守護者ショーギ・エフェンディの言葉より
「つぎのことを誤解してはなりません。すなわち、人類の一体性の原則―バハオラのすべての教えの枢軸―は、単なる無知から起こる感情主義が爆発したものでも、漠然とした望み薄の希望を表現したものでもありません。それが訴えているものは、単に人びとの間の同胞精神や善意の復活でもありません。その目的は、個人や民族・国家間のなごやかな協力を促進することだけでもありません。それが意味するものは深遠で、その主張は、過去の予言者たちが唱道したものより偉大なものであります。そのメッセージは、個人にも当てはまりますが、主に、すべての国家と国民が人間家族として和合されるときの根本となるものなのです。それは、理想を宣言しているだけではありません。その真理を具体化し、その効力を示し、その効果を永続させるために設立された機構と結び合わされ、分離できないようになっているのです。それは、現代社会の構造に有機的な変化、これまでに世界が経験したことのない変化をもたらすことを暗示しています。それは、国家的信条のすたれた合言葉への、大胆で世界的な挑戦であります。この信条は、かって役に立った時代もありましたが、神が支配する自然の成り行きで、新しい信条にその地位を譲らなければならないのです。その信条は、人類がこれまで考案したものより根本的に異なり、はるかに卓越したものであります。それは、文明化された世界全体の再建と非武装化を求めるものです。この世界というのは、政治機構、精神的願望、通商と財政、文字と言語などのあらゆる基本的な面で有機的に統合されながらも、その連邦を構成する各国が、それぞれ多様な特性を保持する世界なのであります。それ(人類の一体性の原則)は、人類進化の完成を意味します。家族生活の誕生から始まり、つづけて部族の結束を成し遂げ、都市国家を樹立し、その後独立国家へと発展してきた進化です。」(「新世界秩序の目標」より)