アグダスの書の補足
バハオラにより啓示された幾つかの聖句
バハオラが「アグダスの書」の後に啓示された幾つかの書簡は、「最も聖なる書」の規定の補足となる節を含む。それらのうち最も注目に価するものは「『アグダスの書』の後に啓示されたバハオラの書簡」で出版された。この部分には「エシュラガトの書簡」からの一つの抜粋が含まれている。「質疑応答」で言及されている三つの必須の祈りの原文と、アグダスの書本体に述べられている故人のための祈りも同じく以下に示す。
エシュラガトの書簡
第八のエシュラガト
今や栄光のペンによって書かれたこの節は、最も聖なる書の一部と見なされる。神の正義院の紳士たちには人民の諸事が託されている。まことに、彼らは神のしもべの間にある神の信託人たちであり、神の国々における権威の曙である。
おお、神の人々よ。世界を鍛えるものは正義である。なぜなら、それは報酬と罰いう二本の柱で支えられるからである。これら二本の柱は世界の生命の源である。日々、新たな問題が出現し、それぞれの問題には適切な解決法があるために、そのような事柄は正義院に託されるべきであり、正義院のメンバーは、その時の必要性や求めに応じて行動するであろう。神のために、彼の大業に奉仕すべく立ち上がる者らは見えぬ王国からの聖なる霊感を得る者らとなろう。すべての者は彼らに従わねばならない。国の諸事に関することはすべて正義院に照会されねばならないが、礼拝に関する行為は神がその聖なる書に啓示されたことに従って行われなければならない。
おおバハの人々よ。汝らは神の愛の夜明けの場であり、神の慈愛の曙である。他人を呪い、ののしることで汝らの舌を汚すな。また、ふさわしくないものを見ることから汝らの目を守れ。汝らの有するものを他に表明せよ。もしそれが好意をもって受け入れられれば、汝らの目標は達成されたのである。もし、受け入れられなければ、抗弁は無益である。その者をそっとしておき、保護者であり、ご自力にて存在し給う御方なる主に顔を向けよ。悲しみの原因になってはならない。ましてや不和や争いの原因となることなかれ。汝らが彼のお優しき慈悲の木陰で真の教育を受け、神が望まれることに従って行動することを切に望む。汝らはすべて一本の木の葉であり、一つの大洋の雫である。
(「アグダスの書の後に啓示されたバハオラの書簡」より)
長い日々の必須の祈り
(二十四時間に一度唱える)
この祈りを唱える者は起立して神に向かい、最も慈悲深く、憐れみ深き主の慈悲を待ち望むかのように右へ、そして左へ顔を向け、次いで唱えよ。
すべての名称の主におわし、天界の創造者にまします神よ。最も崇高にして、栄光に満ち給うあなたの不可視の本質の曙なる御方らにより嘆願いたします。私のこの祈りをして、あなたの美から私をさえぎる諸々の暗幕を焼き尽くす炎となし、あなたの御前の大海へ私を導く光となし給え。
次に神聖にして崇高なる御方にまします神に嘆願の両手を挙げて唱えよ。
おお世界の希望の的におわし、人類の最愛なる御方にまします神よ。ご覧のように、私はあなたに向かい、あなた以外の者へのすべての愛着を捨て、その動きにより全創造界を奮い立たせ給いましたあなたの御綱にすがっております。おおわが主よ、私はあなたの僕であり、あなたの僕の子であります。御心に従うことのみを願い、あなたの望み給うことを果たし、あなたのお喜びにかなう用意の整った私を見そなわせ給え。ご慈悲の大洋とご恩寵の昼の星とにより嘆願いたします。この僕を、あなたの御心とお喜びのままにあしらい給え。いかなる表現も賛美もとうてい及ぶことのできないあなたのご威力により誓います。あなたの示し給うものはすべて私の心の望みであり、私の魂の慕いまつるものであります。おお神よ、わが神よ。私の抱く望みや行いには御目を向け給わず、天と地をあまねく包み込むあなたの御心のみを見そなわせ給え。おお全人類の主よ、あなたの最大名にかけて誓います。私は、あなたの望み給うことのみを望み、あなたの愛し給うもののみを愛します。
