すべての全国精神行政会へ

 

親愛なるバハイの友らへ

 

1.       2008年のレズワン・メッセージで、万国正義院は五年計画の3つの参加部門が相互に作用することによって流れでる活力の及ぼす影響力の拡大について触れました。 19日毎のフィーストの催しもまた、その影響を受けています。フィーストの祈りの部は個人的な祈りと定期的なお祈りの会で育てられた精神性によってより豊かになりました。行政の部は、近年の大業の成長と発展について協議することで活性かされてきました。また、友らは、古くからのバハイと新加入者のさまざまな人々が一緒にバハイ活動に従事することにより、信教についての理解を深めています。社交の部は、単に表面的な礼儀正しさを超えて、熱愛する者同士のような、共通の目的で結ばれた仲間の楽しい再会のようになり、その会話は精神的課題によって高められました。

 

2.       五年計画の間に19日毎のフィーストに関連する質問が出されました。万国正義院は、バハイ共同体が多種多様な背景の人々を受け入れ、拡大を続けるとき、どのように基本的原理が応用されるかについて説明されました。これらのコメントはすべての全国精神行政会の関心事であるため、私たちは次のように書くよう言われました。

 

 

都市におけるフィーストを分散させる

 

3.       かなりの人口を抱えた都市では、19日毎のフィーストをいくつかの箇所で分散して行うことは、地方共同体の有機的発展の重要な段階を示すものです。地方精神行政会は、管轄区内在住の信者数がそれほど多くないときに性急にこのやり方をとり入れてはなりませんが、しかし、人口が十分あり、一箇所でのフィーストがすでに不合理と思われる状態であればとり入れるべきです。そのような対処は、時間や施設の都合で、一箇所でフィーストの3つの部を適切に実施するのが難しいときに必要でしょう。経験では、フィースト分散化は参加の質を高め、友情の絆を強め、共同体の成長の全般に有益ということが明らかです。共同体の大きな集会がもたらす熱気が欲しいと思う信者もいるでしょうが、そのニーズは、行政会が準備するフィースト以外の機会で満たすことができます。

 

4.       これについて、20051227日付け万国正義院のメッセージにあなた方の目を向けるよう言われました。そのメッセージは、バハイの人口が増えるにつれて、計画とその実行を容易にするために、市をより小さい地区、最終的には隣組の単位にまで分割する必要があると示唆しています。そのような小領域は活動の拠点になるだけでなく、19日毎のフィーストを持つ区画になるのです。既に、世界中のいくつかの市で、フィーストは近所のレベルで持たれています。

 

5.       地方共同体を、フィーストを持つ単位に分割するには難しいこともあります。たとえば、世界の多くの都市で、人種や民族性や、経済状態などの様々な要因で地域が分割されています。地方行政会は、バハイ世界の外で定着した障壁が、無意識のうちにバハイの地域共同体にもち込まれないよう注意しなければなりませんが、共同体の新しい信者たちが信教のために何か責任を担いたいという熱意は、家の近くでの住み慣れた環境の中での方が育まれやすいということも認識すべきです。

 

6.       フィーストの分散化を決めるとき、地方精神行政会は祈りの部をどのように組織するか、報告やニュース、またお知らせはどのように分かち合うべきかについて決めるべきです。一般に、フィーストの行政の部の共通の資料は、特定の質問や協議されるべき課題をも含め、すべての地区のフィーストに流されます。行政会は、各地区での協議が実り多く、生産的であること、また地域の友らの見解について知らされること、愛情ある、建設的な態度で提案に答えることを保証したいでしょう。このために、会の司会をし、協議結果を記録し、基金への献金を受けとる役を務める友を一人以上任命することもできます。

 

 

言語の選択

 

7.       一般的原則として、19日毎のフィーストやその他のバハイの公式の集会では、その地の人々が使っている言葉で行われるべきです。しかしながら、世界の社会的、経済的状態が変化し続けるなかで、ますます多くの人々がやむを得ず都市中心部に移住しているため、実際には、たとえば、北アメリカのスペイン語人口層、あるいは、アフリカの特定の部族人口のように、言語の違いで少数派の地域が作られていくことは否めないでしょう。フィーストが分散化されると、その近所で最も使われている少数派の人々の言語でプログラムを実施できるかどうかという疑問が出てくるでしょう。現在のところ、万国正義院はなんらの鉄則も決める気はなく、それはその共同体の地方精神行政会に委ねておられます。地方精神行政会は、全国精神行政会の指導のもとに、その件をどのように対処するか、柔軟性と学びの姿勢をもって判断します。

