不可欠要素は、全てのメンバ－によって、決意と勢いを増して強調され、実行されるべきです。あらゆる状況下で、大多数の決断が支持され、執行されねばなりません。あくまでやり抜き、決して元気と勇気を失ってはいけません。（ショ－ギ・エフェンディからインド全国精神行政会への手紙より、5/9/34：Importance of Deepening、p. 23）
59. 「ケタベ・イガン［確信の書］」、「質疑応答集」、バハオラの書簡、ナビルの話、そしてエッセルモント博士の本といったものは、この運動に仕えたいと欲する、あるいは自分自身をグル－プの活発なメンバ－であると考える、あらゆる人によって何度も何度も読まれるべきです。（ショ－ギ・エフェンディの代理から信者への手紙より、11/9/32： Importance of Deepening、p. 34）
60. ショ－ギ・エフェンディは、『夜明けを告げる人々』の出版が、より大きな自己犠牲とより決然としたティーチングの方法へと友人らを刺激することを確信して初めて、その翻訳に着手されました。そうでなければ、そのために、それほど多くの時間をさくことはなかったでしょう。
それらの勇敢な人々の人生と活動について読むことは、わたしたちの生活と、わたしたちが大業における奉仕にあると考える重要性とに、必ず影響を与えるのです。したがって、ショ－ギ・エフェンディは、友人達がその本を読み、いいえ、むしろそれを勉強すること、そして若者にもそうするのを勧めるよう、期待なさっておられます. . .
勉強のクラスを開き、教えについて深く学習することも非常に大切です。文献についてのしっかりとした基礎を得ずにティーチングし始めることにより、大きな害が生じています。『生兵法はけがのもと』はティーチングの仕事にも十分に当てはまります。信教に関する主題について話し合うときに、書簡から引用できるようになるために、友らはバハイの書を読むべきです。（ショ－ギ・エフェンディの代理から信者への手紙より、5/9/32：Importance of Deepening、pp. 32-33）
61. 彼は、勉強会のクラスを開く考えに全く賛成しておいでです。なぜなら、友らが教えの理解を深めれば深めるほど、より堅固・確固となり、また、信教の機構を支援することに不動となるでしょうから。『ケタベ・イガン』、『質疑応答集』、『夜明けを告げる人々』といった本は全てのバハイによってマスタ－されるべきです。全てのバハイはこれらの本を何度も読むべきです。最初の二つの本は、過去のあらゆる預言者の一体性と同時に、この神の啓示の意義を明らかにするでしょう。最後の本は、信教がいかに世界へもたらされたか、また、初期の信奉者らがいかに大業を世界中至るところに確立したいという望みから、殉教と苦難に勇敢に立ち向かったかを示すでしょう。それらの英雄の人生を知ることは彼らが行ったことをなし、同じことを達成するという衝動をわたし達の内部に創り出すでしょう。（ショ－ギ・エフェンディの代理から信者への手紙より、6/9/32：Importance of Deepening、p. 33）
62. バハオラによる『祈りと瞑想』の書が、断食の間に読めるよう間に合って出されたことを知り、
彼（ショーギ・エフェンディ）は本当に喜んでおられます。そして、その様な本の熟読が、他のいかなる出版物にもまして、友人らの献身と信仰の精神を深め、そうして、大業への重大な任務の遂行に必要な全ての精神的な力で友人らを満たすことを、彼は心の限り望んでおられます。（ショ－ギ・エフェンディの代理から信者への手紙より：Importance of Deepening、p. 48）
63. ショ－ギ・エフェンディは、『ナビルの話』の翻訳の仕事の間に多大な喜びと精神的高揚を感じられました。それの重要人物らの人生はとても感動的なので、その話を読むあらゆる人は必ず影響され、信教の道における彼らの犠牲の足跡にならいたいと駆り立てられます。それで、友人達――特に最近の混乱した日々を生き抜くためのインスピレ－ションを必要とする若者達――がそれを勉強すべきである、と守護者は信じておられます。（ショ－ギ・エフェンディの代理から信者への手紙より、3/11/33：Importance of Deepening、p. 35）
64. ショ－ギ・エフェンディは、コ－ランを勉強するというあなたの意志に対して深く同意なさっていることを伝えるようおっしゃりました。この啓示された神聖な書に関する知識はまことに、バハオラの文書を十分に理解したいと望むあらゆるバハイにとって不可欠です。そしてこれを考慮して守護者は、特にサマ－スク－ルでこの書を出来る限り徹底的に勉強するよう、友人達に常に勧めておられます。セールの訳は、今、わたし達に入手可能なもののうちでは最も学問的なものですが、ロッドウェルはもっと文学的で、読みやすいです。（ショ－ギ・エフェンディの代理から信者への手紙より、11/23/34：Importance of Deepening、pp. 38-39）
65. 『落穂集』がバハイの若者にそれ程大きなインスピレーションを与えたこと、正しいティーチングの準備ができるよう、彼らが皆その内容について深く勉強していると知り、彼（ショーギ・エフェンディ）はとりわけ喜んでおられます。彼の望みは、この本が、バハイの若者が彼らの役目と責任を十分に意識するのを可能にし、ティーチングの分野だけでなく、その他のバハイの活動においても、彼らが立ち上がり、他の信者らに模範を示すのを可能にするということです。あなたが、能率的で忠実な奉仕を推進できるよう、インスピレーションと知識と導きが与えられるように、彼は、あなたのために、米国中のバハイの若者、特に全国青年委員会のために、心からバハオラに嘆願の祈りを捧げておられます。（ショ－ギ・エフェンディの代理から信者への手紙より、2/2/36：Importance of Deepening、p. 40）
66. バハイの振舞いの標準は、彼（ショーギ・エフェンディ）自身、最後の一般的な書簡である『神の正義の到来』［The Advent of Divine Justice］の中で述べておられますが、あらゆる忠実で良心的な信者はその標準を支持し、促進しようと努めるのが最高の任務であります。また、その標準について真剣に学習し、瞑想するに値します. . .
このバハイの倫理という重要な主題について、 守護者が『神の正義の到来』の中で述べられた原則と方法は、まことに、サマースクールのクラスに出席する全ての学生や友人らへの貴重なインスピレーションや導きとなるべきであり、したがって、バハオラの世界的秩序における彼らの世界市民権の特権について、
よりよく認識し、又、その責任をより十分に果たすよう、彼らに準備させるべきです。（ショ－ギ・エフェンディの代理から信者への手紙より、5/20/39：Importance of Deepening、p. 42）
67. 宗教的歴史も含めて、歴史に関する、又、社会的・経済的主題に関する十分な知識は、大業を知的な人々に教えるのに大いに役立つと守護者は感じておいでです。信教内でどのような主題についてあなたが専念すべきかということに関してですが、若きバハイは、『落穂集』、『夜明けを告げる人々』、『神よぎり給う』、『確信の書』、『質疑応答集』、その他の重要な書簡をマスターすべきであると、彼は感じておられます。信教の全ての面について深く勉強すべきです. . . （ショ－ギ・エフェンディの代理から信者への手紙より、5/4/46：Importance of Deepening、p. 46）
4.
ティーチング
ティーチングの義務
68. おお、御慈悲深き御方の僕なる汝らよ！神の印の夜明けを疑った者らによって引き起こされた苦労や悲しみが汝らを苦しませぬよう、神の大業に仕えるために立ち上がれ。約束が果たされ、約束されたる御方が顕示されたとき、地上の民族らの間に不和が生じ、各々の国民はそれ自身の気まぐれでたわいのない想像に従ってしまった。（バハオラ：Synopsis and Codification
of the Laws and Ordinances of the Kitáb-i-Aqdas、pp. 13－14）
69. 汝、潅木に火をつける発言と、『まことに、われ、全能で全く自由なるもの以外に神はいない』という呼び声を持って神の大業を教えよ。
言挙げよ。人間の発言は、影響を及ぼしたいと熱望するが、それは、中庸が必要な香水である。その影響については、これは洗練しだいであり、洗練は変わって離脱した純粋なる心しだいである。中庸については、これは聖なる書や書簡に規定されたごとく、如才なさや英知と合わせなければならない。（バハオラ：The Individual and Teaching、p. 3）
70. 言挙げよ。汝ら、神の大業を教えよ。おお、バヤンの人々よ、なぜなら、神は神のメッセージを広める義務をあらゆるものにお定めになり、それを全ての行為のうちで最も賞賛に値するものとなされるのだから。その様な行為は、大業を教える者がすでに、最高の守護者で慈悲深き全能なる御方なる神への堅実なる信者である時にのみ受け入れられるのである。（バハオラ：Gleanings from the Writings
of Bahá’u’lláh、CXXVIII、p. 278）
ティーチングの準備と方法
71. 汝らのうちで、彼の主の大業を教えようと立ち上がる者には誰にでも、その発言が、聞く者らの心を引きつけることが出来るように、まず、自分自身を教えさせよ. . . （バハオラ：Gleanings from the Writings of Bahá’u’lláh、CXXVIII、p. 277）
72. 聖なる書の論理的な点や証拠を暗記するのはとてもよいことである。（それらは）バハオラが聖なる書の約束の実現であるという事実を確立する証拠や証言である。これらの証拠を集め、暗記するべきである。誰かが汝に、『証拠は何ですか？』と尋ねるやいなや、
汝は声高く叫び、こう言うであろう――『はい、ここにちゃんとありますよ！』（アブドル・バハ：Importance of Deepening、p.
18）
73. 一般的な成功についてだけでなく、準備のできている人々を、神があなた方に示して下さるよう、熱心に祈ることに努めなさい。あらゆる町に、そのような人はいるものです. . . （ショーギ・エフェンディの代理からパンタアリナス地方精神行政会への手紙より、3/18/50：The Individual and Teaching、p. 30）
74. まことに、中庸は好ましい。ある程度、真理の方へ顔を向ける者は誰でも、追求することの大部分を、彼自身、後に理解することが出来るのである。しかしながら、最初から、理解に及ばぬ言葉が発せられたら、彼は、それを聞くのを拒み、反撃しようと立ち上がるであろう。（バハオラ：The Individual and Teaching、p. 3）
75. 目標は次の通りである。教える者の意志は純粋でなければならず、心は独立し、精神は引きつけられ、思考は静穏で、決心は堅く、寛大さにおいては高尚で、神の愛において輝くたいまつでなければならない。もし、
教える者がそのようになれば、その神聖にされた息は岩をも影響するであろう。もしそうでなかったなら、何の成果もないであろう。魂が完璧でなかっなら、教える者はいかにして他人の欠点をぬぐい去ることが出来よう。もし、
彼が神以外の全てのものから離脱していなかったら、いかにして他人に離脱性を教えることができよう！（アブドル・バハ：The Individual and Teaching、p. 7）
76. 教える者はティーチングするとき、その発言が炎のように影響を与え、自己と熱情のヴェールを焼き尽くすように、彼自身すっかり燃え立たねばならない。教える者は又、他の人々が強化されるよう全く謙遜でなければならず、そして、天上の群衆の旋律と共に教えられるよう自己を消し去り、はかなき状態にあらねばならない。そうでなければ、彼のティーチングは何の効果も与えることはないであろう。（アブドル・バハ：The Individual and Teaching、p. 9）
77. 全ての状況下で、メッセージは伝えなくてはならない。しかし、これは英知を持ってなされなければならない。もし公然と伝えることが出来なければ、そっと伝えなければならない。友人達は、人々の教育に従事し、人類の世界が精神的喜びと芳香を獲得するための援助のための手段となるべきである. . .
