第2章                  シヨーギ・エフェンデイの手紙

第3章                   

T・アグネス・B・アレキザンダー嬢宛の手紙

(1923年〜1957年)

 

「敬愛する守護者は彼の貴重な手紙の中で私に絶えず増援を送って下さった。それは、私の心に喜びと力を与えてくれた。」とアレキザンダー嬢は書いています。

彼女自身の確信は別として、東洋に来て間もない頃の彼女に積極的な指導と方向を与えてくれた主な源泉は、ショーギ・エフェンディの手紙でした。守護者より最初に受け取った手紙(1923年12月2日付)について彼女はこう書いています。「手紙の終わりに彼の手によって書かれた言葉は、私を深く感動させたので、数日間私の心は喜びと霊感で一杯になり、神が彼に与えられた力を悟った。」

次に挙げるものは、守護者よりアレキザンダー嬢に宛てられた多くの手紙の中から抜粋したものです。それ等は「特に卓抜したパイオニヤ」としての彼女の役割にだけではなく、彼女が幾年も共に過し、非常に深く愛した日本人との関係にも明察を与えるものでした。

 

我が愛しい神の妹よ

我々の敬愛するショーギ・エフェンディに宛てられた貴女の手紙は、非常な励みになり、日本に於ける痛々しい災難のあと、アブドル・バハの偉大で、商貴なメッセージを広めるための新しい希望を、彼の中に生み出しました。あらゆるものが粉みじんに砕け、荒れ狂う火炎で灰となった都市のまっただ中で、主が貴女を安全に、無傷に守られたと云うことは全くの奇蹟でありました。これは、主が、貴女にかの遠隔の東津で、偉大な事業に着手し、それを完遂するように望まれた直接の証拠であるということを疑うことはできません。ショーギ・エフェンディは、彼が常々、非常に重要視されている日本に於ける大業の進展を非常に期待を持って待ち望んで来られました。

日本人は、真に進歩的な人々であり、バハイ信教の原理に含まれている緊要な教えは、彼等の注目を惹き、それに深い興味を示すでありましょう。貴

 

      1923年9月の関東大震災

 

女が日本に居られたことは、ショーギ・エフェンディの心に、常に慰めとなっていました。と云うのは、そこで貴女が熱心に、情熱をもって仕事に着手されたと言う事を十分に認識されていたからです。日本は今や貴女の不在を寂しく思うでしょうが、ショーギ・エフェンディは、貴女が何処に居られようと、この平和のメッセージを至る所で人類に広めるために、最大の努力をされるであろうと確信されています。その上、貴女が、かの有望な国に対する興味を捨てず、そこに不在中は彼等に励ましの通信を送って、貴女の若々しい草木を常に新鮮に青々と保つようにと望まれています。以上が、ショーギ・エフェンディの熱心な希望であります……。

 

守護者の肉筆で

我が深く敬愛する姉妹、アレキザンダー嬢の成功のために愛をこめたあいさつと祈りを捧げる。

ショーギ(1923年12月2日)

彼(守護者)はかの遠隔にある有望な国に於ける大業の発展のために貴女が将来貢献されるであろうとの大なる望みをいだいておられます。彼は、貴女の活動の進行具合と、貴女がバハオラの教えに興味を持たせた人々とについて頻繁に手紙をくれるよう望んでおられます。

土壌は非常に肥えているが働く人の数がきわめて少ないことから、貴女が日本に滞在することを延ばされるように、彼は特に懇願しておられます。

守覆者の肉箏で親愛なる貴い姉妹よ。

彼の道に於いて、最初の内は試練や障害物に逢っても落胆してはなりません。私は、それ等が除かれるように祈り、神の指導と力を、あなたのために懇願しましょう。聖域に於ける貴女の努力と、模範的奉仕に対する次の世界での報酬は、偉大なものであり又栄光あるものであります。

ショーギ(1927年7月16日)

 

我が親愛なる貴い協力者よ

貴女が日本に帰られることの重要性、いや緊急な必要性をいくら誇張しても誇張し過ぎる事はありません。そこで貴女が占めていた場所は空席であり、様々な、すばらしい機会が待っています。そこに在住する少数のバハイは活動を一新し、事業を強化するために育成と援助を必要としています。私は我々の敬愛する師によって貴女が導かれるように祈りましょう。師は貴女を非常に深い慈愛をもっていつくしみ、日本の次代をになう人々をこの神の啓示の光に導くよう貴女に強く望まれていました。

貴女の真の兄弟ショーギ

(1927年10目12日)

 

私の親愛なる貴い協力者よ

私は数知れない活動と用務に,没頭しながらも、常に貴女のことを考える時間と、私達の愛する大業のために貴女のされているあらゆる事業への感謝の気持を書き表す時間を見出します。日本に行く道がすぐに開け、貴女が貴女にとって非常に大切な仕事を、あの重要な領域で続けられるであろうと確信しています。

貴女の真の兄弟ショーギ

 

親愛なるオーガ夫人の不幸にあたって、私より最もやさしい兄弟としての同情を、彼女に伝えて下さい倣女の愛する御主人の奉仕は私の心に刻み込まれています。私は最も敬愛する御方の社で彼の為に心の奥底より祈りましょう。

ショーギ(1927年10月22日)

 

貴女が遂に日本に行かれる途中である事を知り、一安心しました。その地で、私達の心に非常に貴重である大業の発展を、貴女が見出されるであろうことを確信し、又祈るものであります。貴女の努力が最大限の成功をおさめて、かの有望な国の中心に強力な拠点を設立し得るように祈っています。

(1927年12月30日)

 

日本で貴女の先駆的で最も貴重な事業が再開されたことを知り、喜んでいます……。当地の信者を組識して、一つの地方バハイ精神行政会を設立するために、特別の努力をして下さい。その地方精神行政会を中核として、日本に於いて将来バハイ共同体が結成され、繁栄して行くようになるでありましょう。

(1928年3月13日)

 

開拓の仕事というものは、とにかく歩みが遅れがちではありましょうが、彼(守護者)はやがて開拓の段階を過ぎ、成熟して確固としたバハイによって構成されるバハイ行政会やグループが、現在あなたの通信しておられる孤立した人達に取って代わるであろうことを望んでおられます。

 

守護者の肉筆で

私の親愛なる協力者よ

東京の親愛なる友らに、私よりの兄弟としての愛情と、私達の愛する大業への奉仕に対する彼らの努力が成功するようにとの心からの絶えまない祈りとを伝えて下さい。敬愛するお方が、彼らを助け指導しようとする貴女の事業を援助し、かの国ではじめられた仕事を強化しようとする貴女の努力を一層強めて下さるよう祈ります。

貴女の幸いを祈る者・ショーギ

(1928年3月29日)

 

彼(守護者)は貴女の手紙に記されていたうれしいニュースを受けとり、大業についての記事がすでに新聞紙上にあらわれたことを知られ、非常に喜ばれました。学識と思慮のある読者の注意をひくために、同様の記事が、他の新聞にものるように貴女は恐らく努力されることでありましょう。勿論、貴女の究極の目的は、有能で、献身的で、進歩的なバハイ共同体の中核をそこに設立すること……にあるということを、ショーギ・エフェンディは確信されています。

 

守養著の肉筆で

私の親愛な、貴重なバハイの姉妹よ

 

貴女より定期的に、しばしば詳細に、報告を受けたいと思う熱望と、貴女のための絶えまない祈り、及びかの有望な国に於ける貴女の献身的で先駆的奉仕に対する私の誇りと満足感を、自ら貴女に伝えたいと思います。苦難・試練・不安及び心配が貴女の道を取り巻くでありましょうが、貴女は、貴女の信念を、決してゆるがせてはなりません。終局的には、貴女と貴女の後に続いて、その道を踏む者等によって、バハオラの主権が、その国に確固として打ち建てられ、遂には貴女の心の望みが満たされるよう望んで止みません。

貴女の真実の愛情深い兄弟ショーギ

(1928年5月20日)

 

私の親愛なる貴重な協力者よ

貴女の手紙は私の心を喜ばせ、私の仕事を力づけてくれました。彼が貴女を慈悲深く助けて、単に興味を持つだけの者らを信教の活発な支持者となし、彼らにバハオラの意義と地位を十分に認識させ、貴女の去られた後に彼等が忠実に効果的に仕事を続ける信者達の中核となるように、彼の社に於いて貴女のために懇願し続けましょう。これが貴女の為の熱烈な祈りであります。

貴女の真の友ショーギ

(1928年12目21日)

 

遠隔の地に於ける、大業の進展を聞くことは彼(守護者)にいつも大きな喜びを与えます。彼は、非常な熱意と絶えまない犠牲をもって、仕事に取りかかっている人達のために祈っておられます。そのような献身的な人々の活動は、疑いもなく、人間の歴史上に不滅の証跡を残すでありましょう。開拓の仕事は、常に最も困難で、最大の犠牲を伴います。そのような仕事のために、貴女が選ばれたことを神に感謝しなければなりません。師は、常に東洋の国々を、奉仕のための準備が整っている土壌と見なし、最初に種をまく者に大なる収穫を約束されました。

 

守護者の肉筆で

私の親愛なる貴重な協力者よ

貴女の手紙には、またもや、貴女を鼓舞して大業に奉仕させる不朽の献身的精神があらわれていました。貴女が、かの国にバハイ精神行政会を永久的に設立し、その拠点が東西両洋の行政会と密接で不断の接触を保つために、助けられるよう、再びかの聖なる神殿に於いて、祈りを捧げるでありましょう。

貴女の真の兄弟ショーギ

(1928年11月14日)

 

忍耐心と不屈の精神をもってなされる貴女の日本に於ける大業への奉仕、教育を受け啓蒙された人々の間に種子をまくと同時に、貧しい人々や盲目の人々にこの慰めと霊感をもたらす教えを伝えようとする努力、すべてこれ等の仕事は、守護者の心に深い満足と喜びをもたらしております。

(1929年4月19日)

 

彼(守護者)は、貴女がかの国にすばらしいバハイのグループを残されるようにと望んでおられます。一度彼らが単なる物質的進歩の空虚さを認識し、精神的刺激を望むようになれば、今日に於ける総ての霊感の源泉は、バハオラとその教えであることが分かるでありましょう。

(1930年1月5日)

 

彼(守護者)は、エッセルモント博士の著書の翻訳が迅速に進められるように心から望んでおられます。何故なら、適当な文献なしには、布教にあたって、真の進歩をなし得ないからであります。そして、この本は疑いもなく、今迄書かれたもののうちで教えを最も包括的に解説したものであります。しかしながら、文体はその本の主題にふさわしいものでなければなりません。そうでなければ、知識階級の人々には、訴え得ないでありましょう。

(1931年10目8日)

 

貴女が、ショーギ・エフェンディに送られたエッセルモント博士の本、百冊が無事に到着したことを、貴女に知らせるよう………彼は望んでおられます。この本は、確かに立派であり、その伝えている内容に全くふさわしいものであります。

今やこの仕事が完成した上は、守護者は、日本の友等に、それを国中に広め、何らかの精神的光明の源泉と、自らの教導と救済への助けとなるものを見出そうと熱望している探究者達の注意をひきつけるように、非常な努力をされんことを望んでおられます。

このような包括的な本が手元に配付される用意が出来たので、バハオラの教えは、たちまち広がるでありましょう。友等は、このこと臆識し、努力を結集して、教えを広めるために、今までに見ることのなかった方法を用いて立ち上がるべきであります。