 

8.       フィーストが一箇所で行われるにしても、あるいは数箇所に分散しておこなわれにしても、当然、地方精神行政会は、どのフィーストにおいても友らがみな、言語の違いにかかわりなく一つの共同体の一員であると感じるような、居心地のよい雰囲気を作るよう配慮するでしょう。このために、フィーストの祈りの部のプログラムには友らが使う言語による聖句を含め、さらに、そのフィーストで使われる言語に不慣れな信者にも主要なメッセージやお知らせの内容が分かるようにし、協議では適宜、自分たちの言語で意見を述べる機会を設け、ミーティングの円滑な進行を妨げない方法で、必要な通訳を提供するよう配慮すべきです。

 

バハイでない人の参加

 

9.       19日毎のフィーストは大業の機構で、その目的に精通していない人々に誤解を招く恐れもなく、まったく率直な態度で大業の問題を扱う手段の一つとして機能します。参加をバハイのメンバーだけに制限するのはこのためです。

 

10.   一般に、バハイたちは、フィーストにバハイでない人を招待するのを控えるよう言われていました。しかし、信教の友だちが予期せず現れた場合、参加を拒否することはできません。礼節と友愛の精神をもって、彼らを暖かく受け入れるべきです。ですから、これまで、このような訪問者はフィーストの祈りの部と社交の部には参加してもらいましたが、行政の部では退席してもらうか、あるいはフィーストの行政の部を完全に省いていました。

 

11.   今や、多くの場所で五年計画の行動の枠組みがしっかりと根付いて、ますます多くの人が核活動を通してすぐにバハイ共同体生活に入り込めるようになったため、信教に親しい人が19日毎のフィーストについて学び、その催しに出て来る可能性が大きくなりました。そのような場合は、行政の部を完全に省いてしまったり、あるいは訪問者に退席を求めたりするよりは、むしろ、進行役はゲストに配慮してフィーストのこの部分を変更することができると万国正義院は決定しました。地方、および全国レベルのニュースや社会的イベントについての情報の分かち合い、また、ティーチング活動や奉仕プロジェクト、基金などなどの一般的な関心事についての協議はいつものように行うことができます。注意を要することがらや、ゲストに問題をもたらすかも知れないような課題は、ゲストがないとき、友らが遠慮なく自己表現できる別の機会に委ねることにします。

 

12.   このアプローチは、家族にバハイでないメンバーがいる家庭でフィーストを行う時にも適用されます。このような催しの計画では、一方では、歓待と友愛という必要条件、他方では重要で繊細な話題についての自由な議論と機密性とについて考慮しなければなりません。地方精神行政会はそのような親類をもつ信者と話し合って、事前にしっかりとした準備をするよう努力すべきです。

 

 

経験の積み重ね

 

13.   バハイ共同体はこの先何年も成長し、変化し続けるでしょう。それらの変化は、さまざまな地域における19日毎のフィーストの祈りの部、行政の部、社交の部やその実施の仕方に大きな影響を及ぼすでしょう。これらの挑戦に取り組む任務はまず地方精神行政会にあります。彼等は、自分たちの共同体の状態を注意深く観察し、友らと協議し、さまざまなニーズと状況に思慮深く応え、基本的な原則で妥協することなく柔軟な姿勢を保たねばなりません。これについて、彼らは当然、顧問補佐の助言を求めることができます。全国精神行政会は大陸顧問と共に、進化を綿密に観察し、他所で実施されたアプローチについて周知し、時を経て最も効果的と証明されるアプローチを決定できるように学びを促進し、指導と励ましを提供します。

 

14.   あなた方が世界中に神の大業をもたらすという最も重要な任務を果たすために友らを導くよう努力するとき、「祝福された美」から確証を授けられるよう、万国正義院が聖なる廟で嘆願しているということを知っていてください。

 

バハイの愛をこめて

書記局

CC
:国際ティーチング・センター

大陸顧問団

大陸顧問