人々は疎遠になりがちである。その疎遠をまず取り除く方法を採用すべきである。そうして（神の）言葉は影響を及ぼすであろう。（アブドル・バハ：
Tablets of ‘Abdu’l-Bahá、p. 391またはThe Individual and Teaching、p. 9）
78. この栄光ある律法時代の神の教えに応じて、われわれは誰をもけなしたりせず、また、『あなたは知っていないが、私は知っている』と言って人を無知と呼んだりすべきではない。むしろ、われわれは他人に敬意を払い、説明や実証を試みるときは『私たちの前にこれらのものがある。どこから、どの様な形態で真実が見つけられるか決めるために探求しようではないか』と言って、あたかも真理を探求しているかのように話すべきである。
教える者は、自分に教養があり、他人は無知であると見なしたりすべきではない。その様な考えはうぬぼれを生じ、うぬぼれは感化力のためにならない。教える者は自分自身を優越だと思ったりすべきではない。教える者は最大の優しさ、謙遜、そして、
謙虚さを持って話すべきである。なぜなら、その様な言論は魂に影響を与え、魂を教育するからである。（アブドル・バハ：The Individual and Teaching、p. 11）
79. それ故に発言せよ。あらゆる集会で、偉大なる勇気を持ってはっきりと発言せよ。汝が話を始めようとするときはまず、バハオラに向かい、聖霊からの確証を求めよ。そして、口を開き、心に示されたること全てを述べよ。しかしながら、これは、最高の勇気と威厳と確信を持ってなすべきである。（アブドル・バハ：The Individual and Teaching、p. 11）
80. 「人が知っていることの全ては必ずしも明かすことは出来もしなければ、明かすことの全ては必ずしも時を得てはいない。全ての時を得た発言は必ずしも、それを聞く者の理解力に適しているとは限らない」――それが、汝の活動において守られるべき最高の英知である。もし全ての状況で行動する者でありたいなら、それを忘れるなかれ。まず、病気を診断し、病気の原因を確認し、それから治療を施すこと。なぜなら、それが、優れた医者の用いる完璧な方法であるのだから。（アブドル・バハ：The Individual and Teaching、p. 13）
81. そのような時、神の友人達は、機会を利用し、チャンスを掴み、前へ出て褒美（ほうび）をもらうのである。もし、
彼らの仕事が善い行いと助言とに限られていたなら、何も成し遂げられないであろう。彼らは発言し、証拠を解説し、明確な論拠を示し、反駁できない結論を引き出し、「真理の太陽」の顕現の真実を確定しなければならないのである。（アブドル・バハ：The Individual and Teaching、p. 13）
82. バハイ達が信教をティーチングするのに最も効果的な方法は、隣人や同僚と強い友人関係を結ぶことであると守護者は感じておられます。その友人とバハイが互いに信頼を置くとき、バハイはメッセージを与え、大業について教えるべきです。このタイプの個人的なティーチングは、その他のどのタイプのものよりも効果的です。
ファイアーサイドミーティングの原則は、個人が自分の家庭でティーチングすることを許可し、奨励するために設立されたものですが、それは、信教を広める上で最も効果的な手段であると証明されました。（ショ－ギ・エフェンディの代理から信者への手紙より、12/27/54：The Individual and Teaching、p. 33）
83. 奉献、献身、そして熱心な奉仕が、上首尾なティーチングのための基本方針です。ティーチング者は、聖霊が降りてきて、信教を学ぶ者に影響するための葦（あし）のようにならなければなりません。私たちはメッセージを与え、教えについて説明しますが、活気づけ、確証させるのは聖霊であります。（ショ－ギ・エフェンディの代理から信者への手紙より、2/16/55：The Individual and Teaching、p. 34）
84. 私たちは、狂信的なやり方でティーチングせぬよう、注意しなければなりません。私たちは、師（アブドル・バハ）がティーチングなさったようにすべきです。彼は教えの完璧な模範者でした。彼は、普遍的真理を普及され、愛と信仰の普遍的な、真の賢明なる実証を通して、心と知性を引きつけました。（ショ－ギ・エフェンディの代理から信者への手紙より、10/20/56：The Individual and Teaching、p. 38）
85. この日、あらゆる信者は、思考を、
信教を教えることに集中しなければならない. . . おお、神の愛されたる者らよ！友人らの一人一人は、毎年、少なくとも一人をティーチングしなければならない。これは永遠なる栄光である。これは永遠なる恩恵である。（アブドル・バハ：The Individual and Teaching、p. 13）
86. すなわち、汝ら、神の信者らよ！神の書の原文はこれである――もし二人がけんかし、神の問題の質問について競い、意見が合わず、口論したなら、双方とも間違っているのである。この議論の余地のない神の法律の英知は、
これである。つまり、神の信者二人の間には何の争いや口論が生じてもならないということである。そして、彼らはお互い、無限の友好と愛でもって話すべきである。もし、ほんの少しでも論争が起きたら、彼らは黙っていなければならず、双方ともそれ以上討議を続けてはならず、その問題の真実を、「解釈者」[3]から求めねばならない。これは反駁の出来ぬ命令である！（アブドル・バハ：Tablets of the Divine Plan、p. 53）
87. 誰とも議論をするなかれ。そして論争を警戒せよ。真実をはっきりと述べよ。もし汝を聞く者が受け入れるなら、目標は達せられた。もし聞く者が強情であるなら、彼を一人にし、汝の信頼を神に置くべきである。それが、聖約に堅実なる者らの特質である。（アブドル・バハ：The Individual and Teaching、p. 13）
88. 大業のティーチングには数え切れないほどの方法があります。あなたは、自分の性質と能力に適した方法を選ぶことが出来ます。（ショ－ギ・エフェンディの代理から信者にあてられた手紙より、11/18/35：The Individual and Teaching、p. 22）
89. 神の真理とは相対的なもので、それが、私たちは常に、探求者に、神の言葉自体を調べるようにさせるよう命じられている理由であり、そして、あらゆる人の魂の旅路をたやすくするために私たちがなす説明が、
神の言葉に基づいていなければならない理由であります。そして、その言葉とは神の言葉のみなのです。（ショ－ギ・エフェンディの代理からカナダ精神行政会にあてられた手紙より、6/4/57：The Individual and Teaching、p. 39）
90. 私たちが皆、
同じ様に奉仕する能力があるわけではありませんが、あらゆるバハイが信教を広められる唯一の方法は、模範によってです。これは、言葉よりもずっと深く、 人々の心を動かすのです。（ショ－ギ・エフェンディの代理から信者にあてられた手紙より、10/14/43：The Individual and Teaching、p. 26）
91. 最も効果的なティーチングの方法はファイアーサイドのグループによるもので、そこでは、バハイによるもてなしが新しい人々に見せられ、彼らは彼らを悩ませているあらゆる問題について尋ねることが出来ます. 彼らは、そこで真のバハイの精神を感じることが出来ます。そこで心を活気づけるのは、その精神なのです。（ショ－ギ・エフェンディの代理から信者にあてられた手紙より、10/20/56：The Individual and Teaching、p. 37）
92. 大業をティーチングするにあたって、ティーチング者の性格や、メッセージを提示するために教える者が選ぶ方法には、多くのことが依存します。性格や階級やタイプが異なれば、違った方法が要求されています。教える者が偶然出会うタイプの人々に、いかに最善の方法を適応させるかを知ることは、有能なティーチング者のしるしであります。始めから終わりまでいつも従うことの出来るという一つの方法はありません。しかし、探求者のタイプの数があるだけ、ティーチングの方法もあるべきです。それで、あらゆるティーチング活動の成功には、ティーチングの方法の多様性と柔軟性が必要不可欠なのです。（ショ－ギ・エフェンディの代理から信者にあてられた手紙より、5/31/34：The Individual and Teaching、pp. 21－22）
ティーチングにおける神の援助
93. この日、口を開き、主の名を述べる者には誰にでも、わが名、全能で全てに賢き者の天国より、神の霊感の万軍がその上に降りて来るであろう。その者には、又、天上の群衆がめいめい、清き光の聖杯を高く掲げて降りてくるであろう。この様に、それは、神の啓示の領域にて栄光に輝く、全能なる御方の命令により、前もって定められたのである。（バハオラ：The Advent of Divine
Justice、p. 84またはUnrestrained as the Wind、p.