 

守覆者の肉筆で

親愛な最も貴重な協力者よ

今日の午後、極度の喜びと感謝の念をもって、貴女より送られて来た本を、バージにあるバハオラの館の図書室に宛て送りました。それ等は、私自身の手によって新時代」の14の異った翻訳版と共に並び納められ、貴女の忍耐心、すばらしい努力、神の大業への模範的な献身を常に思い起こさせるでありましょう。それは、貴女がアブハの聖域に向かってつくされた歴史的貢献であります。東西両洋の最も重要なバハイ・センターに対して、一冊づつ送ることを勧めます。その効果は注目すべきものがありましょう。

貴女の真の兄弟ショーギ

(1933年2月11日)

 

・・・・・彼(守護者)は、私に、彼に代わって貴女に感謝し、日本に於ける大業への忘れ難い奉仕に対するつきない感謝を伝えるようにと指図されました。彼は貴女がホノルルに向かって出発することを決心されたと聞き、非常にじんでおられます。そのような訪問は貴女に休息の機会を与え、日本に帰られた時に、大業に対し、より良い奉仕が出来るであろうと、彼は確信されてるからです。自己犠牲にも常に限界があるはずであります。

 

守護者の肉筆で

親愛なる貴重な協力者よ

これらの遠隔の島々に於ける貴女の卓越した奉仕を限りなく感謝し、そう遠くはない将来に於いて、私達の敬愛する信教への奉仕に、貴女が多数の貴重な諸活動を続けられるよう、援助されんことを祈ります。貴女の名は、永遠に、日本に於ける信教の興隆とその確立とに結びつけられ、そして貴女の絶え間ない、すばらしい努力の記録は、いつまでも曇ることのない光と、日本の年代史の上に注ぐでありましょう。

貴女に感謝する真の兄弟ショーギ

(1933年6月8日)

 

貴女の日本への旅行計画の喜ばしいニュースは、かの国に於ける貴女の仕事が将来発展するという彼(守護者)の希望を特に強めました。貴女が合衆国へ出発して以来、低速でしか進んでいないように見える布教の仕事を、以前にも増して熱心に続行する用意のある友らを、貴女が日本に帰った時見ることができると彼は信じておられます。

守護者は、貴女の布教の旅行の成功を熱烈に祈り、その成果が、強力で活動的で、よく統一された信者の共同体が設立される迄、貴女の日本滞在を延ばされるように、励ます程のものであることを望んでおられます。これを目指す貴女の忍耐、不断で無私の努力は、十分で、永続的な結果を生み出すであろうと彼は確信されています。

 

守護者の肉筆で

親愛なる協力者よ

貴女の完遂されたすべてのことと、長年にわたって貴女が、実に見事に着手されて来た仕事を続けようとする決心に対しての私の深い感謝の気持を再び述べるために、私自身の手で、少々っけ加えたいと思います。貴女の心の真底からの望みをなし遂げるために、十分に導かれ、援助されることを信じまたそう祈ります。

貴女の真の兄弟ショーギ

(1934年11月1日)

 

ショーギ’エフェンディは又・日本に於ける貴女の将来の仕事に対して明るい望みを抱き、今度は、そう遠くない将来に、新しいセンターとグループをたくさん設立するための基礎を築く事に成功されるであろうと信じておられます。その目的のために、彼は熱烈にバハ朽に祈願し、バハオラの確証と指導により、貴女の仕事が祝福され、豊かにされ、持続されるであろうと確信をされています。

 

守覆者の肉筆で

敬愛する御方の大業を、貴女は、ゆるぎない誠実さと献身とをもって推進して来られた。貴女の多方面にわたる活動を祝福し続け、かの有望な国に於ける大業の基礎を強化する為に、貴女を援助されるよう祈ります。

貴女の真の兄弟ショーギ

(1935年4月17日)

 

彼(守護者)は、この日本への旅がすべて成功し、完遂された結果が、貴女を最高に励まし刺激するものとなり、これ等の極東諸国に於ける大業の将来に関してアブドル・バハの深く抱いてこられた望みをすみやかに、成功裡に実現されるのに役立つであろうことをし、から望んでおられます。勿論その基盤はまだ十分に整ってはいません。充実した、永続するものが達成される前に巨大な広報活動が必要であります。大工業の中心地ではそうでないとしても、少なくとも村落や田舎に住む人々は、師がしばしば述べられたように、精神的な気持があり、大業の示しているような健全で、霊感的なメッセージを吸収するのに、熱心であります。

(1935年7目6日)

 

ショーギ・エフェンディ……は、私に、貴女が同封の大業についての記事を日本の或る一流の新聞に発表されたことを祝うようにと望まれています。彼は、この重要な広報記事が有能な精神性に恵まれた少数の人々の注目を、教えに魅きつける役目を果たし、従って、日本中、広範囲にメッセージが浸透するための道を徐々に開くであろうと信じておられます。守護者の肉筆で親愛なる貴重な協力者よ貴女が大業のために行っている仕事が、はなばなしい効果をすぐに挙げないからといって失望してはいけません。貴女が非常に忍耐強く、献身的にまいておられる種子は、間違いなく発芽し、未来の世代で豊富な収穫を取り入れるでありましょう。師は、貴女の歴史的な奉仕を見守り、祝福されています。安心して下さい。

貴女の真の兄弟ショーギ

(1935年11月3日)

 

彼(守護者)は……貴女がかなりの数の著名な人々、及び特に若い日本の学生達と接触することに成功されたことを知り、真に喜んでおられます。

(1936年5月11日)

 

守護者は、私に「バハオラと新時代」の新しい点字版の出版に関する貴女の努力の成功を、心より祝うようにと望まれています。これは疑いもなく盲人のためのバハイ文献への最も貴重な付加となるものであります。

大業についてのこの新しい点字版の出版の準備に、苦心して骨折られた鳥居氏に、守護者よりの感謝の気持を伝えていただくようお願いいたします。

(1936年11月19日)

 

……守護者に代わって……日本に於ける大業の広まりと確立のために、非常な労苦と献身をもって、すばらしい活動をしておられる貴女への守護者の不変の感謝の念を、いままた貴女に伝えたいと思います。現在、貴女の成し得た結果が少いからといって失望してはなりません。極東での信教の発展に貢献するように、運命づけられている貴女の役割に関する師の約束は、早晩、元全に実現されるでありましょう。現在いかに暗く見えようとも、遠い将来は、限りなく明るいと云うことに自信を持つべきであります。

(1937年1月24日)

 

韓国と日本に駐屯するバハイの兵隊と、現地のバハイとの間の連絡を貴女がとったことを知り喜ばれました。これにより、その地方に大業がよみがえることを守護者は望み、祈っておられます。

(1946年6月3日)

 

日本人の信徒が健在で、今なお献身しているのを知るのは、すばらしいことであります。彼(守護者)は、貴女ができる限り、彼らを援助し、彼らの活動を励ますように望んでおられます。

(1946年7月23日)

 

彼(守護者)は、日本のバハイの友らの大業に対する献身を伝える吉報を受け取り、非常に喜ばれ、貴女のできる最も大きな大業への奉仕は、全力を尽くして彼等を激励し、援助することであると思っておられます。貴女の手紙や貴女が彼らに伝えるニュース、貴女が序々に彼等に送付し得る本等により、彼らは学ぶことができ、また大業の発展と最近の活動に関して知ることができるでしょう。

いわゆるバハイ学校は、某氏にとって賢明な計画ではないと、彼(守護者)は感じておられます。現在大いに必要とされることは、布教することであります。貴女の手紙の中で、このことを、彼と、その地方の他のバハイに銘記させ、彼らのための彼(守護者)の愛のこもった祈りを、彼らに伝えて下さい。

(1947年6月29日)

 

彼(守護者)は、貴女が日本に帰り貴女の以前の協力者達と逢い、新しくバハイになった人々の仕事を援助することができれば、すばらしいと思っておられます。

貴女の長年にわたる、この国との深いかかわり合い一この国は遂にバハイ世界共同体に開花し始めていますが一それはこの貢献により、相当の栄冠を授けられるでありましょう。そして彼は、貴女ができるだけ早く、そこに行く道が開けるようにと望んでおられます。

(1949年5目31日)

 

彼(守護者)は、貴女がようやく日本に行かれたことを、非常に喜ばれ、貴女が、そこに居られると云うことは、日本のバハイの友らにとって大変な助けであり、励みとなるであろうと考えておられます。

彼らは、貴とく、献身的な人達であるように思われます。そして、この長い年目のあと、貴女が、過去そこで忍耐強く苦労しながら過ごされた長い期間の後で、信教の木は深い根を下ろし、ようやく果実があらわれ始めているのを見て彼は喜んでおられます。

貴女と親愛なる藤田氏も又、あらゆる信徒にとって安全の箱舟である聖約についての友等の知識を深めるために、特別の注意をはらうべきである、と彼は思っておられます。

(1950年10月6日)

 

彼(守護者)は、貴女が決して落胆することなく、(日本の)バハイの友らに愛情を示し、彼らが聖約について、より深い理解を得るよう援助しつづけて欲しいと励ましておられます。

守護者は、鳥居氏が「かくされた言葉」の点字版を準備しておられることを聞き、喜ばれました。彼に守護者の感謝の言葉と愛に満ちた祈りを確信するよう伝えて下さい。

(1951年11月15日)

 

守護者は貴女が、あれ程辛棒強く、あれ程愛情深く骨を折って来られたか?国で、数多くの布教の機会を得ることができたことを知り非常に喜んでおられます。そして、貴女と、貴女がバハオラの信教に引付けている人々の為に彼は祈っておられることを確信して下さい。

(1952年5月22日)

 

守護者は、特に日本に於ける貴女の絶えまない信教への犠牲的奉仕を非常に評価しておられます。その国に大業力すばやく広がるように努力している日本の友人達が、成功することを祈っておられます。彼は特に京都に於ける貴女の仕事の成功のために祈りを捧げられます。彼は、貴女の日本のエスペラント提唱者との交際を通じて、多数の方が信教に導かれるように望みをかけておられます。

(1952年9月29日)

 

守護者は、神の大業への貴女の絶燗なし、奉仕に対して、誠に深く感謝しておられます。そして、貴女より日本での仕事の進行ぶりを知らされ、非常に喜んでおられます。

彼は10月、ニューデリーで催される国際布教大会に是非出席のプランを立てるよう貴女に強く勧めておられます。それから、貴女は、日本に帰るべきです。彼は、今は貴女が日本で仕事を再開する時だと考えておられるからです。

 

守護者の肉筆で

願わくは敬愛する御方が・貴女を常に祝福し、加し、支持し、長期間にわたる、貴女の歴史的貢献に豊かに報い給い、来たるべき日々に於いて、貴女がより豊富な貢献を成し遂げることができるよう許し給わんことを。

貴女の真の兄弟ショーギ

(1953年8月13日)

 

守護者は日本に於いて、信教の広まり具合を大変に喜んでおられます。彼は、10年聖戦の第2年目にもっと速やかに広がり、より多くのセンターが開かれるよう心から望んでおられます。

日本での信教の将来は、非常に重大であります。それは、現在、バハイが信教をある町に於いて布教し、発展させ、次に新しい地域に移るという事にかかっています。もしこれが熱心に続けられるならば、短期間に、日本のあらゆる地方に教導の光がもたらされるでありましょう。

(1954年5月3日)

 