次にひざまずき、額を地につけて唱えよ。
あなたは、あなた以外のいかなる者の叙述も、あなた以外のいかなる者の理解力をも超えて崇高なる御方におわします。
次に起立して唱えよ。
おお主よ、私の祈りをして生命の泉となし給え。そしてあなたのご主権の続く限り、私がこの泉により生き、あなたの諸々の世を通じてあなたについて述べることができますようなし給え。
次に再び嘆願の両手を挙げて唱えよ。
ご愛情の炎により全世界を燃え立たせ給いました御方よ。あなたとの別離は心と魂を溶かしてしまいます。あなたのもとにあるものを私に拒み給わぬよう、全創造物を征服し給うあなたの御名により嘆願いたします。おお万人を支配し給う御方よ。おお、わが主よ、見そなわす通り、この旅人はご威力の天蓋のもとにあり、ご慈悲の境内にある最も崇高なる自らの住まいに急いでおり、この罪人はあなたの御許しの大洋を求め、この卑しき者はご栄光の宮廷を求め、この貧しきものはあなたの御豊さの地平線を求めております。御心のままに命じ給うご主権はあなたと共にあります。ここに証言いたします。あなたのなし給うことは賛美され、あなたの定め給うことは遵守され、そして、あなたはご命令を下すに何ら制約を受け給わぬ御方におわします。
次に両手を上げて「最大名」(アラホ・アブハ)を三度唱えよ。神聖にして崇高なる御方にまします神の御前に腰をかがめ、両手を膝において唱えよ。
おおわが神よ。見そなわす通り、私の精神は、あなたを崇拝し、あなたを記憶し、あなたを賛美したいという切なる思いで両の手足と諸々の器官の中で奮い立ち、あなたのご命令の御口があなたの御言葉の王国と知識の天上において証言したことを、証言しております。おおわが主よ、この状態にて懇願いたします。私が自らの貧しさを示し、あなたのご恩恵と御豊さを賛美し、私の無力なることを宣言し、あなたの御力とご威力とを表わすことができますよう、あなたと共にあるすべてのものを私に与え給え。
次に起立し、嘆願の両手を二度挙げて唱えよ。
全能者におわし、すべてに恩寵深き御方にましますあなたの他に神はいまさず、初めと終りの命令者にましますあなたの他に神はありません。おお神よ、わが神よ。あなたの御許しは私を勇気づけ、ご慈悲は私を力づけ、あなたの呼び声は私を目覚めさせ、あなたのご恩寵は私を立ち上がらせ、あなたの方へと導きました。さもなければ、どうして私が、あなたのおそばの都の門前に立ち、御心の天上より輝きわたる光へ顔を向けることができましょうか。おおわが主よ、見そなわす通り、この哀れな者は、あなたのご恩寵の扉をたたいております。また、このはかなき魂は、ご恩恵の御手から永遠の生命の流れを求めております。おおすべての名称の主にまします御方よ。命ずるは常にあなたにあり、御心に身をゆだね、進んで服するは私にあります、おお天の創造者よ。
次に両手を三度挙げて唱えよ。
神はすべての偉大なる者を超えて偉大なり。
次にひざまずき、額を地につけて唱えよ。
あなたは、あなたのおそば近く仕える者らの賛美もあなたの御前の天上に昇ることができぬほど高遠におわします。また、自らをあなたに捧げる者らの心の鳥も、決してあなたの門の御扉に行き着くことはできません。あなたはすべての属性を越えて聖別され、すべての名称を越えて神聖にましますことを証言いたします。あなたの他に神はいまさず、あなたは最も崇高なる御方におわし、栄光に満ち給う御方にまします。
次に座して唱えよ。