96）
94. この大業にて、ひとりの魂を活気づけたなら、それは、全ての僕らを活気づけるようなものであり、復活の日にて、主は、その者を守護者で全能かつ寛大な主自身のマントで飾り、一体性のレズワンへとお導きになるであろう. . . （バハオラ：Unrestrained as the Wind、p. 96またはBahá’í World Faith、p. 206）
95. もし、
最大の不屈でもって魂が立ち上がり、王国の叫びをあげ、決然として聖約を広めるなら、たとえ、その者が取るに足らぬ蟻であったとしても、彼は、恐ろしく巨大な象を闘技場から追い払うことを可能にさせられるであろう。そして、もし彼が、か弱い蛾であったとしても、強欲なハゲワシの羽全部をばらばらに切ってしまうであろう事を汝、確信せよ。（アブドル・バハ：ロサンゼルスのバハイ精神行政会への書簡より、6/2/19：Star of the West、Ｘ、p. 265またはUnrestrained as the Wind、p. 97）
ティーチングの対象
全ての人々に対して：
96. 神の指導の夜明けを告げさせたる神のメッセージを伝える間は、風のごとく自由奔放であれ。風が、神のお定めになったことに忠実で、いかに人が住もうが荒れ果てていようが、地上の全ての地域に吹くことを考えてみなさい。荒廃の光景も、繁栄の証拠も、風に苦痛を与えたり喜ばせたりすることは出来ない。風は、創造主に命ぜられたとおり、あらゆる方向に吹く。唯一の真なる神を愛すると宣言するあらゆる者もその様であるべきである。神の信教の基本的原理をしっかりと凝視し、その普及のために勤勉に働くのが、彼［信者］には似つかわしい。信者は、完全に神のために神のメッセージを宣言し、その同じ精神で、その言葉がそれを聞くものの心に呼び起こす全ての反応を受け入れるべきである。受け入れて信ずるものは、報酬を受け取る。そして、顔をそむけたる者は、自分自身の罰を受けるだけである。（バハオラ：Gleanings from the Writings
of Bahá’u’lláh、CLXI、 p. 339）
97. わが大業を促進し、人々の間にわが言葉を賛美するために立ち上がりなさい。われわれは、汝と常に一緒である。又、われわれは、真実の力で汝を強化するであろう。われわれはまことに全能である。われを認識したる者は誰でも、天と地の力が彼の目的を負かすことの出来ないほどの決断力で立ち上がり、われに仕えることであろう。（バハオラ：Gleanings from the Writings
of Bahá’u’lláh、LXXI、p. 137）
98. ティーチングの最大目標は、現時点において、バハオラのメッセージを人間社会のあらゆる階層、あらゆる階級へ伝えることです。教えへの熱心な反応は、しばしば最も思いがけない方面の人々の間に起きるもので、その様な反応は、すぐにもっと追求されるべきです。なぜなら、実りの多い地域での成功は、最初関心を持っていなかった人々の間に反応を呼び起こすからです。（万国正義院から全ての全国精神行政会への手紙より、10/31/67： Wellspring of Guidance、p. 124 or Unrestrained as the Wind、p. 98）
マイノリティに対して
99. ぜひとも、あくまでやり抜いて、友好的な精神で他の若者のグループ、特に異なる人種や少数グループの国籍の人々と交流しなさい。なぜなら、その様な交流は、人類の一体性に対するあなた方の完全なる確信を実証し、老若同様に、他の人々を信教に引きつけるからです。
偏見が全くなくて愛情のある、他人との友情は、口数よりも更に人々の目を開くものなのです。この様な行為を合わせれば、あなた方は、信教を容易に教えることが出来ます。（ショ－ギ・エフェンディの代理から新しく形成されたバハイグループにあてられた手紙より、
6/18/45：The Individual and Teaching、p. 26またはUnrestrained as the Wind、p. 99）
100. あなた方が皆、人種的少数派の人々と接触することに特に配慮を払うよう、彼は催促なさっておいでです。米国のように、黒人に対しての偏見が大きい傾向にある国では、バハイ、とりわけ若者が活発に、われわれには全く偏見のないこと、実は少数派の人々の方を偏愛することを実証すべきであります。（ショ－ギ・エフェンディの代理から、
ルー・ヘレン学校の年長のユースセッションへの手紙より、11/11/51： Unrestrained as the Wind、p. 100）
友人へ
101. 信教を若者に教えることは最近、最も重要であると彼は思っておられます。なぜなら、彼らは将来の労働者となるだけでなく、彼ら自身の世代にメッセージを広く伝えることが出来るからです。（ショ－ギ・エフェンディの代理から信者へあてられた手紙より、3/12/44：Unrestrained as the Wind、p. 99）
102. 来るべき年、あなた方の努力を倍増し、若者に、バハオラのこの偉大なるメッセージを教えることを、彼は催促しておられます。それはまことに、世界の精神的、そして物質的保全のために唯一の頼りになるものなのです。初めは、反応が遅いかもしれませんが、あなたの粘り強さと献身で、とても大勢の人々をバハオラの大業に引きつけることが徐々に出来るでしょう。（ショ－ギ・エフェンディの代理から信者へあてられた手紙より、4/7/52：Unrestrained as the Wind、p. 99）
学生
103. 信者達がティーチングしようと努めるべきなのは、この［大学生のサークルの］ような知性人のサークルです。それにあたり、能力がいかに限られていようと、努力は絶えず天上より導かれ、増強されていると自信を持ちなさい。この自信と明るさに満ちた希望と勇気、そしてひるまぬ熱心さの精神のみが、われわれのティーチングの究極的な成功を確実に出来るのです。それが生じる結果が目に見えるかは関わりありません。（ショ－ギ・エフェンディの代理から信者へあてられた手紙より、10/31/36：The Individual and Teaching、p. 22またはUnrestrained as the Wind、p. 101）
104. 彼は、あなたの、大学生の間でのティーチング活動に深く興味を持っており、それがとても実りのあるものであることをお望みになっておいでです。若者は広い心を持ち、偏見にとらわれず、知的要求と同時に精神的渇望を満足させる、どんなメッセージでも受け入れる準備が出来ています。しかしながら、［ティーチングの］仕事は集中的なものであり、又、広範囲に渡るべきであります。たくさんの学生の団体に話しかけるだけでは、
十分ではありません。人々は、その仕事を追求し、もっと知りたいと興味を持つ人らを選び、彼らに教えの基礎を教え込まなくてはなりません。（ショ－ギ・エフェンディから信者へあてられた手紙より、6/20/31：Unrestrained as the Wind、pp. 101-102）
留学生に
105. あなたの、留学生の間でのティーチング活動の話を知って、ショーギ・エフェンディはとても喜んでおいででした。これらの若者達は、アメリカ人の家庭ともてなしから良い印象を受けるだけでなく、あなたが彼らに与えようとした精神的訓練は彼らの教育をより一層、完全で価値のあるものにするでしょう。同時に、やがて発芽し、すばらしい実を生ずるであろう、バハイの教えの種が、彼らの心にまかれたことにもなるのです。これらの学生は皆、故国へ帰る時にこのメッセージを共に持ち帰り、強固なる信者にはならないとしても、ずっと友達のままでいて、又、彼らがひょっとして出会うかもしれないバハイのティーチング者らを常に喜んで世話をすることでしょう。ショーギ・エフェンディは、あなたがその活動を続けられ、しかし、それと同時に、彼らを―—信念と同時に精神において―—真のバハイとなすよう努められることを期待されておいでです。（ショ－ギ・エフェンディの代理から信者へあてられた手紙より、2/4/32：Unrestrained as the Wind、p. 102）
知識人に
106. 先見を得た、少数の私たちは、人類が追求する道をあちこちと踏みならしてエネルギーを無駄使いすべきではありません。そしてそれは、現代の恐ろしい問題の解決にもなっていません。私たちは、大業に専念すべきです。なぜなら、それは、世界を治すために必要なものだからです. . .
. . .もしバハイが大業のティーチングに本当に効果的でありたいのなら、彼らはもっとよく情報を知り、明瞭かつ理知的に、現在の世界の状態とその問題について審議できるようになる必要があります. . .
別の言葉に言い代えると、私たちバハイは、特に、教養のある階級に対して、私たちの信教に秘められている真理をよりよく実証するために、私たちの知性を知識で準備させるべきなのです。（ショ－ギ・エフェンディの代理から信者へあてられた手紙より、7/5/49：The Individual and Teaching、p. 28）
5. 断食
断食の規則とその意義
107. われは汝に、汝の成熟が始まると同時に、祈りと断食を行うことを命じた。これは、汝の主、汝の祖先の主なる神によって定められたのである。神は、神の存在からの恩恵として、病や年のために虚弱な者らを、これより免除なさった。そして、神は許し給う御方であり、寛大な御方であられる。（バハオラ：Synopsis and Codification
of the Laws and Ordinances of the Kitáb-i-Aqdas、p. 13）
108. われは、短期間の間、汝に断食を命じ、そしてその終わりには汝のためにノウルーズをフィーストとして定めた. . . 旅人、病弱な者、妊婦、乳児に乳を飲ませる者らは、断食の義務から免除される. .
. 日の出より日の入りまでの間、食物と飲み物を控え、書の中に定められたこの恵みを欲望によって奪われぬように注意せよ。（バハオラ：Synopsis and Codification
of the Laws and Ordinances of the Kitáb-i-Aqdas、p. 13）
109. 断食は象徴である。断食は、強い欲望を抑えることを意味する。肉体的な断食は、その慎みの象徴であり、それを思い出させるものである。すなわち、ちょうど肉体的欲望を慎むように、人は自我的欲求や欲望を慎むべきである。しかし、単なる食物を節制することは、精神に何の影響も与えはしない。それは単に象徴で、思い出させるものなのである。食べることに関する黄金律は、多すぎても、少なすぎてもよくない、ということである。中庸が必要なのである。インドには、極端な禁欲を実践し、次第に食物を減らし、遂にはほとんど何も食べずに生きてゆくという宗派がある。しかし、彼らの知性は損なわれる。もし、
食物の不足によって虚弱になっては、脳と体を持って神のために奉仕することは出来ない。そのような人ははっきりとものを見ることが出来ないのである。（アブドル・バハ：Bahá’u’lláh and the New Era、p. 184）
110. 断食における、神の英知は様々である。次にあげるのは、その内の一つである。それらの日々の間（即ち、
信奉者らが従う断食の期間）には、真理の太陽の顕示者は、神の霊感を通して聖なる章句の降下（啓示）や、神の法律の設立や教えの整理に従事するので、過度の集中と没頭のため、飲食のための余裕と時間がないのである。例えば、聖なる方モーゼがター（シナイ）山へ行って神の法律の設立に従事された時、四十日間断食なさった。イスラエルの人々を奮起させ、勧告するために、断食はイスラエル人に命じられたのである。
同様に、聖なる方キリストも、精神的法律の設立、教訓の体系化、そして勧告を整頓する初期に四十日間、飲食を慎まれた。初め、使徒達やキリスト教徒達は断食を行った。後に、主なキリスト教徒達の会合により、断食が四旬節の儀式に変えられたのである。
同じく、コーランはラマダンの月に啓示されたので、その月の間に断食することが義務となったのである。
さらに、聖なる方にして最高なる御方（バブ）は、啓示をなさった初期に、章句の啓示により過度の影響を受け、飲食がお茶だけになるまで減った。
また、「祝福された美」（バハオラ）も、神の教えを忙しく制定なさった時、また、章句（神の言葉）が絶え間なく降下した日々、章句から大きな影響を受け、また心の鼓動のため、食物は最小限にとどめられた。
目的とは次の通りである。神の顕示者らに従うために、また、勧告と、顕示者達のおられた状態を記念するために、その期間、断食をすることが義務となったのである。なぜなら、最愛なる人を持つ、あらゆる誠実な魂は、その最愛なる人と同じ状態を経験したいと切望するものだから。もし最愛なる人が悲しみの状態にあるなら、人は悲しみを望む。もし、喜びの状態にあるなら、喜びを望む。休息の状態にあれば、休息を望み、困難の状態にあるなら、困難を望むのである。
さて、この至福千年の日において、聖なる方にして最高なる御方（バブ）は多くの日々を断食で過ごされ、「祝福されたる美」（バハオラ）もほんの少しの食べ物と飲み物しかお取りにならなかった。それで、友人達がその例に従うのが必要となったのである. . . （アブドル・バハの座談より：Star of the West、Vol. IV、No. 18、p. 305またはLights of Guidance、pp. 181-182）