彼(守護者)は、日本での仕事の進行ぶりを聞かれ、非常に喜ばれました。そして、彼は、貴女をいとおしく思い、又、師が貴女に奉仕するようにと、あれ程熱望された国に、貴女がもう一度帰られたことを非常に感謝しておられます。

彼は、森氏がこの世から去られる前に精神が啓発され、バハオラを受け入れるようにならんことを祈っておられます。このことを確信されるよう守護者は伝えておられます。

守護者は又、モンタージ家がバハイ・ホールとハジラ用に彼らの家を寄付された事を聞かれ、非常に喜ばれました。これが、その市に於ける確固とした精神行政会の基礎を築くための道を開くようにと望んでおられます。

(1954年5月5日)

 

彼(守護者)は、森氏が確固とした信徒として逝かれ、彼の葬儀そのものが、信教への貢献になったことを聞かれ、喜ばれました。彼は、森氏の魂と彼の愛する家族のために祈られるでありましょう。

(1954年5月8日)

 

彼(守護者)は、大業の翼成者のアジアの補佐員としての資格で、貴女が日本人のバハイの友ら及びその他の信徒間に、より大きな和合と熱心さを生み出すことができるようにと望まれています。

(1954年5月27日)

 

日本に於ける信教の発展は守護者にとって大きな喜びのもとであります。信教は実に、これらの鋭敏な心と感受性に富んだ人々の間で長足の進歩を遂げています。

(1955年3月1日)

 

彼(守護者)は、貴女がバハイとしての生涯を通じて常に示して来たと同じ忠実さと献身、同じ奉仕の精神、これらが、この偉大な名誉を受けられる資格になったのですが……をもって大業の翼成者としての勤めを貴女が果たされるであろうことを確信しておられます。

今や2人の大業の翼成者一1人は南太平洋、もう1人は北太平洋一の存在は、信者にとって激励のもとになることは疑いありません。その全域に於ける信教の驚くべき拡大から見て、貴女の奉仕はバハイの友らを鼓舞し、元気づけ、奮気して常に信教の前哨を拡張するように励ます上に大きな助けとなるでありましょう。

彼は聖なる社に於いて貴女を思い、貴女がいとおしく愛する大業に新しい形で奉仕するため、強められ、導かれ、祝福されるよう祈られます。

 

守護者の肉筆で

貴女は、全能なる御方のために、あれ程長い間、あれ程気高く、あれ程の献身を持って奉仕されてこられました。貴女が、彼の信教の信者らの中でこのような高い地位を占めるようになった今日、貴女のバハイ機構に対する、卓越した真に歴史的な奉仕の記録が、より豊かなものとならんために、全能なる御方が貴女の上に多々祝福を注ぎ、貴女を援助し給わんことを。

貴女の真の兄弟ショーギ

(1957年4月14日)

 

 


U・初期の頃(1922年一1931年)

日本のバハイに宛てられた手紙及び電報

 

アブドル・バハのもとにいる私の深く愛する兄弟姉妹よ。

この暗い日々、私は意気消沈し、悲嘆にくれてはいますが、今私達が逝去された師の、かの極東のバハイの友らの上にあれ程の確信をもって置かれた希望を思い起こせば、私の内部に希望がよみがえり、彼を失った陰うつさが追い払われるのであります。大戦の終末後、ほとんど2年間彼の付添人又は秘書として、あなた方や、アグネス・アレキザンダー嬢の嘆願書を彼の面前で開いた時はいつでも彼の顔がいかに輝かしい喜びに変わったかを、ありありと思い起こすのです。私が彼に読み上げたほとんどすべての嘆願の終わりに、彼はかの国に於ける大業の将来について何という約束を私達一同に与えられたことでありましょう。今ここで、それらの中で最も強調され、最も霊感に満ちた言葉を述べてみます。これらは、私の耳に今だに鳴りひびいている彼の言葉そのものであります。一「日本は瞭原の火のように燃えたつであろう。日本は神の大業を広げるのに、最も驚くべき能力に恵まれている。日本は他の国(彼はその国の名を述べられたが現在は秘しておくようにと命じられた)と共に、世界がやがて目撃するであろう人類と国々の精神的目覚めに、先駆者としての役割を演じるであろう。」

又、他の機会に何と鮮かに私はこれを思い出すことでありましょう一一彼は体力の疲れから目をとじ、椅子にもたれかかりながらも、手を振り友らの前で力強く朗らかに、こう言われました一「ここで我々は平穏に、静かに、じっと座っているが、眼に見えない御方の御手は種々の国々で、常に活発に活躍し勝利を得つつある。日本のように遠い国に於いてでさえも。」と。

私の親愛な確固たる友等よ!今こそ、あなた方と私達は、和合、奉仕、確固不動さ、勇敢さによって、師が生涯を通してあれ程までに苦心され、あれ程たゆまず、私達の心に燃やしっけられた精神を示す時であります。今こそ私達は、彼の私達への愛、信頼、希望にこたえるため、身をもって証明する時であります。日本は燎原の火のように燃え立つであろうと言われました。彼の約束の実現を遅らせるようないかなる行為も、我々は避けなければなりません。いや、私達の奉仕、協力、努力によって、この栄光の日の実現を早めようではありませんか。

〔アブドル・バハに〕先立たれた聖家の婦人達にとっては、かのすばらしい遠隔の地より届く知らせはどんなものであれ、安らぎと壮快な喜びをもたらすものであります。彼女らは皆、師がかの国に於ける大業の未来について話されたことを知っております。彼女らは皆、その国に急速な変化、つまり、その物質的進歩発展よりも、もっと急激な驚くべき精神的進展が起こることを期待しております。と言うのは、神の力は日本人の才気ある心よりも、もっと偉大な驚異を成し遂げ得るからであります。彼女らはこの事を確信しております。何故なら、師は一度ならず、これ等の能力ある人々の性格に隠されている精神的潜在能力について、話しておられるからであります。彼女らは皆、将来、あなた方の手紙がもたらすであろう喜ばしい知らせを、熱望をもって待っております。

私達は皆、あなた方について、あなた方の少さいが発展しつつあるバハイ共同体について、人数、会合、活動、困難、計画、日本中及び近隣の島々に於ける信徒の分布状態について、もっと知りたいと深く望んでおります。私達は三つの聖なる社で最も熱烈に、特別の態度で、あなた方のために祈り、私達全員を庇護される師が、彼のために行われるあなた方の仕事を指導し、支持されるように懇願しましょう。

私達の兄弟、アブドル・バハの愛する者らが彼のなきあと、成し遂げている、また成し遂げるであろう努力と勝利について、あなた方が知ることができるように、バハイ世界の異なる地方より受け取るあらゆるニュースを怠ることなく必ずあなた方に送りましょう。

今日バハイ世界の先頭にある国、ペルシャはその中心地テヘランを通じてあなた方全員と通信をかわすであろうと私は確信しています。それにより、私達の敬愛する御方が、あれ程望んでおられた、東西両洋が一体になることが可能となるでありましょう。

私達の愛する姉妹、アグネス・アレキザンダー嬢が、藤田氏に書かれた手紙は、私達に大変な喜びを与え、毎夜アブドル・バハが生前友等と接見面談された同じ室で、彼の友等の悲しい集りの席で読まれました。

常にあなた方の喜ばしい便りを待ちつつ、

彼の愛と奉仕に身を捧げるあなた方の忠実な兄弟

ショーギ(1922年1用26日)

 

日本の信者へ一アグネス・アレキザンダー気付。

元気回復し、心強まった私は、今やあなた方にはるかな大洋を隔てて、バハの大業のために兄弟としての協力の手をさしのべます。

ショーギ

(電報、日付1922年12目15日)

 

親愛なる友らへ。極東に於けるアブドル・バハの選ばれし人々よ!

私が長期間にわたる隠退と瞑想を終わって、この神聖なる環境にもどった時、最初に考えたことの一つは、バハオラの聖なる大業のために、遠隔の地で骨折り、苦労している私の協力者達の安寧と精神的幸福とを、たずねる事でありました。あなた方が健康で幸福であり、満足し、決然と、辛棒強く、将来に希望を持っておられることを知った時の喜びは、何と大きなものであったでしょう。

私の突然の奉仕活動の分野からの引退が、あなた方をして、その活動を思いとどまらせることも、大業への愛情をこめた希望をそこなうことも、大業のために決然として立ち上がろうとする決心をゆり動かすこともない、ということを私は絶対に疑いませんでした。何故なら、私達の敬愛する師の言葉が、あなた方の生涯にもたらした消すことのできない影響一忠実さと確固さ一を私は良く知っていたからであります。今、私達が神の大業を更に一段と進めるために再び手をつなぐ時、以前と同様なあなた方の心からの援助が新しい勢いを大業に与え、これが世界の遠隔地方に於ける精神活動の、脈打つ拠点の設立に導くであろうことも、同じく確信しています。

非常に豊かに恵まれている国であり、非常に敏速で進歩的で、生命の実体を把握するのに鋭敏な日本は、今や現代に於いてこれ迄に享受してきたいかなる物質的な贈り物よりももっと偉大で、豊かで、永続的贈りもの、神の贈りものの受領者であります。あなた方がその国で神の王国をうち建てるために選ばれた人達であり、日本のためにあなた方の同国民によって完遂されるいかなる価値のあるすばらしい業績よりもまさる事業の先駆者であるというにとを思い起こすだけでも何と喜ばしいことではありませんか!

私はあなた方に与えられたはてしない機会を見るあなた方の眼がくもらないように、その視力でとらえたものを、実現する努力がゆるめられることのないように、そして、この世に於いて、あなた方が聖なる使命を果たすにあたり、バハオラの慈悲深い援助があなた方から決して差し控えられないように祈ります。

さて、今や結論として、あれ程までに力強く強調して述べられた敬愛する御方のあの心にひびく言葉を忘れないようにしなければなりません。「神の愛の火は間違いなく日本を燃え立たせるであろう!」かの古代より続く国の歴史に、栄光ある時代の到来を確実にし、またそれを早めるように、今、ただちに彼の言葉への信念を増し、新たにして、奮起しようではありませんか。

一同の皆様の幸福を祈りつつ、

あなた方の兄弟であり協力者である

ショーギ

(1922年12目17日)

 

日本に於いて、主より愛される者達、及び慈悲深き御方に奉仕する僕達である相原進、E・田中村、Y・S・ロー、K・C・リング、N・八幡、H・C・王、M・畑屋、E・野口、F・高橋、アイダ・フィンチ、K・沢田、小野兼次郎、鳥居篤治郎、アグネス・アレキザンダー、石倉良夫一バハオラのもとにいる私の最も親愛なる兄弟姉妹よ。

私達の心から愛するバハイの姉妹、アグネス・アレキザンダー嬢の手紙は大きな喜びをもって受け取られ、日本での栄光ある彼女の奉仕の進展についてのうれしい知らせをもたちし、私の心を喜ばし、かの遠隔の東洋の地に於ける未来の栄光に対する私の希望と自信を強めました。聖家の婦人達は、彼のぶどう園でのあなた方の疲れを知らない労働、あなた方の努力がもたらした成功、地球の遠隔地方に於ける布教事業にあたってのあなた方の忍耐と熱心さのことを聞き、非常に満足され、慰められました。アブドル・バハは常にあなた方と共におられ、あなた方の成功は確実であります!

