我は、我は、我は
約束された者である…
バブ
双子の神の顕示者
シャラが学校から家に走って帰ってきました。ランドセルを床に脱ぎ捨てると、たたみの部屋のテーブルに向かって息を切らしながら座りました。そのテーブルでは、お母さんが絵を描いていて、幼いアニサはぬり絵をしていました。
「お母さん!聞いて!今日、私たちのクラスに二人の新しい子が入ってきたのよ。なんと、その二人は双子の女の子だったの!」
そこへリアズとアスマがちょうど帰ってきて、台所からおやつを食べながら部屋に入って来ました。
「双子だって!」とアスマが言って、「ということは、その二人はそっくりかい?」と聞きました。
「そうなのよ!だから、見分けがつかないから、とっても変なのよ!まったくどっちがどっちなのか?」とシャラが答えました。
「お母さん、お母さん!ふたごって?なあーに?」と幼いアニサがお母さんの袖を引っ張りながら聞きました。そのときモナもやってきて、それに答えました。
「双子はね、同じお母さんから、一度に二人そろって生まれた子たちのことを言うのよ、アニサ。」
リアズが首をかしげて、遠くを見つめながら、おかしいなあという顔をしました。「ちょっと待てよ。。。それなら、どうしてバブとバハオラは双子の神の顕示者と呼ばれているんだろう?お二人とも同じお母さんから生まれた分けでもないし、同時でもないはずだろ。2才も年令がちがうと聞いているけど。」
お母さんが何と答えるか、みんなお母さんの方に向きました。
「わ~を、むずかしい質問ね。簡単には答えられないわね。」とお母さんが言いました。
「それでもいいよ!」、「お母さん、お願いします!」「賛成!」と、子どもたちは宿題をするのを始めたくないから、お母さんが説明するのを待ちました。
「わかったわ。それでは少しずつ説明しましょう。まず最初に、ブとバハオラには神様に直接つながる神の顕示者の魂があって、人間とはちがうの。それから、バブとバハオラのような神の顕示者の言葉は神様の言葉なの。私たち人間には人間の魂があって、それで神の顕示者の言葉から神様を知ることができるのよ。だから、動物とはちがうのね。」
「わかった、わかった。それくらいは知っているよ!それより、双子はどう説明するのか早く説明してよ!」リアズがじれったそうに言いました。お母さんがリアズにほほ笑んで、しんぼう強く続けました、
「人間の歴史をみてみると、どこをみても、どの時代でも神の顕示者がその教えで人々を導いているのよ。それから人々が必要とするものを教えるためにお一人で現れるのよ。その教えから新しい文明が生まれ、そこの文化にもなるの。現れるのは数百年か数千年に一度くら
い。みんなも知っているように、クリシュナ、ゾロアスター、モーゼ、仏様、キリスト、マホメットなど、これより昔にも私たちが呼び名も、その数もわからないほどいらっしゃったはず。これらすべての神の顕示者が人々に
未来に精神的に素晴らしい人間世界になる新時代がやってくると言われたの。そうなるように、この双子の神の顕示者が現れると言ってね。」
「お母さん!そんなこと言ったって、双子でもないのに、双子と呼ぶのはなぜか。まだ説明がないだろ?」リアズがしびれを切らして言いました。お母さんは、さらに、しんぼう強く続けました、「お二人はお母さんがちがっても、さっきも言ったように、お二人の魂には同じ親のような神様につながっているの。それに、お二人が現れたのはたった2年の間になのよ。普通は数百年か数千年なのに。二人の顕示者が同じ人々の前に現れたのは、これが初めてなの。バブが誕生されたのはバハオラの誕生の2年後だけれど、ペルシャで使われていた イスラムのカレンダーによると、バブの誕生日はバハオラの誕生日の、たった1日前だったの。これまでの神の顕示者からみれば双子のようだったのね。でも、それぞれに特別 しなくてはならないことがあったの。」子どもたちはみんな,なるほどとうなずきました。
「私、その特別なことを知っているのよ!」モナが思い出したように、「バブが門と呼ばれているのは、門の扉を開けるとバハオラが現れるように準備されたからでしょ!?」
「私が知っているのは、バハオラは神の栄光と呼ばれていて、特別なのは、世界の人みんなが仲良く家族のようになって、平和な世界にすることなんでしょ!?」負けず嫌いのシャラが続けました。
「その通り!さすがね!」お母さんがほほ笑んで、「神の顕示者が現れるわけは、人々が魂を成長させるのを手伝うためだったの。わかるわね?さっきも言ったように、その教えで人々の魂が成長して文明が進んで文化も豊になり、世界の人々が近くなって仲良くなっていくのよ。今がその時なのよ。世界の人たち全体がバブとバハオラの教えから、その恵みをいただける時代なの。その恵みとは、人々がより精神的な、和合された一つの世界になるのに役立つのよ。誰もが十分に食べられ、誰もが人としての教育を受けられ、みんなが戦争を心配することなく幸せで安全に暮らせるようになるの!」