111. 断食の期間は、規則として、毎年三月二日に始まり、同じ月の二十日に終る、十九日間にわたるものです。それは、日の出から日の入りまでの間、食べ物と飲み物を完全に控えることを意味します。それは、本質的には瞑想と祈りと精神的回復の期間であり、その間、信者は内面的生活に必要な再調整を行い、魂の内に潜在する精神的な力を新たにし、新たに活気づけようと努めなければなりません。それ故に、その意義と目的は、その性質上、精神的なものです。断食は象徴的なもので、利己的、肉欲的欲望を節制することを思い出させるものです。（ショ－ギ・エフェンディの代理からの手紙より、1/10/36：Lights of Guidance、p. 181）
詳細な規則
112. 断食に関する貴方の質問について。旅人は断食を免除されていますが、もし旅の間に断食をしたいと思うなら、自由にそうすることが出来ます。列車や車の中にいる数時間の間だけでなく、旅の前期間の間、免除されることになります。もし人が断食の間に無意識に食べてしまっても、これは思いがけぬことなので、断食を破ることにはなりません。年齢の制限は七十ですが、もし年齢の制限を過ぎた後でも断食をしたいと望み、十分に丈夫であるなら、自由にそうすることが出来ます。もし断食の期間中に病気になり、断食が出来なくなり、しかし、
断食の期間が終る前に回復したなら、人は断食を再び開始し、終わりまで続けることが出来ます. . . （ショーギ・エフェンディ：Principles of Bahá’í Administration、pp. 9-10またはLights of Guidance、p. 182）
113. また、「アグダスの書」の追加の部を成す『質問と応答』の部で、バハオラは次のように啓示なさってあります。『まことに、われは言う。神は断食と祈りに偉大な地位をお定めになった。しかし、健康な間はその利益は明らかで、病の時はそれを実行することは許されない』。成熟の歳についてバハオラは同書の追加の部でこう啓示なさってあります。『成熟の歳とは十五番目の年［つまり十五才］である。この点については男女とも同様である。』
（ショーギ・エフェンディ：Principles of Bahá’í Administration、p. 9）
114. バハオラが、「アグダスの書」において、昼夜の期間が相当変化する高緯度地方では日の出と日の入りよりも時計に頼るべきであるとお定めになったのは本当です。しかし、ダブリンはこの法律を当てはめるにはずっと南方に位置し過ぎていると私達は感じます。したがってあなた方は、毎日の終わりを、実際の日の入りによって判断すべきです。（万国正義院からイギリス諸島全国精神行政会へあてられた手紙より、8/8/69：Lights of Guidance、p. 183）
115. アブドル・バハは、ある書簡で、断食が食べ物と飲み物を控えることからなっていると述べられた後、喫煙は『飲用』の一種であるときっぱりと述べておいでです。（アラビア語では、動詞『飲む』は喫煙にも同等に当てはまります。）（Synopsis and Codification
of the Laws and Ordinances of the Kitáb-i-Aqdasの注釈、p. 59、No. 16またはLights of Guidance、p. 183）
6. 仕事
仕事につくことは義務であり、神を崇拝すること
116. 芸術や商いなどといったある職業に従事することは、汝らめいめいの義務となされている。われわれは、これ、汝らの職業を真なる御方なる神を崇拝することと同一のものとなした。おお、人々よ、神のご慈悲とご好意について熟考せよ。そうして朝夕、神に感謝せよ。
. . .神の面前にて、人々の内で最もさげすまされたる者は、座って物乞いをする者である。すべての原因を引き起こされる御方なる神に信頼を置き、手段の綱にしっかりとつかまれ. . . （バハオラ：Bahá’í World Faith、p。195またはLights
of Guidance、p. 503）
117. 全人類はまゆの汗[4]、あるいは肉体的努力によって生計を立てなければならず、同時に、他人の負担を軽くしようと努め、他の魂の慰めのもととなるように努め、生計の手段を促進しなければならない。これ自体、神への献身(崇拝)である。それで、バハオラは行動を激励され、奉仕をお励ましになったのである. . . （アブドル・バハ：Promulgation of Universal Peace、p. 182）
118. バハイ信教では芸術、科学、そしてあらゆる技術は礼拝（崇拝）であると考えられている。一枚の書簡用紙を作るにも、作る人が全能力を尽くし、良心的に、しかもそれを完全なものとすることに全力を集中しているならば、彼は、神を賞賛しているのである。簡単に言えば、人が心魂を尽くし出し切るあらゆる努力精進というものが、もしも至高の動機に促され、人類への奉仕の意欲に燃えるものであるならば、それは礼拝である。人類のために奉仕し、人々の要求に応じて仕えること、これは礼拝である。奉仕は祈りである。医師が穏やかに優しく、全然偏見を持たず、人類は本来一つであるという信念の下に病人に接するとき、彼は、神を賛美しているのである。（アブドル・バハ：パリでのアブドル・バハの講話集、p. 251）
119. 教えは、このことについてとても断固としており、特に、アグダスの書にあるこの言葉は、仕事をする欲望の欠けている怠惰な人々は、新世界的秩序に入る余地がないということを明確にしています。この原則の帰結として、物乞いは妨げられるだけでなく、社会より完全に消し去られるべきである、とバハオラは述べておられます。才能自体を伸ばすことと、生計を立てるために、あらゆる個人にある職業に必要な才能を習得する機会を与え、また、その様な才能を役に立てる手段を与えることは、社会の組織化を担う人々の義務です。個人はめいめい、いかに不利な条件を負わされ、制限されていようと、ある仕事か専門職に従事する義務を負わされています。なぜなら、バハオラによると、仕事は、奉仕の精神でなされた時は、崇拝の一種であるからです。それは、実用的目的があるのみでなく、そうすること自体に価値があるのです。なぜなら、それは私達を神にいっそう近づかせ、この世における神の目的をより理解するのを可能にしてくれるからです。それ故に、富の相続により、誰も、日々の仕事から免除することが出来ないことは明らかです。（ショ－ギ・エフェンディの代理から米国とカナダの全国精神行政会へあてられた手紙より、3/22/37：Principles of Bahá’í Administration、p. 12またはLights of Guidance、p. 503）
大業への奉仕と仕事のバランス
120. 大業への奉仕と、その他の任務を行うことでの時間の分配について、ショーギ・エフェンディが貴方にお与えになった助言は、バハオラと師によって、他の多くの友人達にも与えられました。それは、信教の促進のために奉仕することをあらゆるバハイの義務となし、また、あらゆる人は社会のためになるある種の職業に従事すべきであるという、アグダスの書にある二つの節の歩みよりによるものです。バハオラは、ある書簡で、この日における最も高潔な離脱性とは、ある種の職業に従事し、自活状態にあることである、と述べておありです。したがって、良きバハイとは、物質的要求と大業への奉仕の両方に捧げるように人生を整える者であります。（ショーギ・エフェンディより、彼の秘書によって書かれた、ある信者への手紙より、1933：Lights
of Guidance、pp. 503－504）
7. 結婚と家庭生活
結婚の制度と目的
121. こうして、神は人間にご恩寵とみ恵みをあらわし、世を秩序あらしめようと欲した時、掟（おきて）をあらわし、法を創られた。その中に、神は結婚の法を定め、それを幸福と救いの救済となし、神聖なる天上より下され、神の最も聖なる書に記され、私どもにそれを命じたまいました。そして、偉大なる栄光の神はおっしゃる――『おお人々よ、結婚せよ、僕（しもべ）らの中にわれを記憶するものが現れるように。これこそはあなた方に課すわが戒律のひとつである。自らが助けられんためにこれにしたがえ。』（バハオラ：バハイ祈りの書、pp. 158-159）
122. 聖霊［キリスト］――彼に神の平穏あれ――の信奉者らの中にいる修道士や聖職者らの敬虔なる行為は神の前で記憶されている。しかしながら、この日は、彼らに隔離生活を放棄させ、彼らの歩みを広々とした世界へと導かせ、彼ら自身と他の者らの益になることで忙しく働かせよ。眼に見えるものと見えぬものらの主、崇高なる玉座の主なる神について述べる者を彼らが生み出すよう、われは、彼らに結婚する許可を与えた。（バハオラ：Tablets of Bahá’u’lláh、p. 24またはBahá’í Marriage and Family Life、pp. 1-2）
123. 結婚の問いに関して――結婚についての命令は永遠なものであることを知りなさい。それは、
決して変えられることもなければ変更されることもないであろう。これは神の創造であり、変化や変更がこの神の創造（結婚）に影響する可能性は全くないのである。（アブドル・バハ：Bahá’í Marriage and Family Life、p. 2またはTablets of ‘Abdu’l-Bahá、Vol. II、p. 474）
124. もちろん、通常の状況下においては、あらゆる人は、結婚することを道徳的義務と考えるべきです。そして、これは、バハオラが信奉者達にするようお勧めになったことです。しかし、結婚は、決して［絶対的な］義務ではありません。最終的には、家族生活を送るか、それとも独身の状態で暮らすかどうかは個人が決めることです。（ショーギ・エフェンディから個人の信者への手紙より、5/3/36：Bahá’í Marriage and Family Life、p. 2）
125. さらに、結婚状態にあることは大変好ましいことで、また、バハオラはそれを強くお勧めになりましたが、それは人生の中心的な目的ではないということを心に留めておくべきです。もし、人が、配偶者を見つけるまでかなりの間待たなければならないとしても、それは、人生の目的を果たせないという意味ではありません。（万国正義院：Bahá’í Marriage and Family Life、p. 2）
126. おお地上の人々よ！孤独な生活や厳しい修養は神の賛成を得はしない。理解と知識ある者らは喜びと芳香のためになる手段に眼を向けるべきである. . .汝らのために創造されたるものを奪われないようにせよ。（バハオラ：A Fortress for Well-Being、p.
7）
結婚の準備
127. 人は、自分自身を知り、高遠または卑劣、栄光または卑下、富または貧困を引き起こすものが何か認識すべきである。（バハオラ：Tablets of Bahá’u’lláh、p. 35）
128. 滅ぶべき人間が、貴方の事について断言すること、あるいは、貴方を誉めることの出来る賛美は、貴方の栄光よりはるかにはるかに遠いものです！貴方の僕（しもべ）らに、貴方の最高の威厳と栄光を誉め称えるためにお命じになったことは全て、貴方の恵みの徴なのです。それにより、彼らが、彼らの最も内なるものに授けられた地位、彼ら自身を知ることの地位へと上昇することが出来るのです。（バハオラ：Gleanings from the Writings
of Bahá’u’lláh、I、pp. 4－5）
129. 神の法律における結婚に関する問題について。汝はまず、汝の好きな者を選ばねばならない。それから、父親と母親の同意を必要とする。汝が選ぶ前には、父親と母親が干渉する権利はないのである。（アブドル・バハ：Selections from the
Writings of ‘Abdu’l-Bahá、p.
118）
130. まことに、バヤン[5]の書で、そのことは両者（花嫁と花婿）の同意に限られている。われは、愛と親善、そして人々の和合をもたらすのを望んだが故に、敵意と悪意の感情を避けることが出来るようにと、それを両親の同意を条件付きとなしたのである。（バハオラ：Bahá’í Marriage and Family Life、p. 22）
131. バハオラは、バハイの結婚には、現在生きている全ての親の同意が必要であるとはっきり述べられました。これは、親がバハイであろうとなかろうと、あるいは、長年離婚していようとなかろうと、あてはまることです。バハオラがこの偉大な法律を規定なさった理由は、社会構造を強化し、家庭のきずなをより密接に結びつけ、子供らの心の内に、生命を与え、
創造者への永遠の旅へと彼らの魂を送り出してくれた人々への確実な感謝の念と敬意を抱かせるためです。今日の社会においては、 全く逆の過程が進行しているということを、私達バハイは理解せねばなりません。つまり、若者らはますます彼らの両親の望みには気をかけず、離婚は当然の権利と考えられ、薄弱で非常に勝手気ままな、そして卑劣な口実のもとに離婚が実現しています。離縁したカップルは、特に、一方が子供の全面的な保護者となる場合、結婚におけるパートナーの重要性を見逃すことはできません。子どもたちをこの世に送り出した責任があるのですから。バハイ達は、バハイの法律と教えを厳格に守って、家庭生活と家族関係の美を急速に破壊し、社会の道徳的構造を取り壊している腐敗的な勢力と戦わねばなりません。（ショ－ギ・エフェンディの代理から米国精神行政会へあてられた手紙より：10/25/47：Bahá’í Marriage and Family Life、p.
