万国正義院
2017年9月1日
カンボジアのバタンバンの礼拝堂献堂式に参集した友らへ
親愛なる友ら
バハイ世界が、大陸レベルでの最後の礼拝堂の完成を祝ってまだ一年も経っていませんが、すでにマシュレゴゥル・アズカルの機構の発展における新たな夜明けが始まりました。あなた方は、夜明けの地点であるまさにその場所、つまり、今幕開けした段階の水平線上に立ちのぼる最初の地方レベル礼拝堂に集っているのです。この、類いない建造物の献堂式は、もっと多くの地方、および全国レベルのマシュレゴゥル・アズカルの出現を予示する歴史的な機会であり、これは、バハオラが彼の最も聖なる書に顕わしておられる彼の命令:「すべての宗教の主なる御方の御名において、各地に礼拝堂を建設せよ。」に従うものであります。
この特別な時が、信教と長期間、かつ誇らしい関係をもつ地域で祝されることは極めて適切なことです。と言うのも、バハオラのメッセージは、彼の生存中にすでに東南アジアの半島にまで届いていたからです。それは、すべての人々に和合と平和のために働くよう求めるメッセージであり、その緊急性は、現在に至るまで、ますますと強まりました。不和は、世界を苦しめている危機や紛争を煽ってはいないか。それは、非常に多くの人々が被っている痛みや困難を悪化させてはいないか。自分たち自身大いに苦しんできた、純真なるカンボジアの人々がそのような熱意を持って古来の美の呼びかけに応えていることで、神を称えましょう。和合の力を引き出す中で、彼らは精神的、物質的教育をとおして魂を高揚させるために精力的に努力し、民衆が自分たちの奉仕の能力を発達させることを可能にしています。実際、カンボジアの信者たちは永続的な基盤のうえに共同体を構築するバハイ世界の取り組みの中で、学びの最前線にいる人々の中にあるのです。
バタンバンに礼拝堂が建立されたことは、その地の友らの心に信仰の光がどれほど明るく輝いているかの証です。カンボジアの熟練した建築家の作品であるその設計は、その国の文化の優雅さと美を反映しています。それは革新的な技術を使用しながらも、地域の伝統的な形態と融合して、確かに、これが建っているこの地に属します。この寺院はすでに献堂式以前に、この下陰に住む人々の意識を高めることに成功しました。その意識とはマシュレゴゥル・アズカルに不可欠の主題、すなわち、礼拝と奉仕が共同体生活において不可分であるということです。それは今や、その壁の内で起こる集団的な礼拝を通して強化された和合の重要性についてより深い認識を促しています。この出現は精神的に卓越した共同体を育てる努力に拍車をかけます。これは高貴な精神をもつ国民によって建てられた、高貴な目的をもつ建造物です。
この寺院がバタンバンの住民、およびもっと遠くに住む人々に開放される今、天の祝福が以前にも増して豊富にこの地に引き付けられます。我々は、そうあるようにとバハオラに懇願いたします。この正門を通り抜ける人々がそのなかで自分たちの精神の飛翔を感じとるように、唯一真実なる神に対する礼拝が彼らの間の愛情の絆を強めるように、そして、彼らが周囲の人々に与える奉仕を通して神に対する彼らの愛が表現されますようにと。我々はここで、バハオラの祝福を思い起こします: 「礼拝堂で、正義の人々の主たる御方を偲ぶことに勤しむ彼らに祝福あれ! この礼拝堂のもとで奉仕にたちあがる彼らに祝福あれ! この礼拝堂を建てた彼らに祝福あれ!」
万国正義院