「やったー!うれしい!」子どもたちが喜んで叫びました。
「ねーねー、お母さん!聞いて!誰がかみのけんじしゃなのか、どうやってわかるの?」お母さんの袖を引っ張りながらアニサが聞きました。
「おもしろい!いい質問だなー、アニサ!」とアスマが驚いて、「お母さん!何て答えるの?」「それには三つの注意することがあるの。一つは、神の顕示者は、普通の人が思いつかないようなことを知っているということね。人間は習って、学んで知識を身につけるけど、学ぶこともしないのに、何でも知っているの。とにかく必要なときは神から直接その知識をもらっているのよ。人々はこれに気づくはず。二つ目は、どのように行動されているかということ。どんな人にも優しくて愛が深く、いっぱいにするの。その深いこと,真似できないわ。三つ目は、まわりの人々をより親切でより良い人々に変えていること。その人たちだけではなく、時と場所を超えて、だんだんと広く変えていっているのよ。今の時代は、バブとバハオラのおかげで、全世界に広がっていっているの。」「そういうことか。」とアスマが感心して、「ところで、お母さん。お二人は、ご自分たちが特別なことを子どもの頃から知っていたの?おれだったら、人間に似ている、賢いチンパンジーたちの間で育てられても、おれの方が賢いと、すぐにわかると思うけどなあー。」「そうなのよ。お二人にも子どもの頃に、そのような話がたくさんあるの。お二人ともそれぞれに、特別にすることがあるのも知っておられたのよ。」「ふーうん!それもそうだろう?みんな、おぼえているかい?バブは幼い頃、学校の先生から自分より多くのことを知っているので、バブには何も教えることはないと言って家に帰されたじゃないか。」とリアズがつけ加えました。「それからバハオラがまだ幼い頃、人形のお芝居を観たときのこともね!」とシャラが続けて、「お芝居が終わって、そのお芝居の王様の宮殿のぜいたくなくらしぶりや、出来事が、すべて箱の中におさまったのを知って、実際、この世
で起きることも、これと同じように消えていくことに気づいたのよね。それで、まだ幼い子どもだったけれども、この世で、ぜいたくなくらしでも人間として生きている本当の意味はまったくない。人々はこの世のこんなことを、あまり気にするべきではないと感じられたのよね!ぜいたくなくらしも消えてしまうからね。でも、普通、幼い子がこんなことを考えて言えるかなー?!今度はリアズが説明しました、「幼い頃、バブは大きな天秤で、ご自分と有名なイマームの重さをはかっている夢を見て,困ったことになったん
だ。」すると、また、またアニサが手を挙げて質問しました、「てんびんって?なんのこと?イマームって?人なの?!だーれ?」リアズが腕を伸ばして天秤になって見せながら、「天秤は棒の両端にお皿がぶら下がっている、重さをはかるはかりだよ。片方のお皿にはかるものをのせ、もう一つに重りをのせていって、お皿の高さが地面から同じになったところが、その重さになるんだ。イマームはマホメットの後に現れてくるイスラム教で一番えらい人なんだよ。夢では、とても大きな天秤の片方のお皿に有名なイマームがのっていたんだ。もちろん一番えらい人だから重くて、そのお皿が地面に沈んでいたんだ。ところが、いつのまにか目に見えない手が幼いバブを持ち上げて、もう一つのお皿にのせたんだ。バブはこの有名なイマームよりも、ずっとえらいお方だったので、バブのお皿が地面に沈んでしまったんだ。バブが家族にこの夢について話したところ、イスラム教で一番えらい人よりもバブの方がえらいように見えるこの夢はとても恐ろしい。そう思った家族は驚かせた幼いバブに怒ったんだ。でも、幼いバブにとっては、ただ夢で見た不思議なことを家族に話しただけだったのに。」モナがこれに似たような話を付け加えました、「バブとバハオラの家族は、お二人は幼いときでもお祈りが好きで、よくお祈りしていたと話していたそうよ。でもバブはみんなに、お祈りは天の自分のおじいさんと話していただけと言ったのよ。」
「バブが言った、おじいさんとは神様のことだと思うけど、おれも神様がおじいさんのように感じられるようになりたいな。」とアスマがため息をつきました。
お母さんがほほ笑みながらうなずいて、 「私もよ、アスマ。」と、同じようにため息をついて、「他の神の顕示者にも、このようなお話はまだまだたくさんあるのよ。しらべてごらん。宿題が終わったら、お父さんに手伝ってもらったら、どうかしら?」と言いました。そして、パンパンと手をたたきながら、言いました、「OK、おやつを食べたら宿題を始めましょう!」子どもたちは、お母さんが作ってくれたクッキーを食べたら、宿題をする子ども部屋に急いで行きました。
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- シャラが学校から帰ってきたとき、何を驚いたように話したのですか?