23）
132. ひとり、あるいはそれ以上の親の同意がないために結婚できないでいるバハイは、関係する親のうち、その誰かの態度を変えるられるかどうか、地方精神行政会の提案を得るために、協議することが出来ます。信者らは、その様な問題に対面するときは、バハオラを信頼し、奉仕や彼の信教のティーチングと促進のために、より多くの時間を捧げ、汚れのない貞節な生活を守ることに関するバハオラの命令に絶対的に忠実であるべきです。そして、
道を開き、障害物を取り除くためにバハオラに頼り、あるいはバハオラの意志を知るようにすべきです。（万国正義院から個人の信者への手紙より、9/9/69：Bahá’í Marriage and Family Life、p. 25）
133. 法律に服従することが個人の人生に影響することを考慮するにあたって、人は、この人生の目的が、魂を次の段階[6]のために準備させることであることを忘れずにいなければなりません。ここで、人は、動物的衝動に捕らわれることなく、それを統制し導くことを習わねばなりません。この世における人生は、試練と業績、不足、そして新しい精神的進歩を遂げることの連続です。ときおり、
道はとても険しく見えるかもしれませんが、バハオラの法律に堅固に従う者は、いかにそれが険しくとも、精神的に成長します。しかし、自分自身のうわべの幸福のために法に妥協する者は、妄想を追い求めているのです。その人は、自分が求めていた幸せをつかむことも出来ず、精神的進歩を遅らせ、しばしば新しい問題を引き起こすといったことが何度も見受けられます。
非常に明らかな例をひとつ挙げると、結婚するために両親の同意を必要とするバハイの法です。今日では、偏狭や人種偏見のために、バハイでない親たちによって、同意が与えられないことが頻繁に起きています。しかし、その子供らがバハイの法律において堅固であることが親たちに与えた深遠な影響を、私達は何度も見てきました。多くの場合、同意が最終的に与えられるだけでなく、その親たちの性格も影響され、子供との関係も強化されるほどです。このように、あらゆる困難にかかわらず、バハイの法を守ることによって私達は人格を磨きあげるだけでなく、周りの人をも影響するのです。（万国正義院：Bahá’í Marriage and Family Life、pp. 25－26）
134. 結婚する二人は、結婚しようと決心する前に、お互いの性格について学び、お互いを知り合うために時間をかけるべきです。そして、結婚をする時には、それは、永遠のきずなを確立するという意図を持ってなされるべきです。（万国正義院から個人の信者への手紙より、11/2/82：Bahá’í Marriage and Family Life、p.
20）
135. バハイの結婚は、二者間の和合であり、心からの愛情である。しかし、彼らは最大の注意を払い、お互いの性格を知るようにならねばならない。この永遠のきずなは堅い誓いによって結ばれるべきで、その意図は調和と友情と和合を促進し、永遠の生命を得ることである. . .（アブドル・バハ：A Fortress for Well-Being、pp. 29-30）
136. 結婚と、婚約と結婚と間の規定された期間についての問いに関して。これは、神の書の断固とした原文であり、解釈の余地はない。過去、結婚と婚約との間に長い時間が経過したときに重大な困難や問題が起きた。その書の原文によると、当事者間の結婚が取り決められた時、つまり当事者らが婚約し、結婚することが確実となった時には、結婚するまでに九十五日以上経過すべきではない。（アブドル・バハ：万国正義院から米国全国精神行政会への手紙に引用、4/11/82：Bahá’í Marriage and Family Life、p.
26）
137. 婚約から九十五日以内にババイが結婚しなければならないことを要求する法律は、まだ西洋においては応用できません。しかし、西洋に住むイラン人達は、良心の問題としてそのような法律に従います。（万国正義院からある全国精神行政会への手紙より、7/14/65：Bahá’í Marriage and Family Life、p.
27）
138. 結婚する前の九十五日間の始まりは、同意が得られた日になります。（ショーギ・エフェンディから個人の信者へあてられた手紙より、4/3/43：Bahá’í Marriage and Family Life、p. 26）
139. 婚約期間の持続期間というような結婚に関するバハイの法律の詳細事を、いま、
西洋に住むイラン人の信者が従うことに関して. . .これらの法律は、もし両者がイラン人であるなら、義務的であります。しかし、もし一方がイラン人で、他方が西洋の信者であるなら、イラン人の信者は、配偶者にこれらの法律について知らせるのは賞賛さるべき行為ですが、それを守ることについて圧力を加えるべきではありません。（万国正義院から個人の信者にあてられた手紙より、7/7/68：Bahá’í Marriage and Family Life、p. 27）
式
140. 神の意志に満足することを述べる、特別に啓示された節を唱えることは、両者にとっての義務である。（バハオラ：Bahá’í Marriage and Family Life、p. 4）
141. その特別に啓示された節とは、『まことに、われわれは皆、神の御心（みこころ）に従います』のことである。（バハオラ：Bahá’í Marriage and Family Life、p. 4）
142. バハイの結婚は式を挙げるために、行政会に委託されるべきです。（ショ－ギ・エフェンディの代理からカナダ全国精神行政会にあてられた手紙より、6/23/50：Bahá’í Marriage and Family Life、p.
5）
143. 式自体は、とても簡素であらねばなりません。（ショーギ・エフェンディ：Bahá’í Marriage and Family Life、p. 5）
144. バハイの結婚は目下の所、いかなる種の、一様な型にはまったものへと強制されるべきではありません。絶対的に不可欠なのは、アグダスでバハオラが規定されたことで、友人達はよければ、すでに抜粋したこれらの言葉に付け加えることが出来ます。しかし、いわゆる（アブドル・バハによって啓示された）『結婚の書簡』は、全てのバハイの結婚式で絶対に使わなければならないものではありません。（ショーギ・エフェンディ：Bahá’í Marriage and Family Life、p. 5）
145. 一つ以上の式を挙げる場合は、バハイの式と、その他の民事の、或は宗教的な儀式は、同じ日に挙げなければなりません。（ショーギ・エフェンディからオーストラリアとニュージーランド全国精神行政会にあてられた手紙より、6/20/40：Bahá’í Marriage and Family Life、p.
5）
146. バハイの式と民事の式を同じ日に挙げることについてですが、両方の式が挙げられるまでは結婚が成立するべきではないので、［この］二つの式の間に夜をはさむべきではありません。（万国正義院から米国全国精神行政会にあてられた手紙より、4/23/71：Bahá’í Marriage and Family Life、p.
5）
147. 花嫁と花婿は、二人の証人の前で、『まことに、われわれは共に、神の御心（みこころ）に従います』と述べなければなりません。これら二人の証人は、そのカップルによって、あるいは、精神行政会によって選ぶことが出来ますが、いずれの場合にせよ、行政会が認めなければなりません。証人は、その［行政会の］議長と書記でもよく、あるいは、行政会の他の二人のメンバーでも可能です。あるいは、バハイであるないにかかわらず、他の二人、あるいは、ここにあげた人々の組合せでもかまいません。行政会は、それが発する全ての結婚証明書は議長と書記によって署名されるべきであると決めるかもしれませんが、これは別問題で、実際の式や証人とは関係のないことです。証人は、その証言を、式を挙げる管轄内の精神行政会が認めることの出来る、信頼出来る二人であればよいのです。これにより、遠いパイオニアの地でただ一人のパイオニアが、ババイの結婚をすることが可能になるわけです。
（万国正義院から米国全国精神行政会にあてられた手紙より、8/8/69：A Fortress for Well-Being、p.
49）
148. もし、自分自身の宗派の宗教儀式を行いたいと望むバハイでない人と、バハイが結婚するならば、次のような条件が必要です。まず、バハイであるパートナーが宗教的にバハイであると理解してもらい、その宗教儀式を行うことによって他者の宗教を受け入れることにならないこと、第二に、その式により、バハイが、自分の宗教以外の信教を受け入れる宣言をさせることのないようにすること。
これらの状況で、バハイは、そのバハイではない結婚相手の宗教儀式を共に挙げることが出来ます。バハイは、バハイの式を、バハイではない式の前か、または後に挙げるよう、また同じ日に挙げるようにとお願いするべきです。
（ショ－ギ・エフェンディの代理から米国全国精神行政会にあてられた手紙より、6/20/54：A Fortress for Well-Being、p. 48）
結婚と家庭生活
149. バハオラによって設立された結婚制度は、結婚の肉体面に当然な重要性を与える一方、全てに賢く愛に満ち給う神によって付与されたその道徳的・精神的目的と機能の次に、肉体面の重要性が来る、と考えます。それぞれの価値に当然の重要性を与えた時にのみ、また、肉体的なことが道徳的なことの次に来て、世俗的なことが精神的なことの次に来るという基盤がある時にのみ、われわれの退廃的時代が悲しく目撃している結婚関係における不謹慎や不品行を避け、家庭生活はその本来の純潔さに戻され、神によって設立された結婚の真の機能を果たすことが出来るのです。（ショ－ギ・エフェンディの代理から信者へあてられた手紙より、8/8/39：Bahá’í Marriage and Family Life、p. 10）
150. バハイの結婚は、両者の、お互いへの誓約であり、知性と心の相互愛着である。しかし、双方間の結束の誓いが永遠に耐えるきずなであり、お互いの性格を十分に知るために、お互い最大の注意を払うべきである。彼らの目的は次の通りであらねばならない――つまり、一生の間の、そして永遠の、お互いの親愛なる友達、親友となること. . .
真のバハイの結婚とは次の通りである。お互いの精神的生活を常に改善し、神の全ての世界を通して永遠の和合を得るために、夫と妻が、肉体的に、また、精神的に結ばれること。これが、バハイの結婚である。（アブドル・バハ：Selections from the
Writings of ‘Abdu’l-Bahá、p.
