288 正義

特集:アブドル・バハ昇天100周年記念  

100年前に亡くなったアブドル・バハ、どんな人だった?

今回の「美徳」:正義(せいぎ)               

悪者をやっつける、正義のヒーロー!「正義」ってなに?

みんなでやってみよう ゲーム「Go Fishing」

すべてのもののうち、わが目に最愛なるものは正義である。

・・・他人の眼ならぬ汝自らの眼にて見、隣人の理解力ならぬ汝自らの

理解力にて知らん。汝の心のうちに熟考せよ。

汝はいかにあるべきかを。・・・

 -バハオラ (かくされたる言葉より)

The best beloved of all things in My sight is Justice…

thou shalt see with thine own eyes and not through the eyes of others, and shalt know of thine own knowledge and not through the knowledge of thy neighbor. Ponder this in thy heart ;

how it behooveth thee to be.

Bahá’u’lláh (From The Hidden Words)

正義せいぎ Justice

正義とは公平であるということです。関わっている誰もが勝利者となるように問題を解決することです。人を前もって判断することをせず、ひとりの人間として見ることが大切です。いじめやごまかしや嘘を受け入れないことです。正義には勇気が必要です。ひとりでも正義のために立ち上がらなければならないこともあるからです。

・すべての人と平等に接する

・自分で考え、前もって判断しない

・噂話をしたり、陰口を言わない

・前もって人を判断せず、人をありのままに見る

・自分の間違えを認め、修正する

・自分自身の権利も含めて、他人の権利のために立ち上がる

・誰もが勝利者となるように問題を解決する

(ヴァーチューズ・カード 著者:リンダ・カヴェリン・ポポフ)

アブドル・バハ昇天100周年記念

アブドル・バハとは・・・?

バハオラの長子として、1844年5月22日、テヘランで生まれました。彼が9歳の時、家族と共にバグダッドへ追放されましたが、そこで父バハオラより彼こそ約束された者であると告げられ、バハオラの大業のため、歓びを持ってすべてを犠牲にすると決心しました。

©Bahai Media Bankより

その後コンスタンチノープル、アドリアノープルへバハオラとともに追放されましたが、アブドル・バハも敬愛けいあいの的となり、良く人に教え、いつも「師(マスター)」と呼ばれていました。そして、牢獄都市、飛ぶ鳥も落ちて死ぬといわれたほど劣悪れつあくな土地アッカへ追放されました。アブドル・バハはバハオラが十分に活動できるように一切の雑事を引き受けられ、また客の接待に当たられました。これらの人々はアブドル・バハとの面会で十分に満足し、バハオラを尊敬しました。

©Bahai Media Bankより

バハオラが75歳で逝去せいきょされ、遺言ゆいごんとして、アブドル・バハを後継者、教えの解説者として指名され、全信徒はすべて彼に服従するよう指示されました。1908年、ついに自由な身となりました。それからは、西洋やアメリカに渡り、あらゆる宗教、人種、階層の人々に会い講演しました。

アブドル・バハはその父親の教えの完全なる模範者です。子供クラスのレッスンにあったアブドル・バハの生涯からの物語には、愛と思いやり、無私と正義の道を示す様々な話がありました。

アブドル・バハは1921年11月28日、77歳で、長患ながわずらいもせずにこの地上の生涯を終えられました。最後の最後までその父親の大業を押し進めるため全力を尽くされました。アブドル・バハご急逝のニュースは市内(イスラエルのハイファ)、また世界中に伝えられました。翌日の朝は、お葬式の行進に参加するために1万人が集まりました。その中にはイスラム教徒、ユダヤ教徒、キリスト教徒、ドルーズ派の人、また、エジプト人、ギリシア人、トルコ人、アラブ人、クルド人、ヨーロッパ人、アメリカ人がいました。男性、女性、子供、政府の役人、外交官、さまざまな名士が集いました。全員が敬意と称賛の気持ちを表し、アブドル・バハの棺の後を歩き、カルメル山中腹にあるバブの廟まで行進しました。棺は愛される友らの肩に担がれて、ゆっくりと山の斜面を上って行きました。廟の東側入口近くでの簡単な葬儀の後、棺は廟の中の一つの部屋へ運ばれ、永眠の地へ下ろされました。

©Bahai Media Bankより

調べてみよう!!

☆1800年~1900年はどんな時代だったでしょう?

☆世界地図でそれぞれの場所を見てみよう。コンスタンチノープル、アドリアノープルは昔の都市の名前で今は何というという都市になりましたか?

☆お葬式の行進にいろんな人が集まりましたが、当時では特別な事でした。なぜそれが特別なことだったのでしょう?

アブドル・バハ昇天100周年記念イベント

日本各地で、アブドル・バハ昇天100年を記念してイベントがありました。

東京では、将来、日本の礼拝堂が建つ土地に植樹が行われたようですよ!ここでは、少しだけ、子供たちが参加したイベントを紹介します☆

山口

大人がお話をしている間に、工作をしました。『誠実であることは、すべての美徳の基礎である。』誠実な基礎(床)のおうちを作りました。壁は自分で選んだ美徳にしました。ケーキみたいな可愛いおうちになりました!