___________________________________________________________________ - リアズが説明して欲しかったのは、何についてでしたか?
_______________________________________________________________________
- 双子の神の顕現者は誰のことですか?
_________________________________________________________________________ - 人間と動物はどうちがうのですか?
__________________________________________________________________________ - 神の顕示者は人間とどうちがうのですか?
__________________________________________________________________________ - バブとバハオラには同じ親のようなとは、誰のことだと思いますか?
________________________________________________________________________ - 門とは、誰のことですか?
_________________________________________________________________________ - 神の栄光とは、誰のことですか?
_________________________________________________________________________ - バブとバハオラは、幼い子どもの頃から人間とはちがうことを知っていましたか?
_________________________________________________________________________ - バブとバハオラは、幼い子どもの時でも、よくお祈りしていたのは、なぜだと思いますか?
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いくつ答こたえられましたか? 答こたえは保護者ほごしゃのページにあります。
立体ぬり絵用意するもの
- この次のページと、その次のページのコピ―
- クレヨンまたは色鉛筆
作り方:
- この次の2ページを印刷する。
- 印刷したコピーに色を塗る。
- 2枚のコピ―の裏をのりづけする。このとき、のりはコピ―の四角いふちにつけるだけでよい
- バブのページの門の扉が目の前に見えるように折り曲げる。扉を開けるとバハオラが現れて、できあがり!!!
保護者ほごしゃのページ
次の「バブとバハオラについて」の引用文から、お互いの立場を、もっと詳しくお子様に紹介されれば幸いです。
バブご自身の言葉から
我こそ、我こそ、我こそが約束された者である。我こそがあなた方が一千年もの間その名を切望してきた者であり、その名が述べられるや、あなた方が立ち上がる者であり、またその到来を目撃することを欲し、その啓示の時を一刻も早くと神に祈った、まさにその者である。我は真に言う、東と西の民が共に我が言葉に従い、我に忠誠を誓うことは世界中の民の義務である。
バハオラの言葉から
この(バハオラの)最も偉大で素晴らしい啓示と、我に先行した顕示者(バブ)の啓示の間に、そのような短い期間(誕生2年ちがい)しかなかったということは、誰にも解明できない秘密であり、いかなる者も推し測ることができない神秘である。
アブドル・バハの遺訓から
これはバハの人が持つべき信条の基礎である。我が命が彼らに捧げられんことを。聖なる御方、気高い御方(バブ)は、神の唯一性と一体性の顕示者であり、「古来の美(バハオラ)」の先駆者である。聖なるアブハの美よ、我が命が彼の不動の友らの犠牲にならんことを、彼は神の至高の顕示者であり、神の最も聖なる精髄の夜明けである。その他の者はすべて彼の僕であり、彼の命令に従う者である。
守護者、ショーギ・エフェンディの書、「神よぎり給う」から
(バブは)バハオラによって「精髄中の精髄」、「海の中の海」、「預言者たちと使者たちの本質がその周りを回る中心点」、「神が過去と未来のすべての知識を生じさせる御方、」その「地位がすべての預言者の地位をしのぐ御方」、その「啓示は選ばれた者たちすべての理解力、思慮をしのぐ御方」と認められた、バブは神の伝言を広め、神の使命を果たした。アブドル・バハの言葉で「真実の朝」、「最も偉大な光の先駆者」と表現された御方、その出現が即ち「預言者の祝儀」の終焉と、「成就の周期」の始まりを示した御方は、彼の啓示を通して彼の国に降りていた夜の闇を払いのけ、全人類を包み込む輝きを発する「比類なき天体」がまさに現れることを宣言した。
クイズの答:
1)双子がそっくりなのに驚いた。2)バブとバハオラがなぜ双子なのか。3)バブとバハオラ 4)人間の魂で神様を知ることができる。5)顕示者は神様と直接つながることができる。6)神様 7)バブ 8)バハオラ 9)はい。10)両親のような神様と話したいから。