私達の愛する姉妹、マーサ・ルート嬢の訪問が、日本・中国及び大平洋の島々中に、大業に対する広範囲の興味を刺激し、極東地方に於ける大業の殿堂の基礎を強めるよう祈ります。現在まかれている種子が、豊富な果実を実らせ、私達の敬愛する師の約束が、速やかに完遂されますよう、三つの聖なる域で常に祈ります。

サム・ボールドウィン夫妻と、彼等の子ども達、並びにクレイマー夫人とその娘さんのことを心に置き、祈ります。そして天来の教えを広範囲に広めようとする彼らの気高い努力の大成功を、心から望んでいます。日本のバハイの友らが、今後その種々の精神的活動状況や、バハオラの大業へ奉仕するための将来の計画を示す詳細な手紙を、ひんぱんに私に書いてくれることを熱望しています。

私達の忠実な兄弟、藤田氏は聖地に於いて元気であり、幸せであり、聖家の婦人達や私と共に、最近この聖なる場所を訪れる幾多の巡礼の人達の奉仕に、従事しています。藤田氏は、師の地上に於ける晩年の期間に真心を尽くして始めた仕事を、忠実に、活発に、続行しています。ハイファに、新たに設立された精神行政会から、あなた方に宛てた手紙が、全世界に前進しつつある、抵抗しがたい大運動の行進を一層詳しく知らせる役割を果たしていることを確信しています。

あなた方より喜ばしい手紙を待ちつつ、

あなた方の兄弟であり協力者である

ショーギ

(1923年5月10日)

 

ショーギ・エフェンディは東京在住の、アブハの偉大な大業に奉仕する親愛なる友ら一K・沢田、H・田中、アイダ・フィンチ、エイ・野口、YS・リング、K・S・リング、中村良夫、佐藤ふぐ、高尾百合、B・榎本一からの4月9日付けの手紙を受け取ったと云う通知を書くようにと、親切にも私に指示されました。

一枚の紙に各人が書いた個々の献身を表わす言葉の数行は、東京のバハイの友人間に存在する和合と愛をそれ自体が語っています。同じくそれは、何よりもまず第一に、人類の和合と愛を支持するバハイの精神と教えをありありと表わしています。

ショーギ・エフェンディは、あなた方の手紙に深く感動されました。彼は、今後も日本のバハイからの便りが届くことを心待ちにしておられます。また日本のバハイが人類の幸福ために自らの努力を増し、バハイの教えを日本国中に広めることを切望しておられます。

私達の親愛な姉妹マーサ.ルート嬢がそちらに無事に到着されたことと思います。全能なる神の恩寵により、彼女の滞在が大きな成果を生むように望みます。

(1922年5月22日)

 

東京のバハイの方々ヘ

アレギザンダー嬢の短い手紙に同封されていた……あなた方が共同で書いた手紙を受け取ったことを通知するようショーギ・エフェンディに頼まれました。ショーギ・エフェンディは、東京のバハイの皆様の一致した努力により、その都市に大業の強力な拠点が設立され、それから、その精神的光が、近隣地方に放散されるよう望んでおられます。今やルート嬢が一緒に居られるので、あなた方は新しく能力のある人達を目ざめさせ、彼女が去った後も、彼らに教えの確固たる基礎を持たせるように励むべきであります。

(1930年1月12日)

 

彼(守護者)は、マーサ・ルート嬢がそちらに滞在中に開かれた非常に素晴しく興味深い集会のことを聞かれ、非常に喜ばれました。彼は、彼女の短期間の滞在がすばらしい果実を実らせ、数多くの人達の教化のもととなるように、真に望んでおられます。国から国へと旅行しバハイの友らと逢い、意見を交換する人々は、世界中の異った地方に於ける友らの間の連結を強めるのに、大きな役割を果たします。彼らは、失望し、眼前に置かれた仕事の巨大さに圧倒されている人々に、新鮮な精神を与え、勇気と忍耐とを与えます。

(1930年12目24日)

 

私達の守護者は、増島博士の書斎での集まりと、その折に書かれたあなた方の非常に親切な伝言を受け取り、大変喜ばれました。

師とショーギ・エフェンディは二人共、常に日本でのバハイ信教発展に大きな希望を抱いて来られました。彼らはバハイ信教が与えることのできる包容力豊かな広い、精神的視野を通じてのみ、日本の人々は、真の精神的啓蒙を、彼等の速やかに発展しつつある文明の中に、導入することができると感じて来られました。それ故、あなた方より手紙を受け取り、あなた方の大業への興味と熱意がますます増大していることを知ることは、ショーギ・エフェンディにとって大きな喜びであります。

(1931年6月20日)

 

親愛なる貴重な協力者達よ

あなた方の便りは、私の心に何とも言えない喜びをもたらし、至難の仕事にあたっている私を元気づけました。私達の愛する信教を広めるために、あなた方は忍耐強く努力しなければなりません。あなた方のために、私は常に祈りを捧げて行くことを確信して下さい。私はあなた方の非常に貴重な活動が拡大されるであろうという明るい希望を抱き、あなた方の高貴な努力が祝福され、支持されるように神に懇願しましょう。

あなた方の真の兄弟 ショーギ

(1931年11目12日)


V・バハイ行政機構への手紙と電報

北東アジアバハイ第一回年次大会ヘー1957年

 

北東アジアバハイ年次大会に集まって来られた代議員及び参会者の皆様へ。日本・韓国・台湾・マカオ・香港・南海島及び樺太を管轄区域とする地域精神行政会の出現の道を敷くこの歴史的、北東アジァバハイ年次大会召集に深い喜びと誇りとをもってお祝いの挨拶を送ります。

バハオラの聖約の中心の注意深い庇護と直接の霊感とによって、半世紀前、日本の首都で着手された事業の極点として、後世に、見なされるであろうこのめでたい出来事は、北太平洋地域に於けるバハオラの信教の発展の歴史の第二章の始まりを記すものであります。かような完成は、全太平洋地域における信教の前進に強烈な勢いを与えずにはおかないでありましょう。その前進は今や、疑いもなく、東南アジアバハイ地域精神行政会と、ニュージランドバハイ全国精神行政会との同時出現によって大いに促進されるでありましょう。

この非常に重要な機構が、日本の首都に設立されたことを私は特に歓迎します。と言うのは、このことは、太平洋の島々に住む黄色人種の圧倒的多数を代表し、また仏教の根拠地の一つと見なされている日本に信教の光を発散させ、行政秩序を樹立するためのすばらしい機会を与えるからであります。この歴史的な機会に、あれ程長い間、献身をもって、その国に、そして、近年はその近隣の島々にまで信教の勢力を推進してきたアメリカのバハイ共同体の人々及び選出されたその全国の代表達に、暖い賞讃の辞が尽くされるべきだと思います。

今回、設立されたばかりの地域精神行政会が補足的六年計画を創始して功績を示し、その誕生に異彩を放たせるよう呼びかけます。この六年計画というのは、その管轄区内で、信教の信奉者の数を増加し、グループや、孤立した拠点〔二人以下のバハイが住む所〕及び地方精神行政会の増加、確かな基盤をもつすべての地方精神行政会の法人化、バハイ結婚証明書並びにバハイ祝祭日の政府当局による承認を護得、全国バハイ基金の設立、新しく開かれた地方で着手された事業の強化、バハイ文献の諸国語への翻訳、出版及び配布の促進、夏期学校とバハイ墓地の設置、日本では、本州に次ぐ島々に於ける布教、北東アジア最初のマシュレゴウル・アズカルの敷地としての土地護得などを目標とするものであります。

願わくは、今やこれ程しっかりと勇敢にバハオラの信教の旗を高々と掲げている、これらの新しく出現した共同体に注がれるバハオラの祝福が、常に増大していかんことを。願わくは、彼らの共同の努力の結果が、これら共同体の歴史を照らし、また地球上の広い地域を占め、不穏ではあるが有望な将来性を有するこの地域の全域に、現在築き上げられている、胎生期のバハイ世界秩序の機構の強化に大いに貢献せんことを。

ショーギ

(1957年4月)

 

全国精神行政会へ

 

北東アジア全国精神行政会ヘー1957年

 

数多くの聖なる責任の適切な履行を熱烈に祈る。

深い愛をこめて ショーギ(電報1957年5月2日)

 

私達の敬愛する守護者は、あなた方の新しく設置された全国基金への献金として、五百ポンド(英貨)相当額を、大業の翼成者、ヴァルガ氏を通して近日中に、あなた方の精神行政会に送ると言う知らせを書くよう、私に指示されました。

あなた方が計画を立てられるにあたり、最も重要な布教の事業一信教の全活動の基礎であり、世界が目下遭遇しているこの危機に於いてバハイの友らが直面している最も緊急な事業一に特別の注意がはらわれるようにと彼は望んでおられます。

彼は、必ずや、あなた方の成功を祈られるでありましょう。

(1957年5月20日)

 

……彼(守護者)は……最近東京で開かれた年次大会の報告を、興味深く読まれました。

その活動範囲が非常に広大で、地球上でかように重要な地域にあるこの新しい地域精神行政会の設立は、守護者にとって、大なる喜びのもととなっています。彼は又、あなた方の精神行政会が、そのメンバーのうちに三つの主要な人種を代表しているのを見られ、大へん喜ばれました。それは、我々の聖なる信教の基本的教えの生きた証明であり、一般の人々の興味をひかずには置かないものであります。あなた方の精神行政会が代表する殆んど全地域から、多数の信者が歴史的第一回大会に出席したということも又、非常な励ましになるものであり、未来の事業に、良い前兆を示すものでもあります。アメリカとイランのパイオニアによって、あれ程忠実に進められた事業は、その最初の果実を結びました。敬愛する師の望みを、あれ程忠実におし進め、何10年も、日本の精神的福利のために貢献されて来た親愛なるアグネス・アレキザンダー嬢の長期間にわたる忠実な奉仕は、豊かに報いられました。献身的なパイオニアであるアンソニー・シートー氏の逝去さえも、その地域に於ける事業に祝福を加えました。と云うのは、彼は衰え行く健康にも抱わらず、奉仕を続け、自分の受け持ち区域にとどまり遂に遠隔の地に埋葬されたからであります。彼の遺骸はそれ自体、バハオラが御自身の僕達の中に呼び起させた愛の偉大さと、理想の本質の証明であります。その地域内、特に日本、韓国、台湾に於ける自国のバハイの著しい増加は、守護者にとって、喜びの大なるもととなって来ました。パイオニアがこれ等の遠隔地にあって、どれ程献身的であったとしても、特に世界の不安な状態及びその政治界にたれ下がる暗雲を考えると、彼らの、それ等の国に対する関係は、一時的なものでしかあり得ません。彼らは、突然、生国に追い帰されるかも知れません。それ故、特に自国のバハイは、海外からのバハイ同胞の助力を得て、確固とした、永続する基礎を敷き、将来の世界秩序の基礎そのものである管理運営機構を築く、偉大な事業をはじめるために、この機会をとらえ、彼等自ら立ち上がり、彼ら自身の国に於いて、新しい市や町、新しい島々、まだ開かれていない地域を開拓しなければなりません。この極めて重大な年に当たって、すでに勝ち得た貴重なゴールの強化、新しい地方精神行政会の設立、グループ及び孤立した拠点の増加に特別の注意が払われていなければなりません。