118）
151. バハイ信教は性の衝動の価値を認めます。しかし、自由恋愛、友愛結婚などの不法で不適当な表現を非難するのです。これらはすべて、
人間と人間の住む社会に明らかに害があると考えられるからです。性本能の正しい行使はあらゆる人間の当然の権利であり、まさしくこの目的のために結婚の制度が確立されているのであります。バハイは性的衝動の抑圧ではなく、その調節と制御を信じるものであります。（ショ－ギ・エフェンディから個人の信者にあてられた手紙より、9/5/38：「和合への道」、p. 38）
152. 結婚以外に性本能の合法的な表現方法があるかどうか、というあなたの質問に関して。バハイの教えによれば、合法的に結婚した者同士以外の性行為は合法でない、と考えられます。結婚生活以外では性本能の合法的で健全な用い方はあり得ません。一方、バハイの若者は自制することを教えられるべきで、それが実行されると、概して性格と個性の洗練に有益な効果を及ぼすことは確かです。そして他方、若くて肉体的精力を十分保持している間の結婚が勧告、いや奨励されなければなりません。しばしば、
経済的要因が若いときの結婚への大きな妨害となるのは確かであります。しかしほとんどの場合、それらはただのいいわけにすぎず、あまり強調されるべきではありません。（ショ－ギ・エフェンディから個人の信者にあてられた手紙より、12/13/40：「和合への道」、p. 39）
153. 人が子供を育てるのはとても大切なことである。人が若いうちは、若々しい自己満足のためにその重要性を悟らないものだが、これは年をとった時に後悔のもととなる. . .この栄光ある大業にて、結婚した男女の生活は、天国における天使の生活――歓喜と精神的喜びに満ちた生活、調和と和合の生活、知的かつ肉体的友情――に似るべきである。家庭はきちんとし、整頓されてあるべきである。彼らの意見や考えは真実の太陽の光、空に輝く星のきらめきのごとくあるべきである。二羽の鳥のごとく、親善と調和の木の枝の上で、快い調べをさえずるべきである。彼らは常に歓喜と嬉しさで意気揚々とし、他人の心への幸せの源となるべきである。彼らは、同胞らに模範を示し、お互いに真の、また、誠実な愛を示し、彼らの家族の名声と栄光を公表するように、彼らの子供を教育すべきである。（アブドル・バハ：Bahá’í Marriage and Family Life、p. 30）
154. バハオラの教えによると、人間社会の構成単位である家庭は、神聖な不可侵性に応じて教育されなければならない。全ての美徳が家族に教えられねばならない。家族の全体性は常に考慮され、個々のメンバーの権利が侵されてはならない。息子や父親や母親、誰の権利も侵されてはならず、誰の権利も独断的であってはならない。ちょうど息子が父親に対して義務があるように、父親も同様に息子に対しての義務があるのである。母親や、姉または妹、そしてその他の家族のメンバーには特権があるのである。これら全ての権利や特権は保護されねばならないが、家族の和合は維持されねばならない。あるひとりの損傷は全ての者の損傷であり、各々の慰めは全ての者の慰め、ひとりの名誉は全ての者の名誉と考慮されるべきである。（アブドル・バハ：Bahá’í Marriage and Family Life、p. 54）
155. あなたと奥さんが経験なさっている問題を考慮するにあたって、あなたの家族の和合がその他のいかなる考慮よりも優先すべきである、と万国正義院は指摘します。バハオラは調和を世界へもたらすためにやって来られ、根本的な調和とは家族のそれであります。したがって、私達は、「信教」は家族を弱めるのではなく、強化するために意図されているのであると信じなければなりません。たとえば、大業への奉仕は、家庭への怠りを生じるべきではありません。あなたの家庭生活が調和的となり、あなたの家庭が、必要とする配慮を受けることが出来るように、あなたの時間を調整することが重要です。
バハオラはまた、協議の重要性を強調なさいました。解決策を追求するためのこの価値ある方法は、 大業の行政上の機関に限られていると考えるべきではありません。十分で率直な話し合いを用い、また、中庸とバランスの必要性の意識に活気づけられた家族協議は、家庭内の衝突解決のための万能薬ともなりうるのです。妻は夫を威圧すべきではありませんし、夫もまた妻を威圧すべきではありません。（万国正義院の代理から個人の信者へあてられた手紙より、8/1/78：Women、p.
31）
離婚
156. まことに、神は和合と調和を愛され、分離と離縁を忌み、
お嫌いになられる。（バハオラ：Bahá’í Marriage and Family Life、p. 8）
157. 以前は、ペルシャにて離婚は容易にかなえられた。過去の律法時代、人々の間では、取るに足らぬ事が離婚を引き起こしたものだった。しかし、神の国の光が輝き出すにつれて、魂はバハオラの精神によって活気づけられ、彼らは全く離婚を避けるようになったのである。ペルシャでは現在、調和を不可能にする強制的な理由がない限り、離婚は友人達の間では起こらない。そのようなまれな状況下においては、いくらかの離婚の場合もある。
さて、アメリカの友人達は、次のように生き、振舞わねばならない。お互いへの嫌悪のために彼らを強制的に分離させるようなことが起こらぬ限り、彼らは離婚を厳しく控えるべきである。もしそのような場合には、精神行政会の承認の上で別れることことが出来る。彼らは、それから辛抱して一年間待たなければならない。もしこの一年の間に調和が彼らの間に取り戻されなければ、離婚が実現される。夫と妻のちょっとした不和または不満が起きたために、
夫が他の女性と結ばれることを考えたり、または――どうかこのようなことはないように――妻もまた別の［女性の］夫の事を考えたりするようなことはあってはならない。これは、天の価値の標準と真の貞節に反することである。神の友人達はそのように生き、身を振舞い、他人を驚かすほどの人格と行動の優秀性を示さねばならない。夫と妻の間の愛は単に肉体的なだけであるべきではなく、いや、むしろ、精神的で神々しくあらねばならない。これらの二つの魂は一つの魂と考えられるべきである。単一の魂を分割するのは何と困難なことであろう！いや、その困難は大変なものであろう！
端的に言って、神の王国の基盤は特に夫と妻の間の調和や愛、一体性、そして関係と絆（きずな）に基づいていて、不和に基づいているのではない。もし、これらの内の一人が離婚の原因となるなら、その人は疑いの余地なく大変な困難に落ち込み、恐ろしい災難の被災者となり、深い後悔をするであろう。
（アブドル・バハ：Lights of
Guidance、p. 294）
158. 離婚に関しては、守護者は、それは好ましくなく、反対され、神のお気に召さない、と述べられました。行政会は、全ての友人達が十分に思い出させられるように、これに関してアブドル・バハの筆から示された全ての事を友人達の間に広めなければなりません。離婚は、精神行政会の承認と許可を条件とします。行政会のメンバーはそのような問題において各々のケースを自主的に、また、注意深く調査し、取り調べなければなりません。もし、離婚への正当な根拠があり、和解は全く不可能で、反感が激しくその除去が可能でないとわかったらならば、行政会は離婚を許可することが出来ます。（ショーギ・エフェンディからイラン全国精神行政会にあてられた手紙より、7/7/38--ペルシャ語からの英訳より--：Lights of Guidance、p. 295）
8. アルコールと薬物
159. 知性ある者が、知性を奪ってしまうような飲料を飲むことは禁ぜられている。彼にとっては、あらゆる無頓着で疑い深い者らと同じ行いをするのではなく、人間にふさわしいことに従事するのが似つかわしい。
（バハオラ：Unrestrained as
the Wind、pp. 114-115）
160. 汝ら、神を畏れよ、おお地上の人々よ。そして、われがわれの書簡で言及したワインを、人間が飲むワインと思うなかれ。それ［後者］は、人間の知性を消滅させ、人間性を堕落させ、物の見方を変え、純潔性を汚してしまうのである。われが意味したものは、誠に、神、神に選ばれたるものら、そして神に愛さるる者らへの人間の愛を強くし、また、心の内に、神の火と愛、神の賛美と賞賛を心に生じるようなワインのことである. . . （バハオラ：Unrestrained as the Wind、p. 115）
161. アルコール飲料の使用については、アグダスの書によれば、強い飲料と弱い飲料の両方とも禁止されている。この禁止の理由は、アルコール飲料は理性を失わせ、肉体の衰弱を引き起こすからである。もしアルコールが有益であるならば、それは人間の努力ではなく神の創造によって世界へもたらされたことであろう。人間に有益なものは全て創造内に存在する。今では、アルコール飲料は有害であると医学的・科学的に証明され、立証されている。したがって、書簡に記されている『われは、天地にある全てのものを汝のために定めた』ことの意味は、神の創造に応じるもののことであり、有害なものを指しているのではない。たとえば、毒は神の創造の一つであるが、神は毒を人間のためにお創りになったから、習慣的に使うべきだとは言えない。しかし、強いアルコールが、医者によって患者のために処方され、その使用が必要であるならば、それは指導通りに使われてもよいのである。（アブドル・バハ：The Individual and Teaching、p. 43）
162. アルコール飲料や麻薬の使用については、『ケタベ・アグダス』の中ではっきりと禁じられているということを知っていただきたいと守護者は望んでおられます。阿片（あへん）は、疑いなく禁ぜられています。しかし、喫煙については、許可はされてはいるけれども、不賛成の意が表されています。神聖なる書において説明されておらず、提起されうる他の様々な詳細については、将来の万国正義院[7]によって注意深く考慮され、遂行されなければなりません。万国正義院は、信教の神聖なる書においてはっきりと啓示されていない全ての事柄について法律を制定する権限をバハオラによって与えられた機関です。（ショ－ギ・エフェンディの代理から個人の信者へあてられた手紙より、12/27/33：Lights of Guidance、p. 258）
163. 医学的治療のために処方される時以外は、バハイは、LSDやペイオーティーや同様な物質を含めて、幻覚剤を使用すべきではありません。また、その様な物質を使用する実験にも関わるべきではありません。
私達は、バハイの文書の中にマリワナに関する直接的な言及を見つけてはいませんが、この物質はハッシシを作るために使われる、大麻の軽い品種と考えられているものからできているので、ハッシシについての、アブドル・バハのアラビア語の書簡からの翻訳をあなた方にお伝えします。
ハッシシについて、汝は、あるペルシャ人達はその使用に慣れてしまったと記した。全く驚いたものだ！これは全ての麻薬の内で最悪のものであり、それを禁止することは明白に啓示されているのである。それを使用することは、思考の崩壊と、魂の完全な麻痺（まひ）を引き起こす。地獄の樹の実を求め、それを食べることによって怪物の特質を現すことを誰が出来よう？人はいかにしてこの禁ぜられたる麻薬を使用し、そうして御慈悲深き御方の祝福を失うことが出来よう？. . .