全創造物が証言し、天上の集合が証言し、そして最も高きにある楽園の住民や、彼らを越えて栄光の地平線より荘厳なる御言葉そのものが証言したことを私もここに証言いたします。あなたは神におわし、あなたの他に神はいまさぬこと、また、現わされた御方は、隠されたる神秘であり、秘蔵の御しるしであり、「存在」の二文字は彼により結びつけられましたことを。そして、彼こそは、最も崇高なる御方の筆によりその名が書き記された御方であり、天上の玉座と地上の主にまします神の諸々の書に述べられた御方であることを証言いたします。
次に起立して唱えよ。
おおすべての存在の主におわし、目に見えるもの、見えぬものすべての所有者にまします主よ。あなたは私の涙と私のもらす溜息に気付き給う。そして私のうめき声と、泣き声と、心の嘆きとを聞き給う。ご威力にかけて申します。私の罪過は、私があなたへ近づくのを妨げ、私の罪は私をあなたの神聖さの宮廷から遠く引き離しております。おおわが主よ、あなたのご愛情は私を豊かにし、あなたとの別離は私を破滅させ、あなたから遠く隔てられることは私を消滅させてしまいました。この荒野にしるされたあなたの足跡により嘆願いたします。また、この広大なる空間で、あなたが選び給うた者らが発した「ここに我あり、ここに我あり」という言葉により嘆願いたします。さらに、あなたの啓示の息吹と、ご出現の曙の微風とにより懇願いたします。私が、あなたの美を仰ぎ見ることを許し給い、あなたの書に記されたことのすべてを守るよう定め給え。
次に「最大名」(アラホ・アブハ)を三度唱え、腰をかがめ、両手を膝において唱えよ。
おおわが神よ、あなたに賛美あれ。あなたは、私があなたを記憶し、賛美するよう私を助け給いました。また、あなたは御しるしの曙である御方を私に知らしめ給い、ご主権の前に頭を垂れ、ご神性の前にひれ伏し、荘厳なる御口からもれる御言葉を認めさせ給いました。
次に起立して唱えよ。
おお神よ、わが神よ。私の背は私の犯した罪の重荷で曲り、私の無思慮は私を破滅に追いやりました。自らの悪行とあなたのご仁愛を思うたびに、私の心は私の中で溶け、血管を流れる血潮は煮え返ります。おお世界の希望の的にまします御方よ、あなたの美にかけて申します。あなたに向けて顔を上げるにも、私は赤面し、あまりの恥ずかしさに切望の両手をご恩恵の天上に差し伸べることもできません。おおわが神よ、見そなわす通り、私の涙は、あなたを記憶することをさえぎり、あなたの美徳を称えることを妨げております、おお天上の玉座と地上の主にまします御方よ。御国のしるしと、あなたの領土の神秘とにより嘆願いたします。おおすべての存在の主よ、愛し給う者らをご恩恵にふさわしいように扱い、ご恩寵にかなうままにあしらい給え。おお目に見えるもの、見えぬもの、すべてのものの王におわす御方よ。
次に「最大名」(アラホ・アブハ)を三度唱え、ひざまずき、額を地につけて唱えよ。
あなたに賛美あれ、おお我らの神よ。あなたは、私どもをあなたのおそば近くに引き寄せるものを遣わし給い、聖なる書と経典を通じて下し給いましたあらゆる良きものを私どもに与え給いました。おおわが主よ、愚かな空想、むなしい妄想の軍勢より私どもを守り給うよう嘆願いたします。まことにあなたは強大なる御方におわし、すべてを知り給う御方にまします。
次に頭を上げて座して唱えよ。
おおわが神よ、あなたの選び給うた者らが証言いたしましたことを私もここに証言いたします。また、最も高きにある楽園の住民たちと、あなたの強大なる玉座を取り囲む者らが認めたものを私もここに認めます。天と地の王国はすべてあなたのものであります、おお、諸々の世界の主なる御方よ。
バハオラ
中位の長さの日々の必須の祈り
(日に三度、朝・昼・夕方に唱える)
祈ろうとする者はまず手を洗い、洗いながら次の句を唱えよ。
おおわが神よ。この世の軍勢も及ばぬほどの確固たる力であなたの聖典を握りしめることができますよう、私のこの手を強くなし給え。そして、この手に属さないあらゆるものへの干渉から私の手を守り給え。まことにあなたは全能者であり、最も力に満ち給う御方におわします。