あなた方の精神行政会は、掟や規定や回状や指令で、バハイの人々に、重荷を負わさないように、注意しなければなりません。現在の管理運営機構の目的は信教を受け入れたこれらの人々の心に、新しく点された火炎を吹きあおって盛んにし、彼らの内部に、布教の欲求と能力をはぐくみ、パイオニアの仕事や布教の事業を促進させ、友らの知識と理解が深まるように助けることであります。敬愛する守護者は長い間の経験からあらゆる全国精神行政会には過剰行政の傾向があると云う警告の言葉を出されています。彼らは熱心の余り、ただ一握りの未経験な人達を指導していると云うことを忘れて、あたかも、大人口を統制するかのように、仕事にあたろうとするのです。こうすることは、友らの精神を窒息させ、布教事業を害します。彼はもっと多くの文献が、それ等の地方で話されている言語に翻訳され、印刷されるように特別の注意が払われることを望んでおられます。同様に夏期学校も増加さるべきであります。夏期学校において、友らはその知識を拡充することができ、教科課程に参加するうちに、バハイ布教者としての能力も増すことができるからであります。

彼は、日本領土内の他の島々のいくつかにも信教が広がっていることの知らせを受け、非常に喜ばれました。そしてこの手始めの努力が注意深く続けられ、バハオラの神託が、日本のあらゆる島々にまで及び10年計画で開かれる予定のうち、まだ未開拓の数少ない処女地の一つである樺太島をはじめとして、他の近隣の島々にも伝えられるようにと望んでおられます。

極東及び太平洋地域に於ける著しい発展は、守護者にとって、絶えることのない誇りと喜びのもとであり、そして、これ等の有望な諸地方に、いや、実に全世界に私達の愛する信教が発展する新時代への戸が開かれたことを確信されています。今年と、来たるべき数年の間に完遂される結果は、友らが布教の事業に捧げる献身の程度に直接依存しています。

敬愛する守護者は、あなた方の事業の成功のために、また力や教導や保護を賜るよう必ずや愛をこめた絶えざる祈りを続けられるでありましょう。

 

守護者の肉筆で

親愛なる貴重な協力者達よ。

北東アジアバハイ地域精神行政会の設立は、遠大な歴史的意義のある出来事として歓呼して迎えられるべきであります。その反響たるや単に太平洋地域に限定されるものではなく、全バハイ世界の明日の運命に影響を及ぼします。いかにその性格が一時的なものであろうとも、この画期的な機構が出現したことは、バハイ宗教制の英雄時代の最後の何十年間、つまり、聖約の中心の時代に始まり、以後50年に渡る過程の頂点を表わしているのです。広大な太平洋の北方地域に於ける信教の行政機構の興隆と拡大は、大きな不足を補うものであります。またそれは、対蹄地〔オーストラリアを指す〕における同様な機構の出現に対して、注目すべき対応をなすものであり、このことによって確立された精神的均衡は、この後ひき続く年月の間に、太平洋全域の島々における信教の運命に著しい影響を及ぼすべく運命づけられているのです。その上、広範囲に渡る中国大陸、その彼方のソ連の広大な領土に対し、いつかはやって来るであろう信教紹介への道を敷く重要な発展として祝うべきものであります。

この画期的な出来事は、こうした戦略的重要性を持つこの地球上の大切な地域でのバハオラの信教の発展にとって、素晴らしい意義を持っています。それは、人類の将来の発展にとって、はかり知れない意義を持つ役割を果すべく運命づけられている、領土や国民、人種の間に信教の創始者、及ぴ聖約の中心が放出された創造的エネルギーの現われとして、あなた方の精神行政会やその他の地域内の信教徒達によって、大きな喜びを持って迎えられるべきものなのです。

それらの遠隔の島々、及び領土の人民や国家が、その歴史における重大な段階を迎えている時、バハイ世界の精神的聖戦の遂行者達の前に今や現われつつあるこの神より与えられた機会は、熱心に熱狂的にとらえられ、すぐ目前に迫る年月の内に、十分利用されなければなりません。それらの地域の人々や民族の覚醒に、驚く程の刺激を与えるべく企てられた6年計画は、最大の奨励とゆるむことのない警戒心と全霊を傾けた献身をもって遂行されなければなりません。彼らのおかれている情況がいかに限定的であろうとも、また彼らの財源がいかに限られていようとも、老若男女すべて参加しなければなりません。

この計画特有の目標が、速やかに、そして、完全に達成されるように、その大きさと熱烈さに於いて先例のない努力がなされなければなりません。自ら名のり出る信教の支持者の数は速やかに増加されなければなりません。起こりつつある行政機構の根底を構成する孤立した拠点、グループ及び地方精神行政会を、着実に、絶えず、増して行かなければなりません。この神より計画された秩序の組識の根底を補強するために、すべてのしっかりとした基礎の置かれた地方精神行政会は迅速に法人化されなければなりません。バハイ結婚証明書とバハイ祝祭日は、出来るだけ早い磯会に関係政府当局より承認を受けなければなりません。今や、あれ程の熱心とを献身をもって日本の北海道及び小さな島々に着手されつつある事業は、常に補強され、その範囲は絶えず広げられなければなりません。信教の文献は、できるだけ多くの言語に訳され、出版流布されなければなりません。夏期学校の開催は、あなた方の精神行政会の委員の真剣で速やかな検討を要するもう一つの目標であります。その上、バハイ墓地用の土地の購入は、適当な時期に考慮され、効果的に実行されるべきであります。あれはどの苦心をして信教に開かれた新開宅地は、どんなことがあろうとも擁護され、その地に着手された事業は、注意深く広大され、強化されなければなりません。北東アジアに於ける最初のマシュレゴル・アスガルの敷地として用いられる東京郊外の地所の獲得も同様に真剣に考慮され、好結果がもたらされるべきであります。

あなた方の精神行政会及びあなた方が代表している人々の精神と資源に対する挑戦であるこの事業は、確かに困難であり緊急を要し、また神聖なものであります。あなた方の管理する範囲は、格別に広大であり、その道には種々の敵しがたい障害が立ち塞がっています。あなた方が完遂するよう求められている6年計画の目標に対する撤底的な献身と、あなた方及びこの目標の遂行に参加する人々による最大限の犠牲なしには、私が確信をもって待ち望み、同様に、バハイ世界に於けるあなた方の妨妹及び両親、共同体も熱心に期待している成功を保証することはできません。

このめでたい時に、これ程神聖で貴重な信教の発展の過程に於いて、神の大業に非常に貴い奉仕を捧げ、これ程栄光ある運命を完遂するという恩恵を授かった人々が、願わくは、来るべき日々において立ち上がり、自らの任務を完壁に果たし、そして高き源泉より、より大きなる神の祝福を引き寄せるような偉業を成就し、それにより、神の幼い信教の歴史に一層輝かしい一章を書き、新しく生まれた行政機構の全世界に於ける設立と、その最終的認知に顕著な貢献をなし得んことを。

ショーギ

(1957年7月15日)

 

暦史的夏期学校の出席者諸君にお祝いの言葉を呈します。貴重な活動の発展を熱烈に祈る。

愛をこめて

ショーギ

(1957年8月27日付電報)

 

彼(守護者)はバハイの友らと日本の原住民、即ちアイヌの方々との接触のことを知り、非常に喜ばれました。彼はその人達のうちの幾人かが信教により生気を与えられ、他の同胞に、神の呼び掛けを教えるようにと望まれています。もしこのことが実行されれば、疑いもなく、大きな成果があげられるでありましょう。

それ故に、守護者はこの種族の人々の間に於ける信教の布教を確立するために、あなた方の精神行政会が何らかの積極的な手段を取るように望んでおられます。

守護者は、あなた方とあなた方の勤労の成功のために祈られるでありましょう。

(1957年10月20日)

 

アメリカ合衆国の全国精神行政会へ

1951年〜1956年

 

彼(守護者)は、我々バハイの理念や原則を用いるいかなる他の団体に………対しても東京の精神行政会が取り得る具体的行動はないと思っておられます。日本の信徒達にとって最もよい方法は、彼らの共同体を強化し増大し、新聞を通じて広報活動を行い、いつでも可能な時には、品位のある公開講演会を開くことによって徐々に彼らが信教の真の本体であることを明示し、その他のものはすべて単なるまねごとであり、信教の幻影に過ぎないと言うことを人々に印象ずけることであります。あなた方の精神行政会は、できる限り、精神的な援助と激励を、彼ら(日本の唐者達)に与えるべきであります。

(1951年2月29日)

 

守護者は布教大会を非常に重要視され……出来るだけ多くの友らが出席すべきであると感じておられます。それは信教に大なる刺激となり、大業の迅速な広大のための基礎が敷かれるでおろうと思っておられます。……これは歴史に残る出来事となりましょうし、将来の大勝利のための基礎を敷くべきものであります。

(1955年7月)

 

日本で開かれた布教大会について全国精神行政会にあてたリンフット嬢の報告書の写しと(共に)、あなた方より愛のこもった手紙を……受け取りました。

守護者は大会とその結果特に将来その全地域に於ける布教の事業に及ぼすであろう大会の影響を非常に喜ばれました。それは、まことに歴史的な会合でありました。何故なら、それは日本で開かれた布教についての最初の大会であり、その上、その地域内にある他の国々の代表の参加があったからであります。それは、人々の心を必ずや高揚し、多数の人々を大業にひきつける新しい精神力をその地域に放出しました。

このように有益な結果を生み出さんと、この大会の実現を助力した総ての人々の犠牲的努力を守護者は感謝しておられます。

守護者は日本が置かれている状況のために、パイオニアの多くがその領域より立ち去ることを強制されるようなことがないよう望んでおられます。あな存方も御存知の通り、守護者は日本での布教事業を、最高度に重要視されておられます。彼は、その国で信教が迅速に広がるであろうと期待されています。アメリカ人のバハイの援助は、真に欠くことのできないものでありますから、彼らが誰一人として必要にかられてその国を立ち去らざるを得ないことのないよう、守護者は願っておられます。

(1955年11月20日)

 

敬愛する守護者は、日本の北方の島〔北海道〕に定住者を送り込む時期が熟したと感じておられます。この目的を来たるレズワンまでに、どのようにして完遂することができるかを検討されるよう、守護者はあなた方の精神行政会に要請しておられます。しかし、このことは、今従事されている仕事、つまり来たるレズワンに役立される予定の新しい全国精神行政会に関する仕事を何ら妨げてはなりません。

新しい全国精神行政会が、設立されたならその行政会の着手すべき仕事は、三つあります。即ち、樺太島と海南島にパイオニアを送ること、及び北海道に於ける布教の事業の拡張であります。もし誰もそこに移住しない場合は、新しい全国精神行政会ができるだけ早く人を送るべきであります。北海道への定住者送り込みを今、積極的に検討し、又守護者がすぐに着手しなければならないと感じておられる三つの事業を新しい精神行政会に引き渡されるよう願います。

(1956年12月27日)

 

オーストラリア全国精神行政会へ

 