アルコールは知性を消耗し、人に愚かな行動をなさせるが. . . この邪悪なハッシシは知性を消滅させ、精神を凍結させ、魂を硬直させ、肉体を衰弱させ、人を欲求不満と当惑の状態に落とし込んでしまうのである。
（万国正義院からハワイ諸島全国精神行政会にあてられた手紙より、11/11/67：Unrestrained as the Wind、pp. 118-119）
164. アルコール飲料を販売する店をバハイが所有することが出来るか、また、バハイはバーや居酒屋で働くことが出来るかどうかをお尋ねになった6月13日付けのあなたの手紙を私達は受け取りました。
さしあたり、友人達はこれを良心の問題として考慮するべきで、また、アルコール飲料の販売、 または、 アルコール飲料の販売に関わる職に従事することは、
バハイの法律における禁止の精神を犯すことになるので、それは避けるべきであります。（万国正義院からスペイン全国精神行政会にあてられた手紙より、8/4/64：Lights of Guidance、p。258）
165. ブランディーやラム酒などといったアルコール飲料によって風味をつけられた食品は、
アルコール性飲料と同じ部類に入るかどうか、したがって信者達はそれらを避けるべきかどうかという貴方の質問に関して。守護者は、全ての友人達に、その様な食品や飲料は厳しく禁ぜられていることを知って欲しいとおっしゃいました。（ショ－ギ・エフェンディの代理から個人の信者へあてられた手紙より、1/9/39：Lights of Guidance、p. 259）
166. 上に述べた引用により、バハイの機関によって正式に主催された全ての行事においては、または、ホストが大業の代表者として振舞う全ての行事においては、アルコールは出されるべきではありません。個人の家庭において、または、営業や職業活動の成行き上において、
バハイ達がアルコール飲料をバハイでない人々に出すかどうかはバハイ自身の良心に任せられていますが、バハオラによって命ぜられた禁止に従順であるべき義務とは非常に強いものです。（万国正義院からイギリス諸島全国精神行政会にあてられた手紙より、2/8/68：Lights of Guidance、p. 259）
9. 陰口・嘘
陰口をせぬこと
167. その探求者はまた、陰口をはなはだしい誤りと見なし、自分自身をその領土から離しておくべきである。なぜなら、陰口は心の光を消し去り、魂の生命を消滅させるものなれば. . .（バハオラ：Gleanings from the Writings of Bahá’u’lláh、CXXV、p.265）
168. おお人の子よ！汝自身罪人である間は、他人の罪をささやいてはならない。
汝この命令にそむくならば、呪われん。われこれを証言す。（バハオラ：「隠されたる言葉」、アラビア編、#27、改訳）
169. おお移住者らよ！舌はわれを語るために、わが立案せしものである。悪口をもって、それを汚してはならない。汝らわれの火によって襲われた時は汝ら自身の過ちを思い出し、わが創りし者等の過ちを思ってはならない。汝らは総て自身を他の人々より一層よく知る故に。（バハオラ：「隠されたる言葉」、ペルシャ編、#66、改訳）
170. 汝は目標について書いた。これらの目標、特に陰口を防止することはなんと祝福されたことか！われは汝がそれについて確信することを望む。というのも、最も重大な罪は陰口であるから。それが神の信者の口から発されるときはとりわけそうである。もし、陰口の戸が永久に閉められるような手段が考案され、神の信者の一人一人が他人の賞賛のために口を開いたとしたら、聖なる御方バハオラの教えは広まり、心は啓発され、精神は栄光を与えられ、人間の世界は永遠の非常な幸福に達するであろう。
神の信者らが陰口を完全に避け、めいめい他人を心から誉め称えること、もし、ある人が一言陰口をたたいたなら、彼は全ての者の間での不名誉となるほどまで、陰口は神の怒りの原因であると強く信じることを、われは望む。なぜなら、人間の最も憎しむべき特徴は（欠点の）あら捜しであるのだから。人は、人々の邪悪な属性を暴露するのではなく、賞賛さるべき特質を示さなければならない。友人達は人々の欠点や短所を見逃し、また、欠点ではなく美点のみを語らねばならない。
聖なる方キリスト――わが生命が彼へ捧げられんことを！――がある日、使徒達といっしょに、死んだ動物の死体のそばを通りかかった時の話がある。彼らの一人がこう言った、
『この動物は何と腐敗してしまったことか！』 他の者はこう叫んだ、 『何と奇形したことか！』 また一人、 別のものが叫んだ、 『何たる悪臭だ！なんと痩せこけて見えることか！』
しかし、 キリストはこうおっしゃった――『その歯を見てみよ！何と真っ白いことか！』キリストが、その動物の欠点を全くご覧にならなかったことを考えよ。いや、むしろ、彼は十分に捜し、その白い歯を見つけられたのである。彼は歯の白さのみを見られ、その死体の奇形や、その器官の分解や悪臭はお見逃しになったのである。
これが、神の国の子らの属性である。これが、真のバハイの振舞いと態度なのである。われは、全ての信者達がこの深遠なる地位に達することを望む。（アブドル・バハ： Ｍ・Ｇ・スキナー博士への書簡より、8/12/13： Lights of Guidance、pp.73－74またはStar
of the West、Vol. IV、No. 11、p. 192）
171. 私達は、一つの人生にのみ責任があります。それは、
私達自身の人生です。私達は、『われわれの天の父が完璧であるように完璧である』ことからは、ほど遠いのですが、自身の人生と人格を完全にする仕事に全注意力、全ての意志力、そして全エネルギーを要するのです。そしてもし、他人を正し、他人の欠点を治すことに注意とエネルギーを取られたら、私達は貴重な時間を無駄にしていることになります。私達は、それぞれ、運営すべき自分のチームと、操作すべき自分の鋤（すき）とを持った農夫のようなもので、自分の畦（あぜ）をまっすぐに保つためには、自分の目標から目を離さず、自分自身の仕事に専念しなければならないのです。もし他の人がどうやっているかを見て、彼らの鋤（すき）の耕し方を非難するために、あちこちへと目を向けるなら、自分自身の畦（あぜ）は必ず曲がってしまうでしょう。（ショ－ギ・エフェンディの代理から個人の信者へあてられた手紙より、5/12/25：Lights of Guidance、p. 75）
嘘をつかぬこと
172. まことに、正直は世界の全てのものへの平穏の扉であり、慈悲深き御方の存在からの栄光の印である。そこに到達する者は皆、富と裕福の宝物に到達したのである。正直は、人類の安全と平穏への最も偉大な扉である。あらゆる事柄の安定は常にそれに依存し、名誉と栄光と裕福の世界はその光によって照らされているのである. . . （バハオラ：Bahá’u’lláh and the New Era、p. 85）
173. おお、バハの人々よ！正直は汝らの聖堂をおおう最善の衣（ころも）であり、汝らの頭（かしら）を飾る最も華麗なる王冠である。全能な司令官である御方の命令により、それを固守せよ。（バハオラ：Bahá’u’lláh and the New Era、p. 85）
174. 正直は、人類のあらゆる美徳の基盤である。正直なしでは、全ての世界における進歩や成功は魂にとって不可能なのである。この神聖なる属性が人間の内に確立されるとき、他のあらゆる神の属性もまた実現されるであろう。（アブドル・バハ：Bahá’u’lláh and the New Era、p. 85）
175. あらゆる者が、汝らの言葉は、仕事中も個人の時間でも、信頼でき、確信できる言葉であると知ることができるよう、真実と正直の光を汝らの顔から輝き出させよ。自分を忘れ、全体のために働くがよい。（アブドル・バハ：Bahá’u’lláh and the New Era、p。85）
10. 他の宗教団体との関係
他の宗教団体との関係
176. バハイでない宗教団体での会員資格について。大業の顕著なる原則の熱心な、
又、誠実な支持者でありたいと望むバハイは、バハイでない宗教団体の正会員になることはできないという、一般的原則を再強調したい、と守護者はお望みになります。これは、あなた方の行政会や個人の信者達への通信ですでに宣言された原則です。なぜなら、そのような行為は必ずや、（バハイ）信教の教えと法律を部分的に受け入れるだけで、信教の独立的な地位を完全に認識していないことを意味し、したがって、信教の真理に対する不忠実な行為に等しいからです。その根本的前提の大部分において、バハオラの大業は、すたれた宗教的信条や儀式や制度とは全く異なっているということは明らか過ぎますから。バハイであり、同時にまた別の宗教団体の会員資格を得るということは、誠実で、論理的な心の持ち主である者には到底受け入れられない、矛盾した行為にすぎません。バハオラに従うということは、バハオラの教えのいくつかを受け入れるが、
残りは拒絶するという意味ではありません。（ショ－ギ・エフェンディの代理によって書かれた手紙より、6/15/35：Unrestrained as the Wind、pp. 160－161）
177. 私達は、バハイとして、
教会や政党に加入してはなりません。しかし、あなた方がこれについて瞑想する時、あなた方自身もその英知がわかると彼は確信なさっておいでです。私達バハイは、偽善者、あるいはその主張において不誠実な人々として知られるわけにはいきません。そのために、私達はバハオラの信教と通常の教会の教義の両方に賛成することは出来ないのです。教会は、イエス・キリストの到来を待っています。私達は、キリストは父の栄光において再びやって来られた、と信じています。また、教会は、私達がバハイとして受け入れられない教義を説いています。それには、様々な宗派による様々な教義があります。たとえば、（キリストの）肉体的な復活[8]や告解［罪の告白］34の教義があれば、ある宗派では（マリアの）無原罪の宿り35を否定しています。つまり、私達バハイが全面的に受け入れられると正直に言える教義を教えるキリスト教会は、今日ないのです。したがって、教会のメンバーとして居残ることは私達にとってふさわしくありません。というのも、私達は偽りの見せかけでそうするからです。したがって、私達は私達の教会から脱退すべきです。しかし、望むならば、
教会のメンバーや牧師らとの交際を続けるべきです。
キリストへの私達の信仰は、バハイとして、その性質においてとても確固とし、とても不動かつ高遠なので、私達のようにキリストを愛し、あがめ、キリストに信念を持つキリスト教徒は非常に少ないほどです。私達が私達自身を分離させるのは、教会の教義や信条からのみで、キリスト教の精神からではありません。（ショ－ギ・エフェンディの代理からウィーンのバハイ達へあてられた手紙より：Lights of Guidance、p. 121）
178. 守護者があなた方へすでに通信なさったように、教会にいまだに加盟しているけれども、
自分自身を実践するバハイであると考えるあらゆる牧師に、教会から公然と脱退するように尋ねるときが今やって来た、と守護者は感じておいでです。これは、同僚の聖職者や親族や世間の意見を勇敢にも否定し、高い官職の地位から身を引かれた、大業の翼成者であり前助祭長であるタウンシェンド氏の模範に従うことであります。バブを最初に受け入れた人々の多数は聖職者達であり、その行為のために殉教を遂げたということを友人達が悟るとき、彼らが信じる父なる御方の王国へ公然と集まることはたいした要求ではないと思われます。彼らは、その王国の到来のため教会で人々に祈るように勧めることはもう続けられないわけですから。（ショ－ギ・エフェンディの代理から米国全国精神行政会へあてられた手紙より、7/19/56：Lights of Guidance、p. 122）
179. 真に啓発された聖職者達の多くが将来必ず、バハオラの加護を求めるであろうとわれわれは期待し、信じています。ちょうど、私達の信教に人類の救済が見出せず、むしろ自分自身の名声と地位が脅かされていると感じる人々による信教への激しい猛反対があることも私たちは知っているように。（ショ－ギ・エフェンディの代理から信者のグループへあてられた手紙より、7/6/42：Lights of Guidance、p. 123）
