7. 結婚と家庭生活
(「明日への扉」より抜粋)
結婚の準備
127. 人は、自分自身を知り、高遠または卑劣、栄光または卑下、富または貧困を引き起こすものが何か認識すべきである。(バハオラ:Tablets of Bahá’u’lláh、p. 35)
128. 滅ぶべき人間が、貴方の事について断言すること、あるいは、貴方を誉めることの出来る賛美は、貴方の栄光よりはるかにはるかに遠いもので
す!貴方の僕(しもべ)らに、貴方の最高の威厳と栄光を誉め称えるためにお命じになったことは全て、貴方の恵みの徴なのです。それにより、彼らが、彼らの
最も内なるものに授けられた地位、彼ら自身を知ることの地位へと上昇することが出来るのです。(バハオラ:Gleanings from the Writings of Bahá’u’lláh、I、pp. 4−5)
129. 神の法律における結婚に関する問題について。汝はまず、汝の好きな者を選ばねばならない。それから、父親と母親の同意を必要とする。汝が選ぶ前には、父親と母親が干渉する権利はないのである。(アブドル・バハ:Selections from the Writings of
‘Abdu’l-Bahá、p. 118)
130. まことに、バヤン[1]の書で、そのことは両者(花嫁と花婿)の同意に限られている。われは、愛と親善、そして人々の和合をもたらすのを望んだが故に、敵意と悪意な感情を避けることが出来るようにと、それを両親の同意を条件付きとなしたのである。(バハオラ:Bahá’í Marriage and Family Life、p. 22)
131. バハオラは、バハイの結婚には、現在生きている全ての親の同意が必要であるとはっきり述べられました。これは、親がバハイであろうとなかろ
うと、あるいは、長年離婚していようとなかろうと、あてはまることです。バハオラがこの偉大な法律を規定なさった理由は、社会構造を強化し、家庭のきずな
をより密接に結びつけ、子供らの心の内に、生命を与え創造者への永遠の旅へと彼らの魂を送り出してくれた人々への確実な感謝の念と敬意をかけるためです。
今日の社会においては全く逆の過程が進行しているということを、私達バハイは理解せねばなりません。つまり、若者らはますます彼らの両親の望みには気をか
けず、離婚は当然の権利と考えられ、薄弱で非常に勝手気ままな、そして卑劣な口実のもとに離婚が実現しています。離縁したカップルは、特に、一方が子供の
全面的な保護者となる場合、結婚におけるパートナーの重要性を見逃すことはできません。子どもたちをこの世に送り出した責任があるのですから。バハイ達
は、バハイの法律と教えを厳格に守って、家庭生活と家族関係の美を急速に破壊し、社会の道徳的構造を取り壊している腐敗的な勢力と戦わねばなりません。
(ショ−ギ・エフェンディの代理から米国精神行政会へあてられた手紙より:10/25/47:Bahá’í Marriage and Family Life、p. 23)
132. ひとり、あるいはそれ以上の親の同意がないために結婚できないでいるバハイは、関係する親のうち、その誰かの態度を変えるられるかどうか、
地方精神行政会の提案を得るために、協議することが出来ます。信者らは、その様な問題に対面するときは、バハオラを信頼し、奉仕や彼の信教のテイーチング
と促進のために、より多くの時間を捧げ、汚れのない貞節な生活を守ることに関するバハオラの命令に絶対的に忠実であるべきです。そして道を開き、障害物を
取り除くためにバハオラに頼り、あるいはバハオラの意志を知るようにすべきです。(万国正義院から個人の信者への手紙より、9/9/69:Bahá’í Marriage and Family Life、p. 25)
133. 法律に服従することが個人の人生に影響することを考慮するにあたって、人は、この人生の目的が、魂を次の段階[2]の
ために準備させることであることを忘れずにいなければなりません。ここで、人は、動物的衝動に捕らわれることなく、それを統制し導くことを習わねばなりま
せん。この世における人生は、試練と業績、不足、そして新しい精神的進歩を遂げることの連続です。ときおり道はとても険しく見えるかもしれませんが、バハ
オラの法律に堅固に従う者は、いかにそれが険しくとも、精神的に成長します。しかし、自分自身のうわべの幸福のために法に妥協する者は、妄想を追い求めて
いるのです。その人は、自分が求めていた幸せをつかむことも出来ず、精神的進歩を遅らせ、しばしば新しい問題を引き起こすといったことが何度も見受けられ
ます。
非常に明らかな例をひとつ挙げると、結婚するために両親の同意を必要とするバハイの法です。今日では、偏狭や人種偏見のために、バハイで
ない親たちによって、同意が与えられないことが頻繁に起きています。しかし、その子供らがバハイの法律において堅固であることが親たちに与えた深遠な影響
を、私達は何度も見てきました。多くの場合、同意が最終的に与えられるだけでなく、その親たちの性格も影響され、子供との関係も強化されるほどです。この
ように、あらゆる困難にかかわらず、バハイの法を守ることによって私達は人格を磨きあげるだけでなく、回りの人をも影響するのです。(万国正義院:Bahá’í Marriage and Family Life、pp. 25−26)
134. 結婚する二人は、結婚しようと決心する前に、お互いの性格について学び、お互いを知り合うために時間をかけるべきです。そして、結婚をする時には、それは、永遠のきずなを確立するという意図を持ってなされるべきです。(万国正義院から個人の信者への手紙より、11/2/82:Bahá’í Marriage and Family Life、p. 20)
135. バハイの結婚は、二者間の和合であり、心からの愛情である。しかし、彼らは最大の注意を払い、お互いの性格を知るようにならねばならない。この永遠のきずなは堅い誓いによって結ばれるべきで、その意図は調和と友情と和合を促進し、永遠の生命を得ることである.....(アブドル・バハ:A Fortress for Well-Being、pp. 29-30)
136. 結婚と、婚約と結婚と間の規定された期間についての問いに関して。これは、神の書の断固とした原文であり、解釈の余地はない。過去、結婚と
婚約との間に長い時間が経過したときに重大な困難や問題が起きた。その書の原文によると、当事者間の結婚が取り決められた時、つまり当事者らが婚約し、結
婚することが確実となった時には、結婚するまでに九十五日以上経過すべきではない。(アブドル・バハ:万国正義院から米国全国精神行政会への手紙に引用、4/11/82:Bahá’í Marriage and Family Life、p. 26)
137. 婚約から九十五日以内にババイが結婚しなければならないことを要求する法律は、まだ西洋においては応用できません。しかし、西洋に住むイラン人達は、良心の問題としてそのような法律に従います。(万国正義院からある全国精神行政会への手紙より、7/14/65:Bahá’í Marriage and Family Life、p. 27)
138. 結婚する前の九十五日間の初まりは、同意が得られた日になります。(ショーギ・エフェンディから個人の信者へあてられた手紙より、4/3/43:Bahá’í Marriage and Family Life、p. 26)
139. 婚約期間の持続期間というような結婚に関するバハイの法律の詳細事を、いま西洋に住むイラン人の信者が従うことに関して.....こ
れらの法律は、もし両者がイラン人であるなら、義務的であります。しかし、もし一方がイラン人で、他方が西洋の信者であるなら、イラン人の信者は、配偶者
にこれらの法律について知らせるのは賞賛さるべき行為ですが、それを守ることについて圧力を加えるべきではありません。(万国正義院から個人の信者にあて
られた手紙より、7/7/68:Bahá’í Marriage and Family Life、p. 27)