その生来の資質と、その全国民が、神意により経験した苛酷な長い試練の結果得た精神的感受性の故に、全太平洋地域に居住する民族や人種を、バハオラの神託に覚醒させる上での最も重要な役割を持ち、黄色人種の大多数が住む中国大陸の未来の精神的征服において、バハオラの軍勢の前衛として行動すべく運命づけられている国の首都に設置された、太平洋地域の新しい地域精神行政会の出現によって、対礁地〔オーストラリア〕から太平洋の北方の島々にまで伸びる精神的軸が、ようやく設置されたと言われるのですが、その軸の北極と南極は強力な磁石として働き、非常な精神的な力を賦与され、若く未経験の共同体は、長期間、その引力にひかれる傾向を示すであろう。この重大かつ避け難い責任は、地球の非常に広大で動乱に満ちた地域に於いて、非常に特権のある地位を占める〔この2つの〕共同体の上に置かれなければならない。両者を分離する距離が如何に大きなものであれ、彼らの人種、言語、習慣及び宗教がどれ程異っていようとも、両者を切り離し、人種的、政治的敵対心を煽ろうとする政治的勢力がいかに活発であろうとも、地球のそれらの地方に、バハオラの胎生期の世界秩序を打ち建て、強力化するための共通で特殊な、そして最高な事業に於ける両者間の密接な、持続する提携は、きわめて重大で緊急を要する事柄であり、彼らの共同体から選出された代表達の最も真剣で、祈りをこめた考慮を受けるべきである。

北方の姉妹共同体と同様に、バハオラの聖約の中心によって放出された、活気に満ちた勢力の働きにより、アブドル・バハの生存中生み出されたというはかり知れない特権を持つこの共同体が、願わくは、くもらぬ視力と倍加した活力とゆるがぬ忠誠と確固さをもって、その数多くの常に増加しつつある義務と責任を履行せんことを。

願わくは、その40年近い歴史の中でかつて提供したことのなかった程の勢いを、この共同体が今やかくも勇敢に奉仕し、その全霊を傾けて信奉している信教の布教に月日と共に加えんことを。願わくは、神より定められた胎生期の世界秩序の確立を早め、その徐々の開花と究極の結実を確保するに当って、この共同体が忘れがたい独特な役割を果たさんことを。

(1957年7月19日)

 

イラン全国精神行政会へ

 

日本、ブラジル……その他の場所に行くパイオニアに関して、彼(守護者)は、彼らが一ケ所に集まらずに、新しい中核を成立するために分散しなければならないと述べておられます。例えば、日本に旅行されているアサシ夫妻とラビブ氏は東京に滞在せず、バハイの居ない所、又はバハイが少ししか居ない場所……に行くべきであります……更にイラン全国精神行政会は、世界の他の場所に出発した総てのパイオニアに手紙を書き、一ケ所に集まらずに異った場所に分散するように指示しなければならないと彼は言われています。上述の事は非常に重要であると彼は言われています。

(1957年1月6日)

 

地方精神行政会へ

1948年〜1957年

 

東京地方精神行政会へ

 

東京で全メンバーが日本人より成る精神行政会が設立されたことを知ることは、彼(守護者)には非常なはげみとなりました。これは歴史に残るすばらしい業績であります。現在に於いては、世の人々に、これ等の少数の献身的な人々は、日本に住む何百万という人々に比べれば微々たるものに、思われるかも知れません一がバハオラの力と、バハオラの教えは今日に於ける神より人類に対する伝言である、と認める我々は、遂に生命の木の種子が、あなた方の国に発芽しはじめ、日本の島々に住む、あらゆる人々を庇護する迄に成長する、ということを知っているのであります。

真理と美に対する日本の人々の愛は、非常に深く、私達の守護者は、あなた方の忍耐強い献身的な労働により、徐々に、多くの人々が、神の大業に魅かれるであろう、と確信しておられます。

あなた方の忠実さと決意に、彼は深く感動され、守護者はあなた方一人一人のために、あなた方が導かれ祝福されますようにと祈りを捧げられるでありましょう。皆様がこのことを確信されますように、と伝えておられます。彼はあなた方が体は別々でも心は一つとなって、大業のために共に働き、あなた方の愛と和合により、人類の再生のためにどんな力が私達の信教に存在しているかを示すように激励されています。

 

守護者の肉筆で

規愛なる貴重な協力者らよ

 

あなた方のたよりに感動し、そこに述べられていた感傷を大いに貴びます。あなた方が忍耐し、確信を持ち、信教を広めるためと、いかに小さくとも、首都の近隣に於ける、新しい幾つかの中核を成立するために協同して努力されるように激励します。私は、心からあなた方の歴史的事業が栄え、〔信者〕数が増し、彼の栄光ある信教の奉仕にあなた方の最高の希望が充たされるように、神の指導と祝福を懇願しましょう。

あなた方の感謝しつつある真の兄弟

ショーギ

(1948年9月21日)

 

敬愛する守護者に宛てたノー・ルーズの挨拶の言葉を伝える3月20日付けの親切な手紙を受け取りました。それは、守護者に最高の幸福感を与えました。かの遠隔の地において、彼の恩寵の旗がこれ程効果的に掲げられ、世界中に浸透しつつある和合の新しい精神により、友らが活気づけられているということは、あらためてバハオラの御力を示すものであります。

同胞愛の真の教えを広げ、日本の人々の精神を高揚しようとするあなた方の努力が、聖霊によって霊感を与えられ、支持されますように、守護者は聖なる社で祈られるでありましょう。

今日、バハオラの信教に於ける奉仕の礎石は布教であります。それは神の祝福の源泉であります。敬愛する守護者は、この総てのバハイ活動のうちで、最も重要なことへのあなた方の献身は、信教のために新しい目標を完遂し、数多くの勝利を勝ちとるであろうと感じておられます。

常に彼の心の中にあるあなた方の一人一

人に彼よりの愛のこもった挨拶を添えて。

(1952年4月14日)

 

敬愛する守護者は大戦の終了以来、日本に信教がすばらしく発展したことを非常に喜んでおられるので、あなた方のたよりを受け取る事は、いつも彼の心に喜びをもたらします。

日本での未来の事業についての計画は、必ず1953年10月に催されるニューデリー大会で討議される予定のアジア大陸一般の計画の一部を構成するでありましょう。もし日本の友らの内の誰かが、この歴史的集会に出席することができれば、彼は非常に喜ばれましょう。

彼は、あなた方の精神行政会が、日本の他の都市に布教を拡張しようとする事業に着手されたことを聞き、喜ばれました。東京は母体たる行政会でありますから、その責任も重大であります。戦時中人々があれ程残酷に苦しめられた広島で、布教がはじめられるということを聞き、彼は特に喜ばれました。彼等広鳥の人々は平和と同胞愛を伝えるバハオラの神託を聞く特別の権利を持っています。他の地方精神行政会が設立される時迄は、東京の精神行政会は他の場所に住んでいる人々からの入信申込みを処理する事ができます。しかしながら、東京都以外に住む人は、その共同体の有権者になることはできません。しかし、勿論、地方の中核が確立される迄は、会合やフィーストに出席することはできます。

守護者は、これ程多くの日本人のバハイがいることを特に喜ばれました。アメリカのバハイの友らは、日本で偉大な貢献をして来ましたが、あらゆる布教の目標は、神の信教を、その国の人々の心と生活の中にしっかり確立させることであります。日本人に布教すること、日本語のバハイ文献を用意すること、日本語で会合を催すこと、また彼らが行政機構を理解して、その働きに積極的で建設的な役割を果たすように激励することに特別の努力が払われるようにと彼は望んでおられます。この行政秩序についての正確な理解なしには、大規模な計画に着手することはできず、共同体内に調和が行きわたりません。

彼(守護者)は、すべての祈りの中であなた方を思い起こし、あなた方の進歩と、献身的な精神を非常に喜ばれています。

 

守護者の肉肇で

 

全能なる御方があなた方の崇高な、たゆみない努力を祝福し、奉仕の道にあなた方のとっているあらゆる歩みを導き、あなた方の輝かしい活動の範囲を絶えず広げさせ、彼の大業のために大きな素晴らしい勝利を得させられんことを。

あなた方の感謝しつつある真の兄弟 

ショーギ

(1952年8月30日)

 

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けると思います。その上、そうすることは、バハイ行政機構の一般的原則に反します。バハイ行政機構の下では、地方精神行政会と布教事業の発展は、全国精神行政会の手中におかれます。全国精神行政会自体は、直接、ハイファに即ち万国正義院が設立されてからはそこに、それ迄は守護者に報告します。守護者の指示により、私は、アジア布教委員会とあなた方自身の精神行政会との間に、できる限り密接な協力がなされるように、アメリカ全国精神行政会に、プログラムの作成をするよう依頼する通信をしています。このことであなたの所にあらゆる詳細な報告が、より迅速に着くことになるよう望みます。

敬愛する守護者は、私に、彼の深い愛を、あなた方に伝える様に頼まれました。彼は、あなた方の信教への献身的な奉仕を感謝し、それを非常に高く坪価されています。彼は、あなた方が導かれ、確認を得られるようにと聖なる社で祈られるでありましょう。天の祝福が常にあなた方と共にあり、日本で絶え間なく神託を広げようと努力するあなた方の道に立ちはだかるあらゆる障害が取り除かれ、それにより、あなた方が、完全な勝利を最終的に得られるように、と言うのが守護者の望みであります。

(1953年7月24日)

 

守護者はいつか東京のバハイがハジラを設立することができるよう望みをかけておられます。そして、勿論、これが実現すれば、いつかそれは全国本部となるでありましょう。というのは、日本に全国精神行政会が設立されれば、疑いもなく、東京が全国精神行政会の所在地となるからであります。

ショーギ・エフェンディは、日本で信教がすばやく広まる時が、今や来ていると感じておられます。日本の人々は、偉大な洞祭力と精神性とを持ち、そして、先の大戦の苦難は、多くの人々を神の導きにむけて準備しました。それ故に、大業が迅速に成長発展するように、あなた方の一人一人がいつも一の三倍もの努力をされるよう、熱心に望んでおられます。彼はあなた方に愛をこめた挨拶を送り、あなた方のために必ずや祈られるでありましょう。

(1953年11月26日)

敬愛する守護者は、日本のあらゆる友らの一人一人に、愛をこめた挨拶を送られます。彼は、彼等の信教への献身と犠牲、及びその国に教えを広めるために奮起しておられる高貴な態度を非常に高く評価されています。日本の未来は非常にすばらしいと彼は感じておられます。

日本の人々の心と精神は目覚めています。もし布教の事業が、非常に積極的に、大胆に進められれば、数多くの人々が神の芳香に魅かれるでありましょう。

敬愛する守護者は、信教が日本で迅速に広がり、信者が、大業の行政機構を確立するであろうことを確信され、最終的には東京の全国バジラトル・ゴッスに陳列されるものとして、バハオラの聖廟にある、非常に貴重な遺品の一つを送付することになさいました。彼は、栄光ある聖廟に安置されたバハオラの御遺体のすぐ上にかけられていた非常に貴重な錦織の布を、私達の親愛なる兄弟、高野博康氏に委託されました。それは非常に貴重で、非常に神聖なるものであります。

守護者は、これを東京の精神行政会に贈物として送られます。ハジラが獲得された時には、友らは細心の注意を払い、これを美しく額縁に納め陳列するでありましょう。勿論、最終的には、大なる目標である全国精神行政会が、日本人の信者によって設立された時、それは全国精神行政会の本部にかけられるものであります。

敬愛する守護者は、あなた方の一人一人のために必ずや祈られましょう。

(1954年3目2日)

 

敬愛する守護者は、精神行政会が信者を鼓舞して日本中に布教の事業を積極的に推進する責任を果していることを見て喜ばれました。

10年計画の第2年目の活動の要点は精神行政会、グループ及び孤立した拠点の増加であります。守護者は、日本中に信教を積極的に広める時機が熟したと感じておられます。そしてもしパイオニア、又は定住者が、他の都市に移り、信教を積極的に教え広めるならば、これ等の新しい地域で大業が成長発展するのが見られるでありましょう。