次に、顔を洗いながら次の句を唱えよ。
おおわが主よ、私はあなたに顔を向けました。あなたのお顔の光で私の面を照らし給え。そして、この顔があなた以外の何者にも向くことがないよう守り給え。
祈る者は起立して、ゲブレ(崇拝の的、すなわちバージにあるバハオラの霊廟に向かって唱えよ。
神はご自身の他に神なきことを証言し給う。啓示と創造の王国は神のものなり。まことに、神は啓示の曙なる御方を現わし給い、彼こそはシナイ山上で神と対話した御方であります。彼を通して至高なる地平線は光り輝き、通り越すことのできないロートの聖木は語りました。そして、「見よ、万物の所有者は来たれり。天と地、栄光と支配は全人類の主であり、天上の玉座と地上との所有者である神のものなり」との声明が、彼を通して天と地のすべてのものに対して発せられました。
次に腰をかがめ、両手を膝におき唱えよ。
あなたは、私や私以外のいかなる者の賛美をも超え、また、私や天と地に住むすべての者の描写も及ばぬほど崇高なる御方におわします。
次に起立して、両手を顔に向けて唱えよ。
おおわが神よ、懇願の指もて、あなたのご慈悲とご恩寵の御裾にすがる者を失望させ給うな、おお慈悲深き者の中の最も慈悲深き御方よ。
次に座して唱えよ。
私はあなたの一体性と唯一性とを証言し、また、あなたが神におわし、あなたの他に神なきことを証言いたします。あなたはまことに、あなたの大業を啓示し、聖約を果たし、天と地に住むすべてのものに対し、ご恩寵の扉を開け広げ給いました。あなたの愛し給う人々の上に祝福と平安、敬礼と栄光あらんことを。彼らこそは、世の移り変わりや異変によってもあなたに向かうことを妨げられない者であり、あなたと共にあるものを得ることのみを願い、すべてを捧げた者らであります。まことにあなたは常に許し給い、恵み深き御方におわします。
「望む者は、長い聖句の代りに次の句を唱えるだけでも十分である。『神はご自身の他に神なきことを証言し給う。神こそは危急の場の救助者におわし、ご自力にて存在し給う御方にまします』。同様に、次の句を座して唱えても十分である。『私は、あなたの一体性と唯一性とを証言し、また、あなたが神におわし、あなたの他に神はいまさぬことを証言いたします』」。
バハオラ
短い日々の必須の祈り
(日に一度、昼に唱える)
神様、あなたが私を創り給いましたのは、あなたを知り、あなたを崇拝するためでありますことを証言いたします。今こそ私の無力なことと、あなたの御力の大いなることを、また私の貧しさと、あなたの御豊さとを証言いたします。
あなたの他に神はいまさず、あなたは危難の中の御救いにおわし、ご自力にて存在し給う御方にまします。
バハオラ
故人のための必須の祈り
おおわが神よ、これはあなたの僕であり、あなたの僕の息子であります。彼はあなたご自身と、あなたの御しるしとを信じ、あなたに顔を向け、あなた以外のすべてのものを超越いたしました。まことに、あなたは慈悲深き者の中の最も慈悲深き御方におわします。
人々の罪を許し、人々の過ちを覆いかくし給う神よ。ご恵沢の天上と、ご恩寵の大海原に相応しいままにこの僕をあしらい給え。天と地の創造以前より続く崇高なるご慈悲の領土に入ることをこの僕に許し給え。あなたの他に神はいまさず、あなたは常に許し給い、最も寛大なる御方におわします。
(次に「アラホ・アブハ」を一回唱えるごとに、その下に続く聖句をそれぞれ十九回ずつ唱える。)
アラホ・アブハ 我らみな、まことに神を礼拝いたします。
アラホ・アブハ 我らみな、まことに神の御前に額ずきます。
アラホ・アブハ 我らみな、まことに神に献身いたします。
アラホ・アブハ 我らみな、まことに神を賛美いたします。
アラホ・アブハ 我らみな、まことに神に感謝いたします。
アラホ・アブハ 我らみな、まことに神のもとに、耐え忍びます
バハオラ