180. 10月25日付けのあなた方の手紙を受け取り、バハオラを受け入れるが、親たちが教会からの脱退に強く反対しているという若者達の問題について、私達は同感します。親たちが脱退に反対し、そうすることを若者達が主張することが家庭の和合を弱めるというような場合においては、その若者達が21才になるまで脱退を延期することが許されています。これはもちろん、バハイ共同体へ受け入れられるかどうかには影響を及ぼしません。あなた方が述べられるように、今こそ、そのような新しく［信仰を］宣言した信者が、できる限りのディープニングと確証を必要としている時なのです。（万国正義院からドイツ全国精神行政会への手紙より、11/6/72：Lights of Guidance、p. 123）
181. 成熟の歳に関しては、バハイ行政機構の秩序における選挙権は、信者が21才になる時に得られますが、その時点を、バハイ共同体のメンバーとしては保つことの出来ない他の宗教組織とのつながりを終える時点とすべきでしょう。要点は、家族の和合のために、教会からの脱退については若者にある程度の期間の譲歩が与えられている一方、幾らかの困難や不便を犠牲にしてでさえも、バハイとしての必要条件に従うよう、バハイの若者だけでなく、全ての信者達にそうすることを勧めるよう、あらゆる努力がなされるべきです。（万国正義院からイギリス全国精神行政会への手紙より、2/11/73：Lights of Guidance、p. 123）
182. 教会の問題について。タウンシェンド博士の記事は幅広く普及され、使用されるべきです。一般の教会に対する人々の態度がどうであれ、それは私達のバハイの態度とは全く関係なく、タウンシェンド博士はこれを勇敢に述べられました。そしてそれは、彼の以前の地位を考慮すると重みのある発言です。（ショ－ギ・エフェンディの代理から米国全国精神行政会へあてられた手紙より、8/18/49：Lights of Guidance、p. 124. タウンシェンド博士の記事はThe Old Churches and the
New World Faithのことで、パンフレットとして発行されている）
「罪の告白」（告解）[9]
183. 罪人が神以外の全てのものから全く離脱し、解放されているとき、彼は、神からの許しと容赦を請うべきである。人間の前における罪や破戒の告白は許されていない。なぜなら、それは決して神の許しのためにはならなかったし、またこれからもならないから。さらに、人前でそのような告白をすることは、人の屈辱と卑下という結果を生み出し、神――その栄光、高遠なれ――は神の僕らの屈辱をお望みにはならない。まことに神はあわれみ深く、慈悲深き御方である。罪人は、彼自身と神の間において慈悲の大洋より慈悲を請い、寛大の天から許しを請うべきで［ある］. . .（バハオラ：Tablets of Bahá’u’lláh、p. 24）
184. 告白の問題について、守護者の秘書は彼に代わって、ある個人の信者にこう書きました――『カトリック教徒らが彼らの神父にするように、私達の罪や欠点を人に告白したり、または、ある宗派がするように人前で告白することは、私達には禁ぜられています。しかし、もし私達が、あることについて間違っていた、または、性格に欠点があると認めたいと自然に欲し、他の人の許しや容赦を請うとしたら、自由にそうすることが出来ます。しかし、私達が強制的にさせられる必要はないことを、守護者は指摘なさりたいのです。それは個人次第なのです。』（万国正義院からカナダ全国精神行政会への手紙より、3/19/73：Lights of Guidance、p.138）
11. 遺書・葬儀・埋葬
遺書
185.あらゆる人には、遺書を書く義務が命ぜられている。遺言者は、この文書を「最大名」で飾り、神の啓示の夜明けにおける神の単一性を証言し、それから、望みに応じて、賞賛さるべきことを述べるべきである。そうすることにより、その文書が、啓示と創造の両王国において彼にとっての証言となり、最高の保護者、忠実なる御方、の主と共にある宝となるのである。（バハオラ：「ケタベ・アグダス」、第109段落）
葬儀
186.正式なバハイの告別式は、
信者のためにのみ催されるべきですが、もし頼まれたら、バハイでない方の告別式でバハイの祈りを唱えること、また、バハイが式を司ることに問題はありません。（ショ－ギ・エフェンディの代理から米国全国精神行政会にあてられた手紙より、7/20/46：Lights of Guidance、p.160）
187.バハイの告別式に関して。それは非常に簡素で、埋葬の前に読まれることになっている会衆の祈りによってのみ成り立っています！. . . あなた方の全国精神行政会は、このことにおいて、いかなる画一的な手順または儀式が採用されたり、 友人達に押し付けられないように、多大な注意を払うべきです。この危険は、バハイの礼拝に関する他の場合と同じく、一定の方式または融通の利かない儀式や慣習が信者達の間で起きてくるかも知れないということです。簡素さと柔軟性を最大限、守るべきです. . .（ショ－ギ・エフェンディの代理から米国とカナダの全国精神行政会にあてられた手紙より、1/10/36：Lights of Guidance、pp.160-161）
188.「故人のための祈り」は、バハオラの『瞑想と祈り』［Prayers
and Meditations］の第167番にあります。それは、会衆で唱えられるべき唯一の必須の祈りです。それは出席している会員が起立している間、一人の信者によって唱えられることになっています。この祈りを唱える間、ゲブレの方へ向かう必要はありません。(Synopses and Codification of the Kitab-i-Aqdas、 p. 58)
埋葬（土葬）
189.火葬についてのあなたの質問に関してですが、バハイの法律は土葬を規定しています。バハオラの「最も神聖なる書」に含まれている法令が、この法律を明白にします。ショーギ・エフェンディは彼の代理によって、
1955年に個人の信者あてに書かれた手紙の中で、アブドル・バハも『土葬は自然であり、守られるべきであると説明なさいました』と述べてあります。ショーギ・エフェンディが言及なさった師の説明は、師が書かれた書簡に見つけることが出来ます。それらの一つは、『西の星』［Star of the West］の第11巻、第19号の317ページに出版されていて、そこから私達は引用します。
汝の手紙は受け取った。時間の不足のために、われは返事を簡単に記す。人間の肉体は徐々に形成されたものであるが、それは同様に徐々に分解されねばならない。これは現実と自然の秩序、そして神の法に応じるものである。もし、
それが死後に焼かれる方が良かったとしたら、まさにその創造において肉体は死後に自動的に火がつけられ、焼きつくされ、灰になってしまうように計画されたことであろう。しかし、天の法令によって明確に述べられた神の秩序は、死後、この肉体はある段階から、前とは違った段階へと移されるということである。そこで、世界に存在する関係に従って、それは徐々に他の要素と混成し、混合し、様々な段階を経てやがて植物界に到達する。そこでは植物や花に変わり、最高の楽園の樹へと発達し、芳香に満たされ、そして美しい色になるのである。
火葬は、それがそれらの変化に達するのを急速に抑制し、その要素を急速に分解するために、これらの様々な段階への変化が阻止されるのである。
私達の肉体が、その創造者によって地球にある要素で構成されていること、また、創造者の法則の整然とした過程を通して、
生存物の形成のために断続的に使用されているということを理解する時、私達の肉体が徐々に分解される過程を通過する必要性を理解することが出来ます。私達は、肉体を、地球上の生活を通しての旅に使い、目的地に達したらもはや必要ではなくなった乗り物に例えることが出来ます。死ぬ時、人間の真の、そして永遠なる自分である魂が神の領域へと舞い上がるために、その肉体の衣（ころも）を捨て去るのです。（万国正義院から個人の信者への手紙より、6/6/71：Lights of Guidance、pp. 156-157）
190. 埋葬の法律に関して、万国正義院は、現在、
西洋の信者達に義務的である法律の次のような部分に、あなた方が声明をしぼることを提案します。
（１） 死体は土葬されねばならず、火葬されてはならないということ。
（２） 「故人のための祈り」は、十五歳、 またはそれ以上の信者のために唱えられるべきであるということ。これはあなた方もご存じのように、バハオラの『祈りと瞑想』［Prayers and Meditations］の第67番のお祈りのことです。
（３） 死体は、死亡の場所から一時間以上輸送されてはならないということ。輸送の方法は指定されてありませんが、時間は一時間を越えてはなりません。
（万国正義院の代理からエクアドル全国精神行政会にあてられた手紙より、12/3/75：Lights of Guidance、p. 157）
191. 死亡の場所から一時間の行程に関する、
バハイの埋葬の法律に関する1978年6月20日付けのあなた方の問い合わせへの返答を伝えるように万国正義院は私達に指示なさいました。
死亡の場所は、信者が亡くなった都市または町とみることができ、従って、一時間の行程は市の境界線から埋葬の場所までというように計算できると正義院は助言なさいます。しかし、バハオラの法律の精神は、人が死ぬ場所の近くに埋葬されるということであることを心に留めておかなければなりません。（万国正義院の代理からエクアドル全国精神行政会にあてられた手紙より、7/9/78：Lights of Guidance、p. 159）
192. バハイの埋葬などに関して、あなた方がお尋ねになる質問について。現在の所、これらの事柄についての制定が、私達の目の前にある最高の仕事から注意をそらすかも知れないので、守護者はそれらを強調なさっておりません。しかし、返事は次の通りです。バハイの教えに基づくと、死体が防腐保存されるべきでないことは明らかであるように思われます。埋葬は、死亡の場所から一時間の行程以内において行われるべきです。死体の埋葬のための準備は、（それを）念入りに洗い、白い布、出来れば絹に置くことです。死体を科学研究のために科学研究所に引き渡すことに関しては、教えの中に何も言及がありません。従って、万国正義院がこの事柄について法律を制定するまでは――もしそうすることがあれば、ですが――、個人は自分の望み通りにすることが出来ます。教えの中には、（亡くなられてから）埋葬するまでの時間に関する規定はありませんが、東洋での慣習は、亡くなった人を死亡の時刻から24時間以内、ときにはもっと早く埋葬することです。（ショ－ギ・エフェンディの代理から信者へあてられた手紙より、4/2/55：Lights of Guidance、p. 157）
193. 死体を医学のために引き渡すことの問題点は、教えの中に何もありません。私達が規定すべきことは、火葬は私達のバハイの法律に反するので、私達は火葬されたくないということを望む、ということです。
多数の人々が、死体を研究のために医学へ委ねる準備をするので、あなたは、弁護士である友人を通して、または病院を通してどうやってそう出来るか問い合わせ、死亡の場合は自分の遺体を人類への奉仕のために使用して欲しいこと、また、バハイであるが故に遺体が火葬されず、死亡の場所から一時間の行程以上持って行かれないように要請することを規定した遺言書に必要な準備をなさるよう、彼は提案なさいます。
精神は、それが離れた後は肉体と何の結びつきもありませんが、肉体はかつて精神の聖堂であった故に、私達バハイはそれが敬意を持って取り扱われるようにすべきであると教えられています。（ショ－ギ・エフェンディの代理から信者へあてられた手紙より、3/22/57：Lights of Guidance、p. 155）
[1] コーラン 51:22を参照せよ。
[2] 訳注：ナビル著｢夜明けを告げる人々｣のこと。
[3] 教えの解釈をする権限を与えられた者、 すなわちアブドル・バハと守護者。
[4] 訳注：つまり、 頭を使う仕事。
[5] 訳注：バブの重要な書簡のひとつ。
[6] 訳注：次の世での生活。
[7] 訳注：手紙は1933年に書かれており、
万国正義院は1963年に設立された。
[8]訳注：キリストが十字架での処刑後、 肉体的に復活したという教義。
34訳注：神父の前で罪を告白し、許してもらうこと。
35訳注：処女マリアがキリストを身ごもったこと、
またそれはマリアにはアダムが犯した罪がないことを意味するという教義。
[9] 司祭に向かって罪の許しを得る制度