10年計画の目標のうちの一つは、日本に全国精神行政会を設立することであるという事実を見落としてはなりません。もし友らが、すべての他の事を除外して、積極的に信教を教え広めるならば、この目標は一層速やかに実現されるでありましょう。

高野氏を通して、日本のバハイに送られた守護者よりの聖なる贈り物は、勿論ハジラが取得され次第そこに飾られるためのものであります。それは非常に神聖な遺品の一つであり、それが布教への努力を倍加しようとする友らへの霊感の源になるように、と守護者は望まれています。

(1954年5月29日)

 

敬愛する守護者は、愛をこめた挨拶をあなた方の一人一人に送られます。彼は、あなた方の布教事業の成功を祈っておられます。彼は日本で信教がすばやく発展する時機が熟したと感じておられます。もし誰もが努力を刷新して立ち上がるならば、彼らが成し遂げるであろう精神的勝利に自らが仰天するでありましょう。

(1954年6月7日)

 

東京のハジラトル・ゴッズの購入に関する以前の通信を参照して下さい。愛する守護者は、このことは、非常に重要であり、今年中に成就されるべであると考えておられます。彼は、このことに関する詳細を、アメリカの全国精神行政会に書き送り、もし可能であれば、今年中に達成するために、この計画の実行にすぐに着手するように指示されました。

敬愛する守護者は五百ポンドの献金を送られます。

あなた方も知っての通り、モンタージ氏は兵庫県武庫荘にハジラトル・ゴッスを贈られました。守護者は、このハジラトル・ゴッスが売られ、その資金が東京のハジラトル・ゴッスの購入に用いられる事に反対する理由はないと言われます。ハジラトル・ゴッスが兵庫県の武庫荘よりも、将来の全国精神行政会の所在地である東京に設置される方が、はるかに重要であります。勿論、これは、モンタージ氏が全く同意される場合にのみ実行し得るものであります。

(1954年6月8日)

あなた方よりの愛のこもった手紙……がとどき、東京のハジラトル・ゴッスのためのN・モンタージ氏の寛大な寄付により今、基金が手元にあることを知らされました。

ハジラトル・ゴッズは凝った場所である必要はないことを、あなた方は心に留めておられると思います。それは、あなた方が所有する建物であるべきであり、今は東京地方精神行政会のハジラトル・ゴッズとして用いられ、後に、全国精神行政会が設立されてからは、そのためのハジラトル・ゴッズとして用いられるものであります。

重要なことは、この地所は、なるべく手ごろな値段で入手されることであります。守護者は、この重要な財産の取得に関したあなた方からの報告を心待ちにしておられます。守護者は、愛をこめた挨拶をあなた方の一人一人に送られます。

(1954年7月19日)

 

9月23日、24日及び25日に日光で開催される予定の国際布教大会についての、最新の情報を、知らせるあなた方の愛のこもった手紙……が手もとに………届きました。

私達が受け取った通信から察すると、大会は数多くの国々を代表する大勢の人々が出席して、大成功をおさめたのではないでしょうか。私の知る所では、九つの国々より代表が出席したそうですが。

これは日本で開かれた最初の大会であり、大きな歴史的でき事であるので、守護者は、最も重要視されています。全国行政会の選挙に参加する地方精神行政会やグループが数多く設立されるよう……日本での布教の事業が迅速に発展することを望もうではありませんか。

(1955年9月26日)

 

何人かの日本からの友らをここに迎え、特に親愛なる藤田氏が、再び帰って来られたのは非常な喜びでありました。

守護者は、モンタージ氏より伝えられた七つの新しい地方精神行政会の設立についての報告を喜ばれました。これは日本だけではなく、太平洋地域における事業の進展に大なる前進を示すものであり、次のレズワンの選挙される日本を中心とした地域精神行政会の設立にとって、よい前兆となるものであります。

日本人の信徒達は、しばしば彼の心と祈りの中に在り、彼は彼らの功績をほこりに思われ、彼らの未来に大きな望みを抱いておられます。彼は、あなの精神行政会が、この1年、多数の人々を信教に導くのに役立つように、と祈っておられます。

 

守護者の肉筆で

 

神が、大業に非常に献身的に奉仕しているあなた方の貴い活動の範囲を絶広げるよう援助され、来たるべき日々においてあなた方が大勝利を得らよう、全能なる御方がなし給わんことを祈ります。

あなた方の真の兄弟

ショーギ

(1956年4目24日)

 

彼(守護者)は、日本語のバハイ月報の写しを受け取り、非常に喜ばれました。それは、日本に於いて初めて出版されたバハイ時事回報として歴史にものであります。彼は、その規模が除々に拡張されて、神の大業の奉仕日本の友らを鼓舞する最も効果的な手段になるよう、望んでおられます。日本の友らにより、大勝利が勝ち取られています。今から、新しい精神行が設立されるまでの短い期間に、神の忠実な僕達の布教奉仕によって、非常に沢山の人々が、永遠の生命を見出せるよう、友らが努力を三倍に増さよう彼は望んでおられます。

バハオラが述べられた通り、真の勝利は人々の心を神の大業のために、とることであります。守護者は、それ程明るく有望な未来を持つその遠隔に於ける信教の確立のために、そのような栄光ある勝利が、もっと多く取られるようにと祈っておられます。守護者は、友らと彼等の事業の成功のために祈られるでありましょう。

彼よりの愛をこめた挨拶を添えて。

(1956年6月11日)

 

あなた方が守護者に送られた色々の資料最近東京で開催された宗教会議のパンフレット、重要なバハイ、ニュース目報の要約の英語版、かの有望な国での信教の発展についての報告等を、彼は非常な興味をもって読まれました。守護者は、十三の新しい全国精神行政会が設立される今度のレズワンの時期を、熱心に待ち望まれています。その中最も重要なもの〔精神行政会〕は、太平洋地域のものであり、一つは東京に中心をおくもの、その次はジャカルタ、第三はニュージランドにおかれるものであります。守護者は、日本での布教の事業に満足されています。彼は、この部門に於ける奉仕が、新しい全国精神行政会の設立により、大いに強化され刺激されることを望まれています。守護者は、友らのために日本のために、また忠実なる人々の働きの成功のために祈られるでありましょう。

彼よりの愛をこめた挨拶を添えて。

(1957年4月19日)

 

兵庫県地方精神行政会へ

 

最も献身的な布教者のうち二人をハイファ巡礼に送られたのは、聖地より非常に遠い日本のバハイにとって、全くの特権であります。彼(守護者)は、彼らが太平洋のかの重要な拠点における仕事に、新鮮な刺激と、新しい霊感とを持ち帰られるであろうと確信しておられます。

又、親愛なる藤田氏が、奉仕のためにここに戻られたことは、守護者にとって大なる満足のもとであります。日本からの代表が、世界本部で大業のたに働くと言うことは、日本の信徒達に国際本部に対する親近感を持たせます。彼は、兵庫県だけではなく、日本中の事業の成功のために、必ずや祈られ、汚ゆる障害を物ともせず忍耐するように、あなた方とあなた方の協力者達励されます。

 

守護者の肉筆で

 

願わくは、全能なる御方があなたの行く手よりあらゆる障害を取り除き、あなた方が彼の信教の前進に大なる勢いを与え、あなた方が彼の機構の強化に貢献できるようならし給わんことを。

あなた方の真の兄弟

ショーギ

(1956年1月2日)

 


lV・個人に宛てた手紙

 

日本人の信徒達に宛てられた手紙より四つ抜粋1950年〜1957年

 

藤田左弍郎氏へ

 

大業のすばらしい進歩は、彼(守護者)の心に喜びをもたらし、彼は、日本人の信徒達に深い親近感を持っておられます。今や、私達の親愛な姉妹、アグネス・アレギザンダーさんが、再びそこ.(日本)にあなたと共に居られるので、より大きな進歩がなされるであろうと彼は感じておられます。あなたと彼女の二人共、老練の信者達は、新しい人々の信仰を強めるためと、彼等に聖約についての確固とした基礎知識を与えることに、特別の注意を向けなければなりません。あなたのことは、ここで度々愛情深く思い出されています。

(1950年10月6日)

 

北郷為男氏へ

 

私達の眼前に、バハオラの約束が実現され、東西の人々が神と人類への奉仕のために統合し、互いに愛人のように抱擁し合うのが見られるのを知って、彼(守護者)は大いに喜んでおられます。正義だけではなく、そこに浸透している素晴らしい美故に、バハオラの教えを深く悟ることができるであろうと守護者は感じておられます。その美とは、バハオラの予言が実現され、バハオラの掟や原則が実施されることによって、人類の生活に除々に浸透し、以前には夢にも思わなかったような社会を築き上げる美であります。

(1952年4月22日)

 

銭本三千年氏へ

 

あなたの手紙……を敬愛する守護者は受け取られ、彼に代わって返事を書<よう私に指示されました。

バハオラは何年も前にこう書いておられます。「人々の神に対する信仰心の厚さは、あらゆる国において薄らぎつつある。神の健全な効薬以外には、何ものもそれを回復させることはできない。無信仰がもたらす腐食は、人間 社会の核心を侵食しつつある。神の効能ある啓示の霊薬以外何ものがそれを清浄にし、回復させ得るであろうか?」と。

 今は干潮期であります。人類が苦しんだ後、潮は信仰と、献身の強大な波をもって、さして来ると言うことを、バハイは知っています。人々は神の大業に列をなしては殺倒し、状態はすべて変化するでありましょう。山の項上に居る者が、夜明けの最初のきざしを見るように、他の者が気付く前に、バハイはこの新しい状態を見るのです。そして、バハイは、これに向かって働かなければなりません。

守護者は、あなたが同輩の青年達を、信教に導く助けとなられるように祈られるでありましょう。彼は愛情のこもった挨拶をあなたに送られます。

(1953年10目5日)

 

ある日本人のバハイヘ

 

関接的に布教しようと、何年もその準備に費す時間はありません。世界は、接的にバハオラの神託を受け取る用意が出来ています。

(1957年9月19日)

 

 

日本及び韓国へのパイオニアに宛てた手紙よりの12通の抜粋

1948年〜1957年

 

彼(守護者)は、あなたのこの前の手紙から、あなたが落胆されているのに気が付かれています。しかし、彼は、あなたが日本に於ける事業の明るい而を見、あれ程長期間にわたる完全な不活発のあとで昔のバハイー少なくとも何人かのバハイーを見い出し、彼らとの交際が再開されたということを認識すべきであると感じておられます。あなたは、そこで奉仕することができ、新しい人々は信教のことを耳にしはじめ、そこでの未来の事業の見込みは有望であります。組織化され、資金の備わったパイオニア活動が、そこで実現できないのが残念であります。しかし、現在の7年計画はアメリカのバハイの資源を全部吸収しており今日本では勿論フル・タイムのパイオニアのようには自由でない貴方のような志願者の布教者に頼らなければなりません。

最近のあなたかりの手紙にあった色々の質問に関して一あなたが、困難な状態の下で奉仕しておられるということと、その国の状態、及び信者が未熟であるという理由から、あなたは、あまり厳格にあたらないようにすべきであります。あなたは正式のフィースト日に集まるようにつとめるべきでありますが、それが可能でなければ、その日になるべく近い日に集まっても差しつかえありません。同様に、バハオラ及びアブドル、バハの昇天日等も、正確な時間を守るべきでありますが、必ずしもそうしなくてもよろしいです。エッセルモンドの本の他には適当な文献をもたず、しかもこれから教えについての知識を深める必要のある少数のバハイのグループに対して、あなたは、非常に忍耐強くあたらなければならず、彼らがその理由をのみこめない内から色々な事柄を押しつけてはなりません。