千葉

ブック2を一緒にしている方が、子供さんと一緒に参加してくださいました。幼稚園にも、なかなか入れないと心配されていたのに、さっと入って来てくれ、自分から”こんにちは”といってくれました。後は、2人のお姉さん達と、楽しく遊び、ケーキを作り、アブドル・バハのちぎり絵に参加してくれました。

うた Song

正義の道を歩みなさい

正義の道を歩みなさい

これこそが これこそが まっすぐな道である

 

いかなる人も いかなる人も

不当に 不当に 扱ってはならない

それが芥子粒(けしつぶ)ほどの 不正であったとしても

 

正義の道を歩みなさい

正義の道を歩みなさい

これこそが これこそが まっすぐな道である

これこそが これこそが まっすぐな道である

 

(落穂集118より抜粋) 

 

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みんなで遊んでみよう!

Go Fishingの遊び方

 

準備するもの

美徳が書いてあるカード → ペアで作りましょう!

 

☆7枚ずつカードを配ります。 手持ちのカードにペアがあれば抜きます。1ペアが1ポイント!!

☆最初の人は誰かを選んで聞きます。「○○さん、優しさ(美徳の名前)を持っていますか?」 聞かれた人→持っていない場合:「いいえ、ごめんなさい持っている場合:「はい、どうぞ」

☆誰かのカードがなくなったらゲーム終了です。ペア数(ポイント数)が高い人が勝ちです。

 

ゲームの目的:勝ち負けもいいですが、日本語や英語、違う言語を使って遊んでみましょう。大事なのはお互いに「礼儀正しく」ゲームを楽しむこと!「ごめんなさい」「ありがとう」「どういたしまして」 など

 

<カードの例>

お話し


昔話から、正義を学ぼう!お話しのどんなところが正義なのでしょうか?

むかしむかし、焼きウナギが大好きな老婆が住んでいました。彼女はウナギ屋の隣に住んでいたので、どれほど幸運でしたか。夜はウナギ屋がウナギを捕
まえ、昼間は香ばしい煙を焚いて客に提供しました。10cmほどの長さに切ったウナギは、食べごろになるまで炭の上の鉄板で焼いていました。

うなぎを買うほどの余裕がないお婆さんは毎日、お椀を持って隣人のドアの近くに座って、ホクホクのご飯と一緒にウナギの香りを嗅ぎながら、大好きなうなぎを食べたつもりでいました。

  これに気づいたウナギ屋は、カンカンに怒りました。お金も払わずに楽しむとはズルいと思い、おばあさんに代金を請求することにしました。彼は請求書を書き上げそれを老婆に不機嫌な態度で差し出しました。

これを受け取ったおばあさんは微笑みました。彼女にはコツコツと貯めたわずかの小銭が入った貯金箱がありました。しかし、支払いに十分の小銭です。女性はウナギ屋の顔の横でやさしく貯金箱を振りました。

「ほら、聞こえたかしら?」

「お婆さんお金を持っているなら、話は早い。さっさと払ってください。」

と彼は言った。「え?払いましたけど?」とお婆ちゃんは言いました。

「どういうことだよ、お婆さん?」とウナギ屋が困惑しました。

「お金を払うつもりはないのかい?」

「ウナギ屋さん、私はちゃんと払いましたよ。」と女性は言いました。

「あなたは私にウナギの匂い嗅がせてくれたので、私はお金の音でちゃんとお支払をしました。」

保護者の皆さまへ

総てのもののうち、わが目に最愛なるものは正義である。

汝もし、われを求むるならば、正義にそむくな。またわれ汝を信頼し得るよう、

それを等閑(なおざり)にするな。その助けにより、汝、他人の眼ならぬ汝自らの

眼にて見、隣人の理解力ならぬ汝自らの理解力にて知らん。

汝の心のうちに熟考せよ。汝はいかにあるべきかを。

まことに正義こそは、わが汝への贈り物であり、わが慈愛のしるしである。

さらば、それを汝の目前に置け。

「かくされたる言葉(アラビア語2)

ひるの星委員会よりご挨拶

こんにちは、土野明子です。現在、3人(4歳、3歳、10か月)の子育てに大奮闘中です。頭では「子育てはこうした方がいい、こんな風にしたい」と理想はたっぷりありますが、理想と現実のギャップに落ち込む毎日です。上記の引用文には、まさに、子供達にはこんな人間になってほしいな、という思いでいっぱいですが、子供に望むならまずは自分が実践しなければ!と気の引き締まる思いです。ひるの星を通して、みなさんと、子育てのシェアや自分の視点以外の考え方を学んでいきたいと思っています。みなさんの経験談お待ちしています。

子育てQA

みんなのおうちではクリスマスのお祝いやクリスマスのプレゼントはどうしていますか?サンタクロースのことをどのように伝えていますか?

☆私の子供たちが小さかったとき、彼らには

サンタクロースは「与える心(精神)」であり、

キリストの誕生日のお祝いであると説明しました。

なので、私たちはクリスマスのときに、何をもら

えるかを考えるべきではありません。むしろ、

私たちが何を与えることができるかを考えるべきです。

また、神からの先生は、キリストだけでなく、もっと

たくさんいます。お釈迦様、モーゼ、モハメッド、

バハオラ… 誕生日のすべて祝っていたらいつもお祝いをしないといけませんね!

☆幼稚園や学校などでサンタクロースを信じている友達もいるので、「いないよ」とは言わないようにしている。プレゼントがある、なしでなく、サンタクロースは誰やクリスマスの意味を話すようにしている。

☆アヤミハ(バハイ歴の閏日)の話をして、そちらに楽しみをもっていくようにする。