バハイの信徒としての資格は、バブ、バハオラ、アブドル・バハ・守護者の地位と行政機構の機能についての理解にもとづくべきであります。このために「遺訓」とか「宗教制」をまず最初に読む必要はありません。基本的な事は彼らに説明でき、残りは信仰の問題であります。もし彼らが信ずるならば、バハイとして受け入れて良いのです。「アグダスの書」に示された捷のどれかを必ず守らなければならないと言う時期はまだ来ていません。しかしバハイは、断食を守ることと必須の祈りを唱えること、結婚の時に両親の同意を得ること、全般に教えに従って行動することを奨励されるべきであります。

彼は、あなたの第一の義務の一つは、そこに住む信徒達の心に信教への理解を深めることであると考えておられます。あなたは、勿論、交際をひろめるようにつとめるべきでありますが……しかし活発な信徒達の核を築き上げるまでは、宣伝をあまりするには時期が早過ぎると感じておられます。

翻訳については、これは勿論、非常に重要なことでありますが、現在に於いては、あなたの・・・・利用できる便宜が限られているので、全本を翻訳することはすすめません。日本人が興味をもつであろう題目、つまり祈りのいくつか、「質疑応答集」より純粋なキリスト教的話題よりもむしろ一般的に興味ひくもの、「落穂集」などよりいくつかの抜粋を選択すべきであります。即広範囲の題目を包含し、私達の信条を代表する教えの抜粋を集め、それを、まず翻訳するように、つとめなければなりません。全書の翻訳には、将来着手することができます。

新しく訳された資料を使いながら教えて行くという形で、布教と翻訳の事とを、同時に歩調を揃えてやって行くことができると彼は感じておられます。あなたの奉仕は、私達の敬愛する守護者により、非常に高く評価されていす。彼は、あなたのためと、すべての日本人のバハイのために、聖なる社で必ずや、祈られるでありましょう。

 

守護者の肉筆で

 

日本に於ける大業の奉仕にあらわされた、あなたの熱意、献身、勇気は真価値あるものであり、私の深い賞讃の念を喚起するものであります。あなの使命は、実に歴史的なものであり、あなたのパイオニアとしての功績は、青年にとっての模範となっています。忍耐をもって、あなたの崇高な努力を続け最愛なる御方が、あなたの尽力を祝福し、あなたの心の望みが完遂されるのを援助される事を確信しなさい。

あなたの感謝しつつある真の兄弟

ショーギ

(1948年1月21日)

 

彼(守護者)は、日本での信教の進歩を喜ばれ、そこで事業の将来の発展に、良い前兆を示す誠実さと信仰の精神とをあらわした日本人の信徒達に、深く心がひかれているのを感じておられます。

 

守護者の肉筆で

 

親愛な貴重な協力者よあなたの秀れたパイオニアとしての奉仕は、実に最高の賞讃に値し、あなたの成就された事業には深く感謝しています。日本において精神行政会が確立され、強化されることは、小さなグループや、孤立した拠点が設立されることと同様にバハオラのはかり知れない祝福をひきつける磁石としての役割を、疑いもなく果たすでありましょう。忍耐をもって、あなたの歴史的事業にあたり、安心し、幸福であられん事を。

あなたの感謝しつつある真の兄弟

ショーギ

(1948年10月16日)

 

彼(守護者)はあなたに(日本の)友らがバハイの掟や法令を守り、行政機構についての知識を深め、そして単なる運動ではなく、一信教の信徒達であると言う認識に達するために、彼らを励まされるようにとすすめておられます。

(1949年12月20日)

 

彼(守護者)は親愛なるアレキザンダー嬢がそこに居られるのを、非常に喜んでおられます。彼女の献身、忠誠、教えに対する愛と知識は、そこ(日本)の信徒達にとってなぐさめとなり、霊感となるでありましょう。

守護者は又、東京の精神行政会に8名の日本人の名前を見、非常に喜ばれました。アメリカ人バハイの援助と忠言は、非常に重要ではありますが〔行政会のメンバーの〕大多数が、日本人で、母国に於ける大業の仕事の責任を担っているということは素晴しいことであります。彼は、大なる長足の進歩がなされたと感じ、又、前途にはより大なる進歩がなされるであろうと確信を持っておられます。彼は日本人の友ら、特に婦人達が活発に布教活動や講演をしているのを聞かれ大変喜ばれています。

 

守議者の肉筆で

 

親愛なる貴重な協力者よ

あなたの日本に於ける信教への奉仕は、実に目覚しいもので、忘れがたいものであります。

私はあなたを活気づける精神と、あなたのすばらしい功績に対する賞讃の気持ちで一杯であります。

屈せず、歴史的事業を続け、最愛なる御方が、あなたに満足されていることを確信しなさい。師が、彼への奉仕に於けるあなたの心の望みを実現されるよう、後の最も豊かな祝福を、あなたのために祈り続けましょう。

あなたの感謝しつつある真の兄弟

ショーギ

(1950年9月17日)

 

日本人バハイによる布教と、重要な人々との接触が進展しているという知らせに、彼(守護者)は、非常に喜ばれました。彼は、あなた方一同が忍耐し、決して落胆されないように励ましておられます。彼は、聖なる社を訪問の折に、バハオラがあなたの努力を確認し、あなたの活動の範囲を広められように祈られるでありましょう。

(1951年2目27日)

 

彼(守護者)は、あなたが、是非とも日本に残る計画を立て、出来れば、家を買われるべきであると感じておられます。あなたがそこに居られると言うことは、その国の事業に転機をもたらしました。現在、台湾とインド・シナに、バハイがいるということは、あなたの関心を引くと思います。ある英国人信者が後ほど、香港に行くことができればと私達は期待しています。アジア大陸に光が点りはじめています。

(1951年9月21日)

 

彼(守護者)は日本での進歩、特に横浜や甲府などの、信教に新しく開かれた市に於ける進歩のことを聞き非常に喜ばれました。彼は又、アレキザンダー嬢が今、京都で布教されているのを知り、非常にうれしく思われました。

(1952年11月12日)

 

彼(守護者)は、あなた及び東京のバハイの友らが韓国の友らと親しく接触を保つように望んでおられます。つまり、東京の精神行政会が、その直接の責任の一つとして、できれば一人か二人のパイオニアを韓国に送って、その国での事業を援助されるように望まれています。そうすることにより、もっと多くのアメリカ人のパイオニアが韓国に送られるようになる迄、そこの中核を保持し得るでありましょう。(そればかりか、その中核を精神行政会に発展させることができるかも知れません。)

守護者は、日本のバハイの友らの奉仕を、非常に高く評価されています。彼は、彼らが、布教の面で、努力を三倍に増すように、望まれています。10年聖戦が非常に、目でたく開始された今、神よりの確認が下って来ています。友らは地球の隅々迄信教を広げるために、この機会をとらえるべきであります。10年聖戦の目標の一つは、日本の精神行政会の設立であり、このことにより日本のバハイとパイオニアに特別な好機が与えられているのであります。守護者は、日本の友らの布教活動及び韓国に於ける信教への奉仕が成功し発展するように祈られるでありましょう。

(1953年5月25日)

 

守護著は、あなたの信教への献身を犠牲を深く感謝しておられます。東京のハジラの購入に寄贈された3千ドルの寄付は、あらゆる面の奉仕に於いて、あなたを活気づける強力な精神のあらたなしるしであります。この東京のハジラは、全国精神行政会が選ばれた時の本部となるので、守護者は、これを最重要視されています。

守護看は、日本中に、信教が迅速に広がる時機が熟していると感じておられます。守葬者は、信教が進歩するにつれて、その発展のための、あらゆる予備的を段帽がふまれて行くようにと望まれています。それ故に、彼はできれば、今年中に、ハジラが購入されるように切望されているのです。守護者は、東京のハジラを購入する為に必要のある場合にのみ、尼崎のセンターを売るように、提案されたに過ぎません。しかし、その必要がなければ、彼は勿論、尼崎のセンターがその重要な市の友らのための本部として機能することを望んでおられます。

(1954年7月10日)

 

守護者は、すばらしい成功をおさめた日本での大会の熱情をこめた報告を受け取られました。彼は、この大会が、日本及びその周辺の地域全体の信教に、新しい発展段階を印すものであると感じておられます。確認の精神が、信教の奉仕に立ち上がるあらゆる人々に、届いています。そして、大会に出席し、討議に参加し、今や信教のために新しい勝利を得んと出かけて行く人々のすべてに、神の祝福が下されるであろうと、彼は確信されています。

(1955年10月19日)

 

守護者は、あなたがまだ韓国に居られ、その重要な国で布教の事業を続けておられることができるのを知り、喜ばれました。彼は、あなたが何処に居られようと、信教が緊急に必要としていることを、活発に、熱意をもって推進されることを知っておられますが特に韓国、また日本に於いてさえもあなた及び他のアメリカ人のパイオニアの援助を現在必要としていると感じておられます。

(1957年8月18日)

 

師は、日本に於ける信教の普及に、非常な望みをかけておられました。彼の約束が実現しつつある今、友らは、非常な幸福を感じなければなりません。さらに、神の呼び声が、この重要な国のあらゆる地方であげられるように、この幸福感は、更新された献身に移し変えられなければなりません。守護者は、日本での布教の事業の成功を祈っておられます。

(1957年10月18日)

 

ある巡回旅行者へ

 

彼(守護者)……はいかに短時間であっても特に努力して、あなたが滞まられるそれぞれの場所のバハイの友らを訪問するようにすすめておられます。というのは、あなたが他の中核より携えて行くことのできるニュースと、信教の一般的発展についてのニュースは、彼らを元気づけ、はげますからであります。特に、日本のような所では、将来、全国機関が設立される時、より多くの精神行政会が、それを支持することができるように、友らは、布教の事業にあたって、忍耐するように激励される必要があります。

(1955年11月23日)

 

日本よりの最近の知らせ一合計8つの精神行政会ができたということに非常に励まされます。私達の親愛なるバハイの姉妹、アレギザンダー嬢は長年の苦労により、疲れ果てておられるかも知れませんが、収穫は非常に豊かなものであり、いかなる困難や苦しみをも償うに十分であります。

(1956年5目3日)

 

ウィラード・ハッチ氏へ

 

敬愛する守護者は、宮本博士があなたに宛てた手紙と、彼が示している信教への興味に非常に関心を持っておられます。この人に生気を与えることにより、あなたは、神の大業に、偉大な奉仕をされたと彼は感じておられます。あなたは、彼の興味がうすれないように、彼と親しく接触してゆくべきだと守護者は感じておられます。

日本の覚醒の時期は今や間近です。そして、もし、この博士が燃え立たれれば、日本で今や進行している精神的聖戦に、かなり活発な役割を果たすことができるでありましょう。守護者は、その偉大な国での布教の事業を、非常に重要視されておられるので、全国精神行政会の設立を、10年計画の目標の一つとされました。特別の好機が、ある人に与えられることがあります。疑いもなく、大なる精神的好機が、今や宮本博士の目前にも来ているのです。

(1